開催日:平成26年10月8日
講 師:平沢勝栄 中央政治大学院長
テーマ:「日本の在るべき姿・日本の目指すべき道」
10月8日(水)、「第18回まなびとスコラ」を開催致しました。
今回は、9月に新たに中央政治大学院長に就任された平沢勝栄衆議院議員を講師に、「日本の在るべき姿・日本の進むべき道」について参加者と闊達な議論を行いました。平沢学院長からは、「平成の世になって26年経つが、その間、総理大臣は何人目か?竹下総理以降、18人目だ。途中、小泉総理が5年余就任した事を考えれば、他はほぼ、1年で交代していることになる。これでは政策の持続性や国際社会での信用は得る事が出来ない。
そもそもなぜ、総理大臣は短命なのか?それはマスコミの報道の仕方にも問題があるのではないか?最近もで法務大臣の資質が問題となっているが、これとて法務大臣としての職責に関して失敗があったからではない。日本は相撲に例えるなら、8勝7敗をよしとしない。14勝1敗でも駄目だ。『1敗』がクローズアップされる。1敗する位なら、休場した方がいいわけだ。以前、クリントン米国大統領が女性職員との不倫問題が出たが、大統領を辞めることなく2期8年勤めた。やはり米国人は、不倫は問題であっても、米国をいい方向に導いた実績を大きく評価しているわけだ。つまり、米国は8勝7敗を認め、1つでもいい点があれば、それを正当に評価する文化がある。
こうした事は、イギリスなどでも多く見受けられる。イギリスの首相は、日本では辞職させられるような答弁を平気で行う。内容もかなり辛辣だ。でも総理大臣としての職責が全うされれば、多少の問題は大目に見るわけだ。
日本も、とにかく国益を考え、国際社会での信用を得ることを考えれば、なすべきことは当然、分かるはずだ。マスコミばかりが問題ではないが、早く欧米並みな文化を認めていかなければ、孤立してしまう」と述べられました。
その後、参加者との議論では、「政治とマスコミの在り方」「教育の在り方」「格差が広がっているのではないか」等について、闊達な議論が行われました。