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記者会見

役員会後 党新執行部記者会見

平成29年8月3日(火)11:00~11:25
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

党新執行部

【高村正彦副総裁】

みなさんこんにちは。引き続いて副総裁を拝命いたしました。長くなりましたが、新しい気持ちでやりたいと思っております。党四役いずれも経験・見識とも申し分ない方ばかりでありますので、足を引っ張らないようにやっていきたいと思っております。
先ほど役員会で総裁に、総裁の5月3日の憲法発言は憲法論議を党内外で活性化させるのに大変よかったけれども、これからは党にお任せいただいて、これからは内閣としては経済第一でやっていただきたいとお願いしてきたところであります。よろしくお願いいたします。

【二階俊博幹事長】

引き続き幹事長を仰せつかりました二階俊博でございます。皆さんのご指導・ご意見等をいただきながらしっかり党をまとめる努力をしてまいりたいと思います。我々の仕事は毎日毎日の仕事であると同時に、自民党の長期政権への一つの過程でありますから、それぞれ重い責任があるわけでありますが、皆さんにいろんなご意見も頂戴しながら、党の運営をしっかり行いたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

【竹下亘総務会長】

総務会長に就任させていただきました竹下亘でございます。どうぞよろしくお願いいたします。自民党の総務会は、皆さん方ご承知のとおり、様々な歴史と伝統を持っております。活発に議論しながら、そして必ず一定の結論を出すという知恵も総務会が育んできたものであると認識しております。総裁、副総裁、幹事長、党役員の皆さん方のご指導をいただきながら、そして総務の皆さん方に、活発な議論のなかで一つ一つ問題を乗り越えていくという総務会にしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

【岸田文雄政調会長】

このたび政務調査会長を拝命いたしました岸田文雄でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。国の内外に政策課題が山積するなかにあって、大きな責任を感じ、緊張感を持って職責を全うしたいと存じます。
様々な政策課題があります。今の内閣においても引き続き「経済再生第一」という看板を掲げているわけでありますが、アベノミクスにつきましても今日まで賃金や雇用において大きな成果が挙がっていきました。しかし引き続きまして、成長と分配の好循環を完成するために努力をしていかなければなりません。北朝鮮につきましても、緊張感が高まっています。党の方からすでに北朝鮮問題につきまして2つ提言を出していると承知していますが、政府にこうした提言の実現・実行に向けてしっかり働きかけを続けていかなければならないと思っていますし、また最近は豪雨災害が続いております。復興復旧、生活環境の回復に向けてしっかり努力を続けていかなければなりません。加えて、8月末を目標に概算要求の重点項目をまとめなければなりませんし、秋に臨時国会が開催したならば、重要法案の審議も予想されます。加えて、このたび総理は「人づくり改革」という大きな看板も掲げられました。こういった議論も深めていかなければなりません。党において、そして政調において果たさなければならない役割、大変重たく、そして多くのものがあると認識しております。総裁の方からも先ほど「一つ一つ努力を積み上げることが重要である」という指示がございました。是非こうした政策面におきまして一つ一つ成果を挙げながら、党の信頼回復に向けて努力をしていきたいと存じます。ご指導を重ねてお願い申し上げてご挨拶といたします。どうぞよろしくお願いいたします。

【塩谷立選対委員長】

このたび選挙対策委員長を拝命いたしました塩谷立でございます。選挙対策委員長の一番の役割は選挙に勝つことであります。現在の厳しい支持率のなかで新しい体制でそれを乗り越えなきゃならんと思っております。一年数か月以内には衆議院の解散があるわけでございますし、今回は新しい区割りでの初めての選挙でございますから、その調整等も含めてしっかりと選挙に向けて態勢を整えてまいりたいと思います。また、10月の補欠選挙も決まっておりますし、その他各種選挙に向けてしっかり結果を出すべく努力してまいりたいと思いますので、皆様方のご協力・ご指導をよろしくお願い申し上げてご挨拶とします。よろしくお願いいたします。

質疑応答

Question
(代表質問)NHKです。支持率が下落するなど国民から厳しい目を向けられるなかでのスタートとなりますが、立て直しに向けてどういったことが必要と幹事長はお考えですか。
Answer
(二階幹事長): ご質問ありがとうございます。私どもはこれからまず、先ほど来のお話にもありましたとおり、一歩一歩足元を固めていく。そして反転攻勢に出る。そういう順序でいきたいと思っておりますが、今まだ皆、就任したばかりでありますが、それぞれ政策面でも選挙の面においてもベテランばっかり揃っておりますから、これらの方々とよく相談をしながら我々は任務を果たして、まさに反転攻勢の実を挙げるべく全力を尽くして戦ってまいりたい。このように思っております。
Question
(代表質問)NHKです。今回の内閣改造について、幹事長はどのように評価されていますか。
Answer
(二階幹事長): 内閣改造は総理のご方針に基づいてそれぞれ適材適所に配置していただいたと思っておりますから、私はこの内閣改造がベストなものと受け止めて、党としてしっかり内閣を支えていく。こういう努力を日々怠らないようにしてまいりたいと思っています。
Question
(代表質問)読売新聞です。岸田政調会長にお尋ねしますが、今回、党の役職を希望した理由は何でしょうか。また、党内で今後どのような役割を果たしていきたいとお考えでしょうか。
Answer
(岸田政調会長): 議院内閣制におきまして内閣と与党というのは車の両輪だと思っています。そのなかで私自身は、第二次安倍内閣がスタートしてから4年8か月に及ぼうとしておりますが、この間一貫しまして内閣の一員として仕事をさせていただいてきました。このたび、両輪のもう一つの車輪であります党においてしっかりと仕事をし、安倍内閣をしっかり支えていきたいと考えております。こうした思いで引き続き安倍内閣をしっかり支えていくことが私にとって役割であり、その役割をしっかりと務めていきたいと考えております。以上です。
Question
朝日新聞です。憲法9条改正について、政調会長ご自身の考え方と、どのようなスケジュール感で臨まれるお考えですか。また、アベノミクスについて、格差などの問題点をこれまで指摘されていましたが、政調会長としてこうした問題にどう対応していくお考えですか。
Answer
(岸田政調会長): まず憲法についてですが、憲法を改正するということはわが党にとりまして立党以来の大きな目標であります。私も時代の変化のなかにあって、憲法というものをしっかり検討し見直し続けていく。こうした姿勢は大変重要なことであると認識しています。そういったことから憲法についてはしっかりと議論を続けていきたいと思いますが、そのなかにあってどこを議論しどこを変えていくのか。こういった点が大変重要であると思っています。憲法9条についても様々な議論があります。そのなかにあって、まずは党内において丁寧な議論を行うことが重要であると思いますし、こうした丁寧な議論を続けることが国民の皆様方のなかにおけるこの議論に対する理解も進むということになるんだと思います。いずれにしましても、憲法は国民のものであり、日本国民全体にとってどうあるべきなのか。こうした重大な議論を国民とともに、多くの党員の皆さんとともに丁寧にしっかりと進めていきたい。このように考えております。
そして、経済の方ですが、このアベノミクス、先ほども少し触れさせていただきましたが、今日までアベノミクスは雇用の創出や賃金、あるいはGDPにつきましても大きく膨らんでいくなど、大きな成果が挙がっていると認識をしております。そして、ぜひこの政策をしっかり進めながら成長と分配の好循環を完成させなければならない。このように思っています。それが格差の問題であったり、あるいは消費喚起の問題、こういったことなのではないかと認識をしております。そういった思いからこのアベノミクス、経済政策をしっかりと進め、そしてそれにさらに加え、充実させることによって国民から経済の再生、好転換を実感していただけるような成果を出せるように努力をしていきたい。このように考えています。
Question
NHKです。憲法改正について、幹事長はどのようなスケジュール感で臨まれるお考えですか。
Answer
(二階幹事長): 憲法改正の今後の運び方等について、安倍総裁のしばしばのご発言のとおり、我々は自民党が憲法改正においても、党是でもあるわけでありますから、党としてその責任を果たすべくこれから積極的な努力続けてまいりたいと思います。ただしそれは自民党の考えだけではなくて、広く多くの皆さんのご意見を拝聴し、そこに熱心に耳を傾けながら国民の皆さんとともに新しい時代の憲法を立派なものに仕上げていく努力を、今特に国会議員の立場にある同志とともにその責任を果たしていかなくてはならないと考えております。あまりゆっくりしているわけにもまいりませんが、さりとてこれは重大な問題でありますだけに、そう急いでゴールを見出すということではなくて、慎重のうえにも慎重に広く多くの国民の皆さんのご意見を承る。そういう姿勢も大事にしていきたいと思っています。
Question
東京新聞です。憲法改正について、役員会で高村副総裁が総裁にお話しされたことに対して、総裁は何と応じたのですか。また、臨時国会に自民党として憲法草案を出すというスケジュール感についてお考えはお変わりありませんか。
Answer
(高村副総裁): 総裁の反応は「当然です」ということでありました。ですから、総理として、内閣としては経済第一でやるということであります。それから、一応目標としては臨時国会のなかで自民党案というものを出せればいいなと考えていますが、慎重に議論して、そのときは当然、党内の雰囲気はもちろんでありますが、各党のそれに対する考え方、あるいは国民全体の雰囲気、そういったことをしっかり見ながら、いずれも目標というのは絶対的なものじゃありませんけれども、立てた以上は最初からそれを止めるということでもない。このように考えております。
Question
朝日新聞です。岸田政調会長は過去に憲法9条については改正は考えていないというご発言をされていますが、このお考えにお変わりはありませんか。
Answer
(岸田政調会長): 私の考え方は従来と変わっていませんが、ただ私の立場は、私の考えを実現するのではなくして、党内の活発な議論の環境をつくって、十分な議論を行い、そして結論を出す。こういった作業をしっかりとサポートしていくのが私の立場であると思います。誰よりも党所属の国会議員、そして多くの党員の皆さん、そして国民の皆さんのしっかりとした声を聞かせていただき、議論を丁寧に進めていくことが重要であると私は思っています。
Question
NHKです。二階幹事長にお聞きします。今後、党外交をどのように展開していくお考えですか。
Answer
(二階幹事長): 当然、外交は相手のあることでありますから、相手国との間にいろいろと連携調和を取っていかなきゃいけないと思いますが、今から重要な国々に対して我々の党としてどうしたアプローチをしていくかということは、外務省ともよく相談し、今までやってきたこと、これからやろうとしていること、さらに自民党がこれから取り組まなくてはならないことなどを仕分けをして対応していけるようにしたいと思っております。ただ外交はやはり時間軸、そういうものも極めて大事なもので、慎重にゆっくりというわけだけでもいけませんから、我々はこの外交問題は、せっかくこれだけのメンバーが揃っているんですから、我々のなかでも十分議論して立派な成果を収めるようにしていきたいと思っております。いろんなご意見があれば遠慮なくどうぞ申し入れていただいて、ご一緒にこの日本の外交を立派なものにしていきたいと思います。
Question
時事通信です。二階幹事長に伺います。印象に残った総裁からのご発言などがありましたらご紹介いただけますか。
Answer
(二階幹事長): 我々はこれからも総理総裁と私たち役員の間は一体になってあらゆる問題にチャレンジをしていきたいと思っておりますから、これは総理の意見、これは総裁の意見、これは誰の意見というようなことではなくて、ここのところを一本にして対応していけるような状況をつくっていきたい。その努力をしたいと思っております。
Question
毎日新聞です。筆頭副幹事長に小泉進次郎氏が内定していると思いますが、幹事長はどのような役割を期待されますか。
Answer
(二階幹事長): 今回の役員の改正だけではありませんが、特に私ども、今回の役員メンバーには全員野球のようなつもりでそれぞれしっかりしたポジションを自らが開拓していく。それくらいの積極性を持って努力をしていただきたいと思っておりますが、小泉さんに期待する声はあちらこちらに大変多いわけでありますが、本人の奮起を促し、しっかり頑張っていただきたいと期待しております。