平成25年7月11日
経済指標は確実に好転
もう毎年のように総理が交代する状況は終わらせないといけない。衆参の「ねじれ」が続いていると、何が起きるか分からない。今回の参院選では、皆さんの力で安定政権を築いてほしい。
安倍政権の経済政策「アベノミクス」は出足好調だ。大胆な金融緩和で円安・株高が進んだ。これにより、公的年金の運用の黒字額は10兆円規模になった。株を持っている人も、持っていない人も、日本人全員が潤っている。金融緩和によるデフレ脱却への期待感によって、個人消費も伸び、1~3月期の実質GDPは年率換算で4.1%増だ。さらに、補正予算で措置した5兆円の公共事業が始まっているので、4~6月期も期待できる。
この数カ月で既に、正規・非正規ともに労働者の賃金が上がった。雇用も増え、有効求人倍率は約5年ぶりに0・9倍を回復した。「景気回復の実感がない」と言う声もあるが、実感できるようになるまでには時間がかかる。実体経済を示す経済指標は確実に好転している。
成長戦略によって企業に新たな設備投資を促す。それがアベノミクスの完成だ。今までの成長戦略と違う所は、色々あるが、一つだけ挙げると、実行できるかどうか。民主党議員は、今になって「大胆な金融緩和や公共事業が必要であることは、自分たちも分かっていた」などと言っている。それなら何故、民主党政権ではできなかったのか。
実行力ある安倍政権
安倍内閣には実行力がある。ただ、どんなに力があっても、国会が「ねじれ」だと法案がなかなか通らず、成長戦略のための法案も成立しない。実行力のある安倍政権を支えるため、「ねじれ」の解消を急ぎ、必要な施策を着実に推進したい。