開催日:平成27年5月28日
講 師:三原朝彦 衆議院議員
テーマ:「我国の国際協力、海外援助についての一考(後編)」
5月28日(木)、第21回まなびとスコラが開催されました。
前回に引き続き、「我国の国際協力、海外援助についての一考」の後編として、戦後、我が国が行ってきた途上国支援やODAのあり方等について、三原朝彦衆議院議員を講師に、参加者と闊達な議論を行いました。「戦後日本は米国をはじめとした援助によって復興した。国際社会の一員となってからは、世界銀行等からの融資で新幹線を建設する等、援助という物の恩恵を享受してきた。今、日本は世界で3位の経済大国なので、途上国支援を積極的に行っているが、国民の税金で援助する以上は、当然、使途不明は許されない。また、その国のためにならなければならず、日本の援助の特徴として、魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えることだ。つまり、いつの日か、援助を必要としていた国でも、その分野では自国で賄えるようにすること。そのことが何より大事だし、日本の援助の特徴とも言える」と述べられ、「最近、中国中心にAIIBへの参加の是非が問われている。しかし、AIIBは、比較的短期間で融資した金額の回収が行われなければならず、10年後や20年後の先を見据えた日本的な支援の在り方からずれば、当然、参加には慎重でなければならない」と解説され、参加者からの質問も多く、闊達な議論が今回も行われました。