開催日:平成25年11月19日
講 師:河野太郎 中央政治大学院長
テーマ:「エネルギー政策」について
対 象:総合研究フォーラムOB会の皆様
11月19日(火)、「第42回まなびとプロジェクト--異業種勉強会との交流--」が行われました。今回は、異業種勉強会の総合政策フォーラムOB会の皆様が参加され、「エネルギー政策」について、河野中央政治大学院長を講師に講座を行いました。
河野学院長からは、「原子力発電については、使用済核燃料を再利用する『プルサーマル計画』が頓挫している中で、再稼働を続けていく場合、各原発に保管している使用済核燃料の燃料プールがあと数年で一杯になる。また、再処理をイギリスやフランスにお願いしているが、そもそもプルトニウムも45トンを保有し、これも増え続けてしまう。再処理を行うにしても、行わないにしても、核廃棄物の最終処分場が決まっていない。このままでは、小泉元総理が指摘している通りの結果を招く結果となる。そして今、原発ゼロを宣言しても、廃炉するまでに40年近い歳月がかかることも現実だ」と、述べられました。そして河野学院長からは「先日、ドイツに視察に行ってきたが、福島の事故以前から、ドイツは様々な原発に代わる発電システムに取り組んできた。その結果ドイツでは、風力発電と太陽光
発電を国策として取り入れ、今では周辺各国に電力輸出を行うまでに成果をあげているという。従って、日本も、兎にも角にも、地熱発電も波発電も風力も太陽光も何でも取り組んでいき、その後にベストミックスを決めればいいのではないか」と述べられました。