開催日:平成26年2月6日
講 師:河野太郎 中央政治大学院学院長
テーマ:「日本の情報発信力の強化~日米関係を中心に~」
対 象:中堅・若手による政策勉強会の皆様
2月6日(木)、第45回まなびとプロジェクトを開催いたしました。今回は、中堅・若手による政策勉強会に所属する皆様が参加され、中央政治大学院学院長を務める河野太郎衆議院議員を講師に、「日本の情報発信力の強化~日米関係を中心に~」について講座を行いました。
河野学院長からは、「ワシントンにいるとほとんど、日本の話題が新聞に載らない。日本にいると連日、日米関係の事が報道されるが、この差は何なのか?今日の話題が『発信力』がテーマだが、総理も大臣も議員も企業のトップも、ワシントンやニューヨークでの会議や会談だけ出席して、帰国してしまう。米上院の重鎮だった親日派のダニエル・イノウエ議員が他界した今、日系のコミュニィの代表たる議員等との関係構築が急務だ。そこで常々、総理にも申し上げているが、米国に行ったら、ハワイでもロサンゼルスでもいいので立ち寄って、日系人との関係を深めるべきだ。こうしたことに中国は大変上手。大臣が正確に何人いるか知らないが、20名近くいて、世界中を飛び回っている。国会会期中の総理や大臣の海外出張のあり方について、多少、改革されたが、まだまだ不十分だ。更に、南部陽一郎博士がノーベル賞を受賞したが、彼は米国籍であって、日本国籍ではない。日本では、20歳以上になると二重国籍を認めていない。これではせっかくの頭脳も海外に流出してしまう現状だ。発信力を高めなければならないが、それ以前の改革も数多くある。せっかく2020年にオリンピックが決まったのだから、日本に関心のない人たちも向いてくれる最後のチャンスだ。これをどう生かしていくか、国民的な議論が必要だ」と述べられました。