
- 開催
- 2020年12月 4日
- 講 師:
- 番匠 幸一郎 元陸上自衛隊西部方面総監
- テーマ:
- 「日本の国際貢献」
12月4日(金)、第19回目となる「2020まなびとスコラ・オープン講座 日本の近現代史から学ぶ憲法『まなびと夜間塾』」を開催しました。講師に番匠幸一郎 元陸上自衛隊西部方面総監をお招きし、「日本の国際貢献」と題してご講演いただきました。番匠先生は、2004年1月にイラク復興支援群の初代指揮官を務められたことは有名ですが、今回はイラクへの派遣などの経験を踏まえたお話になりました。
ご講演では、「日本の国際貢献については、法的枠組みと変遷は、3つの段階がある。第1期は1990年代の『冷戦の終焉と湾岸戦争の教訓』、第2期は2000年代の『9.11同時多発テロとGWOT』、そして第3期として2015年法整備された『平和安全法制の制定とわが国の周辺情勢の変化』」だと、各時代区分と日本がその時代に行った貢献活動を説明されました。
そしてイラク派遣などの国際貢献の現場で感じたこととして、「我々は戦闘に行くわけではない。イラクを例にすれば、『医療支援』『給水支援』『施設支援』等が任務の本質であり、国土が荒廃してしまったイラク国民のために派遣された。主役はあくまでもイラク国民であることを常に忘れてはならないと言い聞かせてきた」と、当時の思いを述べられました。
最後に、これからの自衛隊の国際任務については、「2015年に制定された『平和安全法制』の意義を十分に理解し、日本の特性を生かした任務の遂行を『オールジャパン』の体制で取り組むべきである」と、豊富なデータを示しイラクでの体験談を交えながら話されました。
講演後、参加者からは、「イラクで一番心掛けたことについて」、「自衛隊活動の練度の高さはどうやって維持できるのか」、「自衛隊組織は常に尊敬され続ける理由」等について意見交換が行われました。
詳しくは下記動画をご覧ください。
https://youtu.be/HAnBTW42UYM
講演録は下記をご覧ください。
2020.12.04 第19回「まなびと夜間塾」番匠幸一郎先生.pdf





