開催日:平成26年7月25日
講 師:河野太郎 中央政治大学院学院長
テーマ:「日本の外交政策と集団的自衛権の行使容認」について
対 象:法政大学法学部・河野康子教授ゼミの皆様
7月25日(金)、第50回まなびとプロジェクトが開催されました。参加されたのは、法政大学法学部河野康子ゼミの学生の皆様21名。講師には、中央政治大学院学院長の河野太郎衆議院議員で、テーマは「日本の外交政策と集団的自衛権の行使容認」について講演と学生との意見交換を行いました。
河野学院長からは、「国内問題で憲法解釈を論じていても仕方ない。文字の解釈を行っていては、米国・中国・ロシア・北朝鮮等の周辺諸国の思惑についていけない。そもそも、米国が財政赤字に悩み、軍事費の削減が義務付けられている中で、2030年にはシェル革命による産油国となり石油を輸出する方に回る。従って、中東和平など膨大な軍事費を費やす必要は無くなる。そして、アジアにおける米国のプレゼンスをどうするのか?海洋進出に躍起となっている中国が虎視眈々と中東からのシーレーンを狙っている。ロシアも冷戦後初となるウクライナに対する軍事的圧力を高めている。こうした背景の中で、我が国の安全保障政策を論じるべきだ。個別であれ集団であれ、日本一国で在日米軍の協力なくして、自国の平和と独立を維持する事は不可能だ。日米同盟を強固にし、応分の負担を分かち合う事無しに、国内の都合だけで議論していても始まらない。こうした国際情勢を眺めながら安全保障問題を考えてもらいたい」と述べられました。
その後、参加学生はゼミ内では、自民党担当・公明党担当・共産党担当と各班に分かれて、その政党の考え方に沿った形で河野学院長に質問を投げかけました。本来であれば、憲法改正が王道ではないか?個別的自衛権の拡大解釈でも大丈夫なのではないか?自衛隊の編成を大きく変えるべきではないか?等、時局に相応しい的を射た様々な質問が数多く出されました。