開催日:平成28年3月23日
講 師:鈴木馨祐 衆議院議員
テーマ:「どうする日本の国家財政--日本の国家財政と社会保障政策--」
3月23日(水)、「第25回まなびとスコラ」が開催されました。今回は中央政治大学院副学院長を務める鈴木馨祐衆議院議員を講師に、「どうする日本の国家財政--日本の国家財政と社会保障政策--」というテーマで講演とディスカッションを行いました。
鈴木議員からは、「本来、経済政策と社会保障政策は、国策として連動していてはいけないものだ。しかし、日本は常に、一体化され、『過去最大の予算』だとか『社会保障費過去最大の伸び』等と表現されてしまう。麻生内閣の時、リーマンショックが起きたため、需要不足を補うために臨時に行った財政対策で40兆円を入れた。本来そのことはその年限りの歳出のはずだったが、その後の民主党政権下でも、歳出の拡大は防げなかった。一方、社会保障費も対策を講じなければ年1兆円ずつ増えることが分かっている。そうした状況から、『税と社会保障の一体改革』が叫ばれ、消費税を10%に上げることが今、決まっている」と背景を解説された上で、「社会保障政策を根本的に改革しなければ、いずれ国家財政の全てが、国債関連費用と社会保障費で終わってしまう。そうならないためにも、税と医療、年金等を根本的に変革する必要がある」と述べられました。巷間言われている税収と歳出のギャップ、いわゆる「鰐の口」と言われる広がりを、どうしたら閉めることができるのか。更に税収を増やすための施策について、人口減少社会等について、闊達な議論が行われました。