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自由民主1面コラム「凛として」
進藤 金日子 新聞出版局次長

自由民主1面コラム「凛として」進藤 金日子 新聞出版局次長

コメの値段から考える

先日、家計調査年報を調べてがくぜんとした。昭和40年の1世帯当たりの食料支出額は年間23.2万円、そのうちコメは4.1万円で17.7%の割合だった。令和3年の食料支出額は95.2万円、そのうちコメは2.2万円で2.3%の割合である。ちなみに令和3年のパン類は3.1万円、めん類は2万円の支出である▼わが国の主食はコメであるが、家計支出ではコメはパンに後塵を拝し、めん類と同等。コメの地位は低下する一方である▼ある試算では、茶わん1杯のコメの値段は約25円だそうだ。家計を預かる主婦に尋ねると、ほとんどの方が驚いて「1日に食べるコメの量を考えるとコメの値段はもう少し高くても構わない」との声が多い▼中長期的な国際情勢から食料安全保障の強化が必要な中で、生産コストを価格に上乗せできない農家が多い現状とともに、わが国の環境や伝統文化を支えている「コメの価値」を再認識することが大切ではないか▼いずれにしても生産者である農家と消費者の顔がお互いに見える関係を早急に構築しなければならないと痛感している。

こちらの記事全文は「自由民主」インターネット版に掲載されています。
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