このページの本文へ移動

まなびとプロジェクト

第26回まなびとプロジェクト(講師:井上信治中央政治大学院副学院長)を開催しました

投稿日:2011.12.27

ポスト シェア LINEで送る

第26回まなびとプロジェクト(講師:井上信治中央政治大学院副学院長)を開催しました
第26回まなびとプロジェクト(講師:井上信治中央政治大学院副学院長)を開催しました

第26回まなびとプロジェクト(講師:井上信治中央政治大学院副学院長)を開催しました
第26回まなびとプロジェクト(講師:井上信治中央政治大学院副学院長)を開催しました

開催日:平成23年12月8日 
講師:井上信治中央政治大学院副学院長
テーマ:若手企業家との意見交換

 12月8日(木)、第26回「まなびとプロジェクト異業種勉強会との交流」が開催されました。今回は、井上信治副学院長を講師に招き、若手企業家の皆さんと、ディスカッションを中心に講座が行われました。
 井上副学院長から冒頭、「私の一番の専門分野は社会保障です。そして青年局の活動にも力を入れています。若い世代へのアピールなどに取り組んでいます。よく、若い世代は政治に関心が無いと言われますが、それは嘘だと確信しました。ただ、政治家と若い世代の人達との間には、高いハードルやギャップがあるのは事実です。関心はあるが、縁遠いものになっている。以前よりもはるかに、メディアやネット時代の影響で、政治が身近になっている。従って、若い人が政治に世界に入ってくることが難しいと思います。我々が待っていてはなかなか来てくれない。こちらから声を掛け手を差し延べると応えてくれます。
 政治の話としては、国家として、経済として、日本社会として、このままでは本当に危ういです。少子高齢化や財政問題、世界に置いて行かれてしまう。ここが政治の一番大きな責任だと思っています。政治がポピュリズム化し、二大政党小選挙区制になり、高い理想や志よりも、サービス合戦の様相を呈している。一人の政治家とすれば、次の選挙を考えますが、しかし、こうしたことを脱却して、国の在り方や10年先の将来像を国民に提示して、納得してもらう努力を行うことは、政治家の務めです。
 日本ではベンチャー企業が中々育たない。色々な要因があると思うが、偏見や拝金主義などの先入観や、若い人が内向き志向なのか、税制上の問題、あるいはリスクが重すぎる等、複合的な要因があると思う。企業の海外流出を恐れるあまり、法人税率の引き下げ合戦を行っていますが、一時はいいが、中長期で見た場合、その結果、本当にいい企業が残るのかどうか疑問です。メーカー等は人件費を抑えるし、マーケットしては大きな中国市場を狙う等は当然ですが、法人税の問題で解決できるものではありません。
 また、自民党では若手と言われるので、日々、学生部の人達と関わりますが、正直言って、草食系と言われる人たちの感覚については、よく分かりません。何を欲し、何を考え、そして将来をどういう道筋で生きて行きたいのかという軸では、彼らの本質を理解できない時代だと思います」と述べられました。
 参加者からは、井上副学院長に対して、教育や人材育成の問題、国民の過度な政治依存、上司や目上の人間が叱ることのできない社会、自民党の悪い部分について、地域間格差による政策のギャップ、米軍横田基地の問題、選挙制度の在り方等について質問が寄せられ、闊達な意見交換が行われました。

ページトップへ