開催日:平成27年2月17日
講 師:北村経夫 中央政治大学院副学院長
テーマ:「日本の在るべき姿--政治とマスコミの在り方--」
2月17日(火)、第19回まなびとスコラが開催されました。
今回は、「日本の在るべき姿--政治とマスコミの在り方--」と題して、講師に中央政治大学院副学院長を務める北村経夫参議院議員を迎え、参加者と闊達な議論を行いました。
北村議員は元産経新聞政治部長の肩書を持ち、「昨今は活字離れが進んでいる。どうしてもテレビやインターネットでの情報を収集しがちになる。しかし、一つの記事にはかなりな深みも存在する。テレビやネットの世界では、短くわかり易い表現が必要となる。そうした前提に立って、政治もそして取材をするマスコミの側も細心の注意を払わなければならない」と前提を述べられました。そして「朝日新聞が従軍慰安婦の問題で捏造と言われた。他にも色々と誤解を招く記事も報道される。こうした事の背景には、『思考停止』をもたらす先入観や戦後の占領時代からの価値観があると思う。憲法改正は自民党の党是だが、それを中身も吟味せず、今日的な必要性を認めないという硬直した憲法観が根本にあると思う。政治家もマスコミも、きちんと歴史を学び、先入観に囚われない努力が必要だ。また、小選挙区制導入以来、無党派層の動向で体制が決まってしまう昨今、どうしても報道する側もされる側も素人とならざるを得ない。今後は、党首一人の力ではなく、『政党力』として政党全体の力やイメージが大きな役割を占める様になると思う。記者会見一つとっても、クラブの記者を相手にするのではなく、米国大統領と同じように、国民に直接語りかけるべきだと思う」と述べられました。