interview 02

政治を志したきっかけは?

高木奎太さん 京都府連 学生部長

そんな先生方が、どうして政治家を目指すようになったのでしょうか。

県議会議員に立候補するのは市議会議員や国会議員秘書を経験した方が多いので、私の場合は異色でした。東京の大学から実家の瓦屋を継ぐために高知に帰り、職人として働いていた8年前、いきなり県議会議員選挙に出たんです。当然、まわりはびっくりしますよね。
ただ、仕事で中山間地の屋根工事をしていて、その家のお年寄りと話していると、お子さんは東京に行って帰ってくる予定がないという。このままでは空き家になって地域は過疎化が進む一方で、なんとかできないかと思い詰めて、選挙に立候補することに。そのときは当選できるかどうか別にして、持っている貯金でやれるだけやろうと。いま思えば、よく出たなと思います。

依光晃一郎議員 青年局中央常任委員会議長 高知県議会議員
不破大仁議員 青年局中央常任委員会副議長 石川県議会議員

私の場合、父親が金沢で市議会議員を8期、32年やっていて、生まれてからずっと政治家の息子です。漠然と将来そういう道を行くのかなと思っていましたけど、中高生ぐらいになるとすごく嫌になって。選挙に巻き込まれるのはご免だなと思っていました。
ところが、社会人になって結婚して子供ができると、世の中のことをいろいろ考えるようになるんですね。父親は大事な仕事をやっているんだなと思うようになった。そのタイミングで父の体の調子が悪くなって引退することになり、せっかく自分が気づいてやらないのはズルいのでは、という気持ちにだんだんなって。

選挙への不安はありませんでしたか。

臼井梨乃さん 神奈川県連 学生部副部長
不破大仁議員 青年局中央常任委員会副議長 石川県議会議員

二世だから問題ないだろうと周囲の人は考えるみたいですが、本人はあんまりそう思っていない。候補者としては初めての経験なので、やっぱり不安はありますよね。学生さんが就職活動をするとき、意中の会社から選んでもらえるか、ものすごく不安があるのと同じじゃないでしょうか。それと選挙に出ます、政治家を目指しますと宣言したとき、皆さんの目が「お前で本当に大丈夫なのか」と厳しくなったような気がして。そんなプレッシャーを受けながら初挑戦した記憶があります。

私も二世なんですが、前回の衆議院選挙で父が敗れた相手と戦うことになって、「選挙のときはどうだった」と聞いてみたんです。そのとき、選挙に強いことで知られていた父に「自分もいつも不安だった」と言われて、逆にそれが勇気になりましたね。

加藤鮎子議員 青年部長 衆議院議員
鈴木隼人議員 青年副部長 衆議院議員

私の周囲には政治家はあまりいませんでしたが、起業している友人が多かった。彼らは志を持って安定した身分を捨てて、チャレンジしているわけです。一回失敗してもあきらめず、一生懸命努力して事業を軌道に乗せている。私も落選のリスクを恐れずにチャレンジしたいと考えました。

そのなかで、なぜ自民党だったんですか。

高木奎太さん 京都府連 学生部長
依光晃一郎議員 青年局中央常任委員会議長 高知県議会議員

自民党の基本姿勢である綱領に、「美しい自然、温かい人間関係、和と絆のくらし」というのがあって、そうした考え方がいいなと思いました。党歌にある「すぐれた昔の文化を伝え」という歌詞こそが自民党の本質ですし、私のルーツでもある瓦屋という伝統産業を守っていくのも自民党です。

自民党のよさはいろんな思想の方が集まり、そのなかで風通しよく議論していること。いろんな角度から一つの案件をもんで、成案として答えを出していく。間違いが起こりにくいシステムをもっています。正直、政治の世界に入るとき、自民党以外を考えたことはありませんでした。

鈴木隼人議員 青年副部長 衆議院議員

※この記事は平成30年12月5日、自民党本部にて行われた座談会を抄録としてまとめたものです

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