開催日:平成26年9月17日
講 師:中川俊直 衆議院議員
テーマ:「次世代の社会保障構想」について
9月17日(水)、中央政治大学院主催「第17回まなびとスコラ」を開催致しました。今回は、超党派で組織される「ヘルス&コミュニティ議員連盟」で活躍する、中川俊直衆議院議員を講師に、「次世代の社会保障構想」をテーマに講演と議論を致しました。
中川議員からは、「逼迫する国家財政からみた『社会保障』全体を論ずることは多くの議員が行っているが、持続可能な社会保障制度そのものを論じることはあまりなされてこなかった。そこで我々は、一歩踏み込んで、『次世代の社会保障』の在るべき姿を論じている」と冒頭、述べられました。更に中川議員からは、「ICTを活用し、とにかくインセンティブの付加が大切だ。単に現金を給付する姿ではなく、選択制を導入し、公平性を担保しつつもきめ細かなオプションを導入すべきと考える。今、東京都稲城市では、高齢者でも就労意欲のある人たちには、介護の現場をはじめ、色々な分野でボランティア活動に参加して頂き、ポイントを付与する形式を採用し成果を上げている。似た形としては、広島県呉市でも採用されている。とにかく大切なことは、持続可能な社会保障をどう構築するか。従来の様に一律で皆同じという制度では続かない。人それぞれのライフバランス、ライフプランに合わせた形の社会保障制度の構築が必要だ」と、詳細な資料を基に解説頂きました。
参加者からは、「答えが直ぐに出せる政策分野ではないが、持続可能なためには是非ともモデルを構築してもらいたい」「公的年金制度の選択制は大いに賛成だ」「選択制にすると、早く貰わないと損をするという世論形成が心配だ」「女性が結婚しないのは、20代30代の男性が、安定した就業や安定した給与を貰わないからだ。女性支援の前に、健全な男子の育成をお願いする」といった厳しい意見も開陳された。