interview 01

早朝から部会に出て勉強漬け

小栗常慶さん 青山学院大学総合政策部4年 党神奈川県連学生部長

今日は、昨年の参議院選挙で初当選された4人の先生方に集まっていただきました。議員になられてからちょうど1年がたちましたが、振り返ってこの間、ご自身が感じていることや印象に残ったことは何ですか。

私はこれまでバレーボール選手として、毎日ジャージで過ごすような生活を送っていましたが、国会議員となりスーツを着てネクタイを締めないといけなくなったことが苦しかったです。夏場はとくにつらい。それに革靴って暑いんですね。これまでビーチサンダルばかりでしたから(笑)。
失礼しました(汗)。
冗談はさておき、昨年9月の臨時国会から本格的に法律や予算の審議に関わっています。専門的な用語が多く、正直いって議論についていけないこともありましたが、一方で、地域のさまざまな集まりに顔を出したり、皆さんといろいろな意見交換をする中で、自分なりの政策を築き上げていくことにも着手しています。政治家として求められているのは、この両輪をバランスよく回していくことだなと感じているところです。

朝日健太郎議員 東京都選挙区 元バレーボール ビーチバレー日本代表
自見はなこ議員 比例区(全国区) 小児科専門医 認定内科医

私が感じたのは、毎朝8時からと、自民党の部会の開始時間が早いことです(笑)。厚生労働行政に関わる仕事がしたいと思い、政治の世界に飛び込んだのですが、その部会の内容がかなり深い。しかも、1年生であっても平等に発言させてもらえるので緊張するし、一方で非常に責任がある。先輩方にいろいろ教えてもらったり鍛えていただき、とてもありがたく思っています。

部会ではどういったことを話し合うんですか。

小栗常慶さん 青山学院大学総合政策部4年 党神奈川県連学生部長
自見はなこ議員 比例区(全国区) 小児科専門医 認定内科医

自民党の部会というのは、社会保障や医療、教育、環境、外交、防衛など分野ごとに分かれていて、朝食をとりながら、参加した国会議員が政策について議論します。たとえば今日は医療がテーマの部会に出てみようと思うと、厚生労働部会に参加して、専門家の話や先輩議員の意見を聞くことができるんです

大学生が、シラバスで自分の興味ある授業を選ぶみたいなイメージでしょう。学生部員のお二人だったら、どんな分野を選びたい?

朝日健太郎議員 東京都選挙区 元バレーボール ビーチバレー日本代表
小栗常慶さん 青山学院大学総合政策部4年 党神奈川県連学生部長

選ぶのに悩みそうですね。僕は教育に関心があるから文部科学部会かな。

私だったら社会保障や医療の分野を選びます。

松江美里さん 静岡大学人文社会科学部4年 党静岡県連学生部長
松川るい議員 大阪府選挙区 元外務省官僚 初代女性参画推進室長

私は元外務官僚・外交官で、外交が専門なのですが、政治家としてフィールドを広げようと思って財務金融という委員会を選びました。ところが出席してみたら議論の内容が難しくて(笑)。
それと大変だったのは、やはり生活スタイルの変化です。9歳と3歳の娘がいて、保育園は7時半からしか預けられないので、8時からの部会は大変で。しかも夜の予定も結構あります。そういう中で、家族との時間を確保しながら、国会議員としてきちんと勉強して政策を考え、地元の方と交流し発信もしていくというのはなかなかチャレンジングです。外交以外にも、女性活躍や教育、社会保障などいろいろやりたいことは多いですし。

私もやはり、朝型の生活になったというのが大きいですね。弁護士や起業家というのは自由業ですから、夜遅くまで仕事をしたり、会合も夜が多い。朝の早いスタートは苦手だったんですが、慣れると意外と平気でした。はやりの糖質制限も効くので、アラフォーとしてはダイエットにもなるし、非常に健康的でいいかなと(笑)。
もう1つはネットサービスの仕事をやっていたので、いつもスマホを肌身離さず、会議中でもわからなかったらすぐネットで検索、メールもリアルタイムでチェックするという生活でしたが、電子機器の本会議場への持ち込みは原則禁止なんです。格式ある場ですからしょうがないんですが、ネットを使える時間が限られることに、最初は戸惑いました。ただ、これも近ごろは慣れてきましたね。

元榮太一郎議員 千葉県選挙区 弁護士 弁護士ドットコム会長

※この座談会は平成29年7月25日に自由民主党本部にて行われました。

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