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自由民主1面コラム「凛として」
山本 左近 新聞出版局次長

自由民主1面コラム「凛として」山本 左近 新聞出版局次長

合成燃料という希望

合成燃料「E―fuel」と呼ばれる新しい燃料が世界で注目されている。合成燃料とは、水素と二酸化炭素を合成して作られるので、人工的な原油とも呼ばれる▼油田がなくとも石油が作れる、まるで錬金術のような夢物語かと思われるかもしれない。しかし、既に合成燃料は欧州を中心に研究開発が進み、さらに自動車メーカーも関わる大型生産施設も始まる▼特にモータースポーツ界では、植物由来のバイオ燃料と合わせて、再エネ由来の合成燃料が使われ始めている。国内のレースで使用したエンジニアに話を聞くと、出力も燃費も、通常のハイオクガソリンを入れた時とほとんど変わらないという▼ガソリンから合成燃料に切り替えるだけで、脱炭素化を実現できるのが一番の魅力だ。自動車だけでなく、飛行機や船舶の脱炭素燃料としても期待される。課題は価格と生産体制だが、不安定な国際情勢を背景にエネルギー価格が高騰する今、エネルギーの自給や脱炭素化を進めるためにも合成燃料に注目すべきだろう。

こちらの記事全文は「自由民主」インターネット版に掲載されています。
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