憲法改正推進本部 遊説・組織委員会|STUDY 1 事に臨んでは危険を顧みず~自衛隊の違憲論、納得できますか?~

憲法改正推進本部 遊説・組織委員会

平和 衛の憲法論議

STUDY 事に臨んでは危険を顧みず~自衛隊の違憲論、納得できますか?~ STUDY 事に臨んでは危険を顧みず~自衛隊の違憲論、納得できますか?~

平和 衛 平和 衛

第1回 苛酷な職責を誓う自衛隊員

2020.5.3

STUDY 1 自衛隊の違憲論を巡る憲法改正

提供:防衛省

■服務宣誓に対する自衛隊員の迷い

事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。
これは、自衛隊に入隊する時に全員が自分の任務、職責について国民に対して誓う、自衛隊員の服務宣誓の一部です。防衛大学校卒業式が行われた3月22日、卒業式直後の任命・宣誓式で、新任の自衛官たちも誦しました。皆さんも、服務宣誓の全文にお目通しください。

私は、わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。
どう、お感じになりますか? 隊員たち、特に社会人になりたての新入隊員は簡単に納得するでしょうか? 隊長たちも、十分に納得していない部下たちに、厳しい訓練や危険な任務遂行を命じることに対しては、深い悩みにとらわれることでしょう。

■自衛隊に向けられる違憲論について考えよう

多くの憲法学者や特定の政党は「自衛隊は憲法違反だ」と言っています。そのように言われた隊員や隊長に、悩む者がいても不思議ではありません。

彼らは厳しい任務や職責について、どのように納得すれば良いのでしょうか? 或ることを納得するためには、自分でいったん読んで理解し、その理解への反論を受けとめて、自分の理解がその反論を乗り越え得るものか否かを反芻し、理解を深める。人は、こうしたプロセスを経て納得に至るのではないでしょうか? 

  ここでは、数回にわたって「これまで違憲論者たちが、どのような論議を、どのような根拠で展開してきたのか?」や「そこには合理性があったのか?」を振り返っていきます。その上で、皆さんとともに考えてみたいと思います。

PROFILE

平和 衛

平和 衛

ヘイワ マモル

自衛隊の憲法問題に長年向き合ってきた研究者。
自衛隊の活動を追いながら、日々、日本の平和と安全を願っている。

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