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インターンシップ/学生

「まなびとユース第2回政経ワークショップ」が開催されました

投稿日:2012.06.14

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開催日:平成24年6月6日
講座内容: Ⅰ防衛省研修
Ⅱ自民党本部研修
◎講話:講師 山谷えり子副学院長
◎講座①:「外交」講師 安倍晋三 元内閣総理大臣
◎講座②:「ビジネスリーダーを迎えて」
講師 柴崎大輔 ICRC赤十字国際委員会駐日事務所政策担当官
対象:日本学生会議所所属の大学生、一般公募の大学生・大学院生40名

 6月6日(水)、中央政治大学院では大学生を対象に「まなびとユース第2回政経ワークショップ」を開催いたしました。当日は、東京市ヶ谷の防衛省内のメモリアルゾーンや市ヶ谷記念館(大講堂)等を訪れ、また、自民党本部では、安倍晋三元内閣総理大臣による講演、ビジネスリーダーを迎えての勉強会を行いました。各プログラムの概要は、以下の通りです。

◎防衛省研修
 防衛省の担当官の引率により、同省内のメモリアルゾーン、市ヶ谷記念館(旧陸軍参謀本部)を訪れ、終戦後、GHQによる東京裁判法廷となった大講堂をはじめ、陸軍大臣室や玉座等についての説明を受けました。
 引き続き、防衛省防衛政策局防衛政策課の担当官より、「わが国の防衛政策」について詳細なデータを基に講演を頂きました。朝鮮動乱の勃発等から警察予備隊を組織し、その後、東西冷戦の激化、東西冷戦の終焉、国際貢献といった時代の変遷と、わが国の防衛力の推移や自衛隊に求められる役割、装備の内容等について説明を伺いました。当日は、内閣改造により防衛大臣が代わった翌日で多忙であったにも拘らず、大変丁寧で詳細な研修を各担当官から実施をしていただきました。

「まなびとユース第2回政経ワークショップ」が開催されました
「まなびとユース第2回政経ワークショップ」が開催されました

◎自民党本部研修
 ◎講話
  中央政治大学院の山谷えり子副学院長より、講話があり、「国防・外交を学ぶことは大変有意義な事です。しかし現状は、戦後の占領時に制定された憲法体制が今でも続いております。占領は7年でしたが、その間の価値観が今でも続いていることから、主権が侵されても曖昧な対応しかできていません。教育分野も含めて様々な綻びが出ております。日本の歴史は戦後の価値観だけではありません。今年は丁度、最古の歴史書『古事記』が制定されて1300年に当たりますが、そこには現在でも通じるこの国の価値観、歴史観、宇宙観が記されております。そして神武天皇が即位されて皇紀2672年、125代も男系天皇が続く、世界最古の国家なのです。こうした日本の国柄を誇りに、共に政権奪還のために頑張りましょう」と挨拶されました。

◎講座:「外交」
 安倍晋三元内閣総理大臣を講師に、「外交」と題して講演を頂きました。安倍元総理からは、「外交で大切な事は相手国や国際社会に対して、どのようなメッセージを発するかが肝要です。そしてその後、どのような対応に出てくるか、あらゆるケースを想定して臨まなければなりません。1国のリーダーは、個人としてはともかく、公人としてはいい人と思われてはいけません。相手も同じで、国益を無視してまで、外交交渉の席でいい人に思われようと振舞う首脳はおりません。私が内閣官房長官や総理大臣時代には様々な出来事がありましたが、その際には常に、どういうメッセージが有効であり、また必要かを熟慮して対応しておりました」と、豊富な経験談の数々を披露されました。最後に、台頭する中国との関係について安倍元総裁からは、「中国は共産主義国家にして市場経済を導入して高度成長を成し遂げた唯一の国家です。国内的には共産党の指導の下に国家を運営していくと決まっているのですが、そこで2つのことが重要になります。1つめは、高度成長をし続けること。これはより豊かになった実感を与えることで、共産党は凄いと思ってもらう。2つめは、そうは言っても、13億人全てを豊かにすることは不可能ですので、愛国心とその裏返しの反日のイデオロギーを植え付ける。そして人民の平和を維持しているのも共産党だと実感させているわけです。このどちらか1つでも破綻してしまうと、中国も共産党による一党独裁が危険な状態になりかねません」と、解説されました。

「まなびとユース第2回政経ワークショップ」が開催されました
「まなびとユース第2回政経ワークショップ」が開催されました

◎ビジネス・リーダーを迎えての勉強会
 ICRC(赤十字国際委員会)駐日事務所政策担当官の柴崎大輔氏をお迎えし、国際機関で実際に活躍されている日常の話しやお勤めのICRCの活動についてお話を伺いました。柴崎さんからは、「ICRCは専ら、戦闘地域での支援を中心に行っております。日本でも国際貢献や人道支援の下、自衛隊、或いは各NPOやNGOなども活躍しておりますが、それは戦闘が終息されてからの活動が中となっております。そこで我々のICRCは、戦闘地域にも赴き、医療や孤児等の支援、医薬品や食料品等の提供、そしてインフラなどでは何が必要か等の調査等を行っております。戦闘が終息され支援が本格化される際には、そうした調査結果を各国へ伝達し、活動に活かしてもらう等の活動をしております」と、ご自身の体験を踏まえての活動を豊富な資料を下にして説明をされました。将来、どのような分野で活躍するかを考える学生にとって、大変、参考となるお話でした。

文責:中央政治大学院事務局

「まなびとユース第2回政経ワークショップ」が開催されました
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