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記者会見

役員連絡会後 二階俊博幹事長記者会見

平成29年3月17日(金)10:37~10:47
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

二階俊博幹事長

本日の役員連絡会ですが、高村副総裁からのご挨拶で、天皇の退位等について、本日13時から全体会合を開く。衆参正副議長の下、99.8%の確率で了承されるだろう。その結果を総理に申し入れる予定であるということでした。
私(二階幹事長)からは、天皇の退位等について、本日午後に各党派の全体会議が開かれ、立法府としてのとりまとめが行われ、決定する運びとなっている。それから、今朝ほど下村東京都連会長のほか、東京都連の役員の皆さんと意見交換会を行った。週明けには都議選の候補者を交えての意見交換会を行う。また、9時から、自民公明の衆参幹事長国対委員長会談が開かれ、国会情勢について協議したということを申しました。
竹下国対委員長からは、23日(木)午前に参議院、午後に衆議院で籠池理事長の証人喚問を実施することを決め、本日昼に予算委員会を開き、正式決定するというご報告がありました。

以上です。

質疑応答

Question
時事通信の水谷です。本日、天皇の退位等について立法府としてのとりまとめが行われ、総理に申し入れるということですが、今後、政府側にどのようなことを期待されますか。
Answer
立法府の総意で申し上げることですから、政府も一体になってその線に沿って対応されることをわれわれとしては期待するということです。
Question
時事通信の水谷です。ここまでの協議を幹事長はどのようにご覧になっていますか。
Answer
さすが常識的な結論を得ることができたということを考えています。
Question
朝日新聞の山岸です。都議選について、先日総理ともお会いになられ、またきょうも都連役員と意見交換をされました。「公明党なしでも勝っていく」というようなお話もありましたが、自民党として自力でどのように取り組んでいくお考えですか。
Answer
われわれは公明党とは長年にわたる協力関係があるわけですから、わざと公明党がいない方が選挙がやれるというような意味ではないんですよ。応援をしていただきたいとは思っているけれども、何かの事情で、この頃は珍しい言葉がいっぱい出てくるでしょ。聞いたことない、「都民ファースト」なんてそんなもの今まで聞いたことない。それはそれでいいとして、そういうことが言われているときに、われわれはわれわれに覚悟がなきゃダメですよね。そういうことになったからと言ってわれわれは涙を流しながら選挙をやるなんてそんなことはできない。堂々と戦う。こういうことを内外に明らかにしておく。そうでなかったら選挙にならんじゃないですか。しっかり頑張りますから。
Question
朝日新聞の山岸です。一方で、小池都知事率いる都民ファーストの会とは党本部として戦わざるを得ないとの認識ですか。
Answer
われわれは四方八方、どれとも戦いこれとも戦い、皆戦うとそんなことを言っているのは選挙戦術上、利口ではありませんから、そんなことはいちいち、聞かれたから今、答えただけで、そんなことは言うつもりはありませんが、選挙は、自由民主党の公認候補に対しては自由民主党は全力を挙げてこれを支援する。もっと言えば、なりふり構わずやる。こういうことであります。
Question
NHKの田尻です。国会審議について、籠池理事長の証人喚問が行われる見込みとなりましたが、どのように受け止められていますか。
Answer
これは国対委員長の方で、23日(木)午前に参議院、午後に衆議院で籠池理事長の証人喚問を実施するということでありますから、われわれは粛々とこの決定どおり進んでいくことを期待している。こういうことです。
Question
NHKの田尻です。籠池理事長は安倍総理から寄付金を受け取ったと主張していますが、真偽は国民には分かりにくい状況です。こうしたなかでの証人喚問ですが、どのようにご覧になっていますか。
Answer
その真偽および証人喚問が実施されて物事が明らかになれば、より真実が明らかになるだろうと思いますが、これはその報告を聞いてから判断すればいいのであって、今現在、当然われわれは、日ごろお目にかかったこともないような人のご判断だけではなくて、われわれは内閣総理大臣の発言を信頼するというのが当たり前じゃないですか。
Question
朝日新聞の山岸です。与党はこれまで参考人招致も含めて認める必要はないという考えでしたが、この方針が変わった大きな理由などについてはいかがですか。
Answer
いろいろあるでしょうが、結論から言えば、物事をはっきりしていただきたい。国会とか国民の皆さんが常に信頼を寄せていただいている、そういう会議を通じて、いろいろなことを言われているわけでしょ。だから明らかにしてもらいたい。こういうことです。われわれは一般の皆さんをいちいち委員会でどうだとか証人喚問がどうだとかというようなことに振り回して、そういうことを言うということではないが、しかし真実だけは明らかにしておかないと、国会の権威に関わるし、同時に国民の民さんが国会に対しても疑問の抱くことのないようなことを配慮していかなければいけない。こういうことです。
Question
朝日新聞の山岸です。籠池理事長が総理に対して直接抗ったことが認めることになった理由なのでしょうか。
Answer
それはこれから見てみなきゃ分からないですよ。分からないというのは、これからのいろいろな発言に対して判断をすべきであって、今から予見をしてどうだこうだと言ってみたところで仕方がないんじゃないですか。ただ一言、総理とああいう人とを一緒にしないでください。お願いしておきます。
Question
東京新聞の金杉です。世論調査などを見ると、真相解明のためには国交省や財務省の関係者も国会に呼ぶべきだとの意見が多くありますが、与党側は認めていません。その理由を教えていただけますか。
Answer
国会にもおのずから日程があるでしょ。そんなあちこちから「あれも呼んでみたらどうだ」「これも呼んでみたらどうだ」と並べられたって、それをいちいち呼んでいられる時間的余裕があるかどうかも含めて国対で協議するわけですから、われわれは国対の協議の結果を待ちたいと思います。
Question
日本経済新聞の秋山です。南スーダンにおける自衛隊活動の日報の問題について、一連の大臣の対応に野党側は辞任を求めていますが、これについて幹事長はどのようにお考えですか。
Answer
野党は野党でいつのときもそういうことをおっしゃるわけですから、それよりも自民党は総理が信頼して任命している閣僚でありますから、われわれはその総理の任命権、そのことを大切にしながらしっかり支えていきたい。このように思っております。
Question
日本経済新聞の秋山です。防衛省内で虚偽報告を組織ぐるみで行っていたのではないかとの指摘もありますが、防衛省への対応についてはいかがですか。
Answer
われわれは詳細について調査をし、それを知っているという状況ではありませんから、今のようなことはきょうの記者会見でそういうお話があったということを防衛省に伝えて、そして防衛省からもまた何らかの説明があるでしょうから、慎重に扱いたいと思います。
Question
共同通信の池田です。0増6減に伴う候補者調整について、4月にも新たな勧告が出ると思いますが、今後どのように調整を進めていくお考えですか。
Answer
これはいろいろなことを今、言われていますが、今私どもが抱えている問題のなかで一番大きな問題の一つだろうと思っております。党内の情勢はもちろんのことでありますが、政府の考え方も十分聞いたうえで判断していきたい。このように思っておりますが、いずれにしても慎重のうえにも慎重にやっていかなきゃいけない。憲政史上でもこんなことに遭遇したことは、少なくとも私の経験ではあり得なかったことですから、慎重にやっていきたいと思います。
Question
共同通信の池田です。候補者には準備期間も必要だと思いますが、できるだけ早く結論を得たいとの認識ですか。
Answer
そうですね。ああいう記事をテレビや新聞で受け取った一般国民の皆さんは、うちの選挙区は一体どうなるんだろうかと大変心配されていると思いますから、できるだけ早い方がいいと思いますが、準備が整ってからでないとできませんからね。そこらも見守っていきたいと思います。
Question
読売新聞の小田倉です。森友学園の問題や稲田大臣の問題など、野党側はここにきて追及を強めています。一連の問題について、政権運営や党運営にどのような影響があるとお考えですか。
Answer
こういう問題が出ていることは、われわれの国会運営においてこうしたことに時間を取られるということは、それだけを考えればありがたいことではありませんが、できるだけ慎重に、しかも国民の皆さんにもご理解いただけるようなことで考えていきたいと思っております。