ここまで政策を中心に硬い話ばかり続いたのですが、大臣や補佐官の人柄についても知りたいですよね。佐藤さん、いかがでしょうか。
大臣や補佐官同士でお互いの評価をしていただくというのはどうでしょう。まず、小林大臣から牧島大臣についてのコメントをお願いします。
国会答弁より難しい質問ですね(笑)。牧島先生といえばまず、見た目とのギャップでしょうか。じつは豪快な性格で、どこに行っても物おじすることがない。それは、昨年1年間、女性初の青年局長を務められた経験もあるでしょうし、そもそも狩猟免許を持っておられる〝狩りガール?ですから、相当な胆力の持ち主なのだと思います。
では、今度は私が村井先生をほめる番(笑)。きわめて優秀な方で、私は岸田首相の言葉は、村井補佐官の手によってつくられていると思っています。綿密な計画のもとで練りに練って出てくる政策はクールだけど、ハートは熱い。情にもろく、人びとの喜びや悲しみを分かち合えるハートと、それを土台にして政策を繰り出していく冷静な判断力を持っている政治家はそういません。
小林先生のことを私は「タカさん」と呼んでいますが、財務省時代からの憧れの先輩で、もう年近い付き合いです。一言でいえば、昭和マンガの主人公みたいな人(笑)。身長が186センチもあって、めちゃくちゃ格好いいし、中高ではバスケットやってて、東大時代はボート部主将も務めています。それでいて、仕事もできますし、後輩たちの面倒見もいい。
皆さんにお聞きしたいのですが、実際に接していらして、岸田首相のお人柄とか、ふだん見せない意外な横顔がありますか。
とても誠実で真面目な方で、それは昔から変わりません。首相になってもスタイルを変えずに着実に積み重ねていく姿は、安定感のある岸田政権の魅力のひとつだと思います。
どうしても総理の耳に入れたいことがあって日曜の夜遅くに電話をしたとき恐縮しながら詫びると、「ああ、いいよ。今ネット囲碁をしていたところだから」。その第一声でホッとして一気に話がしやすくなるんですね。気を使わせないようにとの配慮だろうなと。
私の選挙では、雨のなか傘もささずにマイクを握ってずぶ濡れになって応援してくれました。そのときはすごい「男気」を感じましたね。
では、そろそろ時間が残り少なくなったので、お三方から全国の学生をはじめ若者へのメッセージをお願いします。それから学生の皆さんを代表して三品さんからの感想も。
皆さんは、日本は少子高齢化社会で課題山積だと言われて育ったと思う。だからこそ、イノベーションを起こして、課題解決先進国になることをいっしょに目指してほしい。デジタル化がそれを支える後押しになればいいなと思っています。
若者には自分の可能性にチャレンジしてと言いたい。変化のスピードが速く、先の見通しは難しいけど、自分はこうなりたい、社会をこう変えたいという思いがあれば、たとえ失敗したとしても得るものがあるはずです。
小林先生と同じ「リスクテイク」。私も31歳のときにリスクを承知で財務省をやめて、選挙に挑戦しました。必死にもがくと頭も使うし、自分を追い込んでみて思ってもいない力が出たりすることを知りました。皆さんも頑張ってください。
今日はお三方の仲がいいことに驚かされましたし、メディアで知らなかった話が聞けて、すごく刺激的でした。
本日は皆さんご参加いただき、ありがとうございました
※この座談会は令和4年1月13日に自民党本部にて行われました。