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記者会見

役員連絡会後 二階俊博幹事長記者会見

平成28年11月8日(火)10:25~10:36
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

二階俊博幹事長

本日の役員連絡会ですが、私(二階幹事長)からは、国会はTPP関連法案の採決をめぐって、これからまさに大詰めを迎えているわけでありますが、今週、特に重要になってまいりますので、政府与党一体となってあらゆる事態に備えるようにしたい。11月5日は世界津波の日であり、地震・津波防災訓練にかかわる取組が一週間(10月29日~11月6日)、各地で行われました。11の省庁、10の道府県、143市町村、97の民間企業や団体において避難訓練が実施された。このなかに11の省庁とあるが、11の省庁や10の道府県というのは傾向をつかむには大事ですから、この次までに名前を入れてご報告します。津波防災と避難行動への意識を高めていくためには、毎年、このようなことを実施しなければならない。そういうことを連続してやっていくことが重要である。その一環として10月25日、26日には、津波で地元の町民が不安におののいておる恰好の高知県黒潮町、津波が来たら34m来ると言われている、その場所を選んで、日本を含む世界30か国から高校生約350人をお招きして高校生の津波サミットを開催することになっている。次世代を担う世界中の高校生とともに津波防災への意識を高めるいい機会にしたいと思うということを申しました。
山東党紀委員長からは、綿貫元議長の復党が認められた。しかし、それに際して、綿貫元議長のようなケースは今までなかったから、党として一応の目安というか規定をしておいた方がいいのではないか。基準をつくるという意味で、除名の後10年以上が経過していること。党への貢献が顕著であり、地域において相当数の賛同が得られること。刑事事件等には関与していないこと。そして最終的な党紀委員会の議決は委員の3分の2以上が出席し、3分の2以上の承認を必要とする。以上のことは党紀委員会の内規でお決めになったわけですが、それに基づいて綿貫元議長の審議が進められ、全会一致で綿貫先生の復党が認められたということでした。

以上です。

質疑応答

Question
時事通信の水谷です。TPP審議について、今後の衆院通過の見通しについて幹事長はどのようにお考えですか。
Answer
採決の見送りも含めて現場でいろいろ協議をしているわけです。ただ単に見送ったわけではありませんから、私はこの後、順当な審議をして、成立、承認されるものと思っております。
Question
毎日新聞の水脇です。10日(木)に約1年半ぶりに憲法審査会が開かれますが、どのような議論を期待されますか。
Answer
これから全体会議やいろいろな専門家の話し合いとか、多種多様な角度から審議が行われるものと思っておりますから、私は最初から幹事長としてこう思うとかこうあるべきだなどということはできるだけ控えて、多く、広く党内の意見を頂戴したいと思っております。
Question
時事通信の水谷です。昨夜自民・維新の幹事長と国対委員長が会食されたということですが、どのようなお話をされたのですか。
Answer
そういうところは記録も取っていないし、われわれの過去、今日までの政治家同士の、しかも党を超えての話は、「昨日の会合はこういうことでした」ということは言わないことが慣習になっております。ですから私は何回聞かれても答えません。そういうこと言ってしまったら、次から相手は出てこなくなりますよ。食事をしながら話しているような内容を政治の場でああだこうだ言うということにはならないと私は思う。もし興味があれば、向こう側へ行って聞いてきてください。何と言うか。
Question
毎日新聞の水脇です。今日の役員連絡会で細田総務会長からIR法案についてお話があったということですが、どのようなお話だったのですか。
Answer
IRの件については、超党派で議員連盟ができている。IRはカジノだけではなく総合的なリゾートで、シンガポールやラスベガスにあるように会議場やホテルなどを併設しているものだ。政府の成長戦略にも組み込まれている。与党内でも理解を求めていきたいというお話でした。
Question
毎日新聞の水脇です。幹事長はIR法案の成立見通しについてどのようにお考えですか。
Answer
まだ、見通しを述べる段階ではありません。しかし、十分な理解がなされたうえでの審議と、理解が十分行き届いていないときの審議を判断して結論を出していかなければいけないと思いますが。いずれにしても、もうそろそろ決断を出す段階だろうとは思っていますが、慎重にやっていきたいと思っています。
Question
NHKの田尻です。IR法案について、理解は現状では進んでいるとお考えですか。
Answer
現状では、これからだと思います。表現は適当であるかどうか分かりませんが、まさにこれから佳境に入っていく段階だと思っています。まだ今のところ、IRといっても十分理解が党内にも野党の皆さんの間にも行き届いているという判断は、少し時期尚早ではないかというくらいに思っていますから、これはもう自民党がいつもやっているとおり、慎重のうえにも慎重にやっていきたいと思っています。