interview 03

苦しいとき助け合う隣人として

9年前の東日本大震災の際は台湾から多くの支援があったと聞きました。

村木汀さん 北海道連学生部長 大学2年生
牧島かれん議員 青年局国際部長 衆議院議員

台湾からは187.4億円の義捐金が寄せられました。非常に大きな金額ですが、さらに人口規模で考えると海外ではダントツです。コンビニでの店頭募金も3億円以上にのぼり、一般の方からの支援も世界一でした。
とくにありがたかったのは、当時の馬英九総統がチャリティ番組で4時間にわたって自ら義捐金を呼びかけてくれたこと。台湾から救援のボランティアに大勢来てくれたこともうれしかったですね。

いま改めて義捐金の数字を伺ってびっくりしました。気持ちが突き動かされるものが、台湾の皆さんのあいだにあったのでしょうね。

加藤侑紀さん 女優・モデル
牧島かれん議員 青年局国際部長 衆議院議員

その後の熊本地震や西日本豪雨の際も、「困ったときには助けますよ」というメッセージをSNSなどで発信してもらって。温かい気持ちをすぐに示してくださるのが台湾の方たちだと、日本人は感じていると思います。
昨年の台風のあとも、台湾の若者がリュック一つで来て、家に入った土砂をかき出したり、「お茶を飲むとほっこりするよ」などと言って、台湾茶を差し出してくださったと聞きました。

日本に地震や大雨の災害があると、台湾の人たちは誰よりも気にかけてくれる。台湾にとって日本もそういう存在でありたいなと私は思います。

加藤侑紀さん 女優・モデル
中曽根康隆議員 青年局国際副部長 衆議院議員

日本人はもちろん台湾が好きで親近感もあるけど、たとえば大災害が台湾で起きたとき、同じような行動を起こせるかというと正直自信がありません。だから、もっと台湾のことを知ったり、もっと台湾に行って交流したりする必要がある。有事のときだけでなく、日ごろから交流が深ければ、何かあったときにすぐ手を差し延べられるんじゃないかな。

そういう意味では、今年の東京オリンピック・パラリンピックはチャンスです。大会の参加者をもてなすホストタウンとして台湾チームを受け入れると表明している自治体が全国各地で24市町村(令和2年1月現在)と最多だそうです。そのうち一部は東日本大震災の被災3県(岩手・宮城・福島)による「復興『ありがとう』ホストタウン」という取り組みで受け入れる。だから、災害が発生したときだけではなく、世界のスポーツ、文化、平和の祭典でも交流を深めようというのが、私たちの絆の強さではないかと思います。

牧島かれん議員 青年局国際部長 衆議院議員

※この記事は令和2年1月14日、自民党本部にて行われた座談会を抄録としてまとめたものです

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