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政策

コメの先物取引試験上場認可に抗議 農林部会・水田農業振興議員連盟

2011年07月01日

コメの先物取引試験上場認可に抗議 農林部会・水田農業振興議員連盟

鹿野道彦農林水産大臣が1日、東京・大阪の穀物商品取引所によるコメの先物取引の試験上場申請を認可したことを受け、農林部会と水田農業振興議員連盟は同日、記者会見を開き、即時撤回を求める抗議声明を発表しました。

声明文では(1)東日本大震災、原発事故を受けた生産者の心情を踏まえず、コメの需給上の不安も考慮していない(2)国会議論もなく、与党民主党内にも多くの異論があるにもかかわらず強行されたもの(3)大臣は戸別所得補償制度などで状況が変わっているから認可したというが、そもそも同制度には法的根拠がない――などを指摘。

会見で加藤紘一同部会最高顧問は、「民主党政権になってからコメ価格を市場経済に任せる動きが強くなっている。コメを市場経済化の極地といえる穀物取引市場に試験上場することにより、コメ価格の大きな変動や、農家の所得基準が乱高下することもあり得る。

政府は現場の現状を見ずに、理論倒れに陥っている」と強く訴えました。