interview 04

取り組みたい政治課題は

津久井祐希さん 埼玉県連学生部長 明治大学3年

最後は学生のほうから質問させてください。20年後の日本のため、どのようなことに取り組んでいきたいですか。

ひとつは、日本社会をオープンにしたい。これは国民の多様な生き方を尊重することでもあるし、さまざまな分野の新陳代謝を進めてチャンスを増やせるような改革を一層進めるということでもあります。同時に少子高齢化にともなう人手不足は待ったなしで、高度人材を含め外国人労働者の受け入れ拡大は喫緊の課題です。
もうひとつは、世界やアジアの中での日本の国際競争力をもう一度復活させること。そういう政策への転換を後押ししていきたい。

鈴木馨祐議員 青年局長 衆・神奈川7区
佐々木紀議員 青年局長代理 衆・石川2区

私は今後、介護や医療、子育てにおいても、地域コミュニティの役割が大きくなると思っています。しかし、今の行政のやり方はどちらかというと一人ひとりを直接ケアする発想で、家族や地域に向けた政策が薄い。その結果、これまで家族や地域が担ってきたポジションが行政にとって代わり、国の仕事がすごく増えているような気がします。
この流れをスポーツで変える。スポーツはコミュニケーションやコミュニティを再生する力があります。東京オリンピック・パラリンピックを控え、スポーツの持つ力で地域力を押し上げていきたいですね。

最近、どこの自治体でも施設が充実していて、スポーツが楽しめるようになっています。今のお話を聞いて、スポーツ活動が若者と地域コミュニティを結びつけるきっかけになればいいのにと思いました。実際、キャンパス以外だとネットやDVDを見ているばかりの学生を一歩外に連れ出すいい機会です。

上野由佳さん 茨城県連学生部長 筑波大学3年
滝波宏文議員 青年局長代理 参・福井県

日本経済の成長力が、ここ20年で大きく落ちてきています。再生のカギとなるのはイノベーションで、私は当選以来、アメリカ西海岸のシリコンバレーのような成長拠点を地元福井にも創りたいと考えてきました。実現不可能ではなく、アップルもヤフーもグーグルも人口10万人前後の都市に本社をおいている。そういう自然豊かな場所にいて、世界市場に直結して勝負しているんですね。伝統あるものづくりの力を生かし、腰を据えて地方の潜在能力を引き出していきたい。

私が取り組みたいのは、これまでの専門以外でいうと、教育や社会保障制度です。基本姿勢としては、自助を促せるような制度改革を進めていきたい。その一方で、障害のある人には手厚くなど、どうしても頑張れない人には徹底的に寄り添う、そういうメリハリが大事だと思います。
それと、政策ではありませんが、国民の前ではやる気と情熱のある政治家、若い世代に対してはキラキラしている大人の姿をアピールしていきたい。

吉川ゆうみ議員 国際部副部長 参・三重県
鈴木馨祐議員 青年局長 衆・神奈川7区

改革はすべて、最後は国民一人ひとりの気を盛り上げないと成功しません。制度疲労がたまった社会保障制度や経済政策を訴える際は、本気度が試されます。議員がしっかり仕事をし、国民が自分の問題だと思って政治や社会を考えるようになれば、この国は絶対よくなるはずです。

私は20年先というよりも40年先のことを心配しています。若い人の投票率がどんどん下がっていて、このままだと投票率はおそらく30%台になってしまうでしょう。これは何がいけないかというと、投票率が落ちれば落ちるほど特定の利害を持った組織票が効いてしまう。そういう世の中が健全な民主主義社会と言えるのか、非常に疑問です。今後、主権者教育などを通じ若者に政治に関心を持ってもらえるよう、積極的に活動に取り組んでいきたいと思っています。

鈴木隼人議員 学生部長 衆・東京10区

※この座談会は平成29年12月18日、自由民主党本部にて行われました。

戻る