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記者会見

役員会後 党新執行部記者会見

平成28年8月3日(水)11:00~11:30
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

党新執行部

【高村正彦副総裁】

こんにちは。引き続いて副総裁を拝命いたしました高村正彦です。先ほど役員会で、総裁から「新鮮な緊張感を持って改革を前に進めよう」という話がありましたが、新鮮な緊張感というのは私が言われたところかなと思って聞いておりましたが、全役員一緒になって、全党結束して国民にお約束した政策を前に進めることができるように頑張っていく所存でございますので、どうかよろしくお願いいたします。

【二階俊博幹事長】

このたび幹事長を拝命いたしました二階俊博であります。微力でありますが、党員各位また国会議員の皆様、また各県連の関係の皆様のご意見、意見交換等を十分踏まえ、全党挙げてエネルギーにあふれる党運営をやっていけるように努力していきたいと思っていますので、皆さんのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

【細田博之総務会長】

このたび総務会長を拝命いたしました細田博之でございます。皆さんもご存じのように、前任の二階総務会長が名総務会長として党の意思決定機関である総務会、非常に議論を尽くして政策を決めていく、法案その他内容の充実を図る、そういう伝統がございますので、この伝統を守ってまいりたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。

【茂木敏充政調会長】

政調会長に就任いたしました茂木敏充です。平河クラブの皆さんにはこれまで選挙対策委員長として2年ほどお世話になってまいりましたが、今後ともよろしくお願い申し上げます。政調としての最大の使命は、参議院選挙でお約束した公約の実現であります。なかでも、アベノミクスを強力に推し進めて経済のパイを拡大し、成長と分配の好循環を実現していきたいと考えている。選挙後、すでに「未来への投資を実現する経済対策」などについて政調としても検討を進め、昨日、党内手続き、与党手続きを経て、政府において閣議決定がなされたところであります。これらのうち消費税の関連と経済対策については、今後、政府の側から税制改正法案、そしてまた補正予算案という形で改めて提案がなされるものと考えておりまして、自民党としてしっかり審議を行って、そのうえで早期成立・執行を期してまいりたいと考えております。当面は来年度予算の概算要求が重要案件となってまいります。概算要求に関しては、今月中旬から下旬にかけて各部会で審議していただき、月末には概算要求の重点項目を取りまとめたいと考えております。与党の政調会長は初めての経験ですので、政調の組織、そして人事、重点課題への対応については、今後よく検討したいと考えておりますが、当面、二つの特命委員会を設置したいと考えています。一つは、「働き方改革特命委員会」であります。このなかでは、働く時間、自由度、報酬、さらに新しいワークフォースであったり働き方を促す支援策、制度改革といったものも幅広く検討していきたいと思っています。もう一つは「経済構造改革特命委員会」であります。これは、今後どの産業を伸ばすかといったこれまでの産業構造より広い概念で新しい経済構造をつくるのに必要な技術やシステム、人材、社会インフラ等々も含めて、幅広く検討していきたいと考えています。よろしくお願いいたします。

【古屋圭司選対委員長】

茂木前委員長から引き継いで、政策をしっかり、取り組みを継続するとともに、新たに今後はやはり10月には東京、福岡で補欠選挙がございます。これに対して万全の姿勢で臨みたい。また、参院選、我々勝利をいただきましたが、「勝って兜の緒を締めよ」。この格言のとおり、今後は衆議院選挙があります。いつあるか分かりませんが、この衆議院選挙に向けて、特に我々自民党は若い候補が多く所属しております。こういった皆さんが今後、強い政治家になれるように、それは、選挙は何といっても民主主義の原点ですので、今後選挙に強い政治家をしっかり育てていくように、我々選対本部はもちろんのこと、幹事長はじめ幹事長室、広報本部、組織本部、あるいは各都道府県連としっかり連携しながらやっていきたいと思います。

質疑応答

question
(代表質問)東京新聞の清水です。総理をどう支えるか。どのようなことを成し遂げたいか。憲法改正についてどう考えるか。
answer
(二階幹事長): まず、私たちは先般の選挙で勝利を得ることができましたが、その際、選挙中にお訴えをしてきたことがたくさんありますので、これらについてまず実行していくこと、これが今後の選挙には、極めて重大なことでもありますし、当然、民主主義のこの世界で、我々は国民の皆さんに発言してきたことに対する責任を共有していかなくてはならない。そういうことで頑張っていきたいと思っておりますが、先般、ご承知のとおり、未来への投資を実現する経済対策を仕上げて、昨日の閣議でもすでに決定されたところであります。アベノミクスを地方に波及させよ、あるいは地方に届いているか、そういうことに対しての議論が先般の選挙の際にも行われたわけでありますが、これはもっともなことであって、今後の経済対策の上に、しっかりした、この実行をお約束していくために、我々は安倍総裁、安倍総理を支えて、党として一致団結して、全力を尽くして国民の皆さんの要望、党員の皆さんの期待に応えていかなくてはならない、このように思っております。なお、憲法問題について安倍総理ともまた時間をかけて、ゆっくり話し合っていかなくてはならないと思っておりますが、今直ちに、これに対してどのような取り組みをしていくかということは、先程ご質問にもありましたように、慎重の上にも慎重に対応していく、これは当然のことだと思っております。ですから、議論はあらゆるところで大いに巻き起こしていけばいい。そして、国民の皆さんにやはり憲法に対する関心を持ってもらう、これも極めて大事なことだと思っておりますので、そこらはよく心して対応していきたいと思っています。
question
(代表質問)産経新聞の豊田です。待機児童解消をどのように実現するか。憲法改正議論、国民の理解を深めるためにどう取り組むか。
answer
(茂木政調会長): まず待機児童を含めた子育て支援等々の問題ですが、ご案内の通り、参議院選挙の公約でもこの点については明示していまして、保育の受け皿を50万人増やしていく。同時に人材確保も重要でありまして、処遇の改善等々を通じて、保育士の確保育成にも取り組みたいと考えています。さらには幼児教育無償化、ひとり親家庭の支援などの子育て支援もしっかり進めていきたいと思います。奨学金についても、これまでの条件、やはり成績が決して重要ではないとは言いませんが、やはり生活、家庭環境といったものをより重視する制度に変えていく必要があると思っています。
それから憲法改正についてですが、ご案内のとおり、我が党としては独自の草案を示しています。党での議論ということは基本的には憲法改正推進本部を中心に進められていくことですが、おそらくこれからの焦点というのは国会になってくると考えていまして、衆参の憲法審査会で、まず与野党が同じテーブルについて議論することが何より今、必要だろうと思っていまして、これは参議院選挙期間中も我々で明確に訴えてきた項目です。そういった憲法審査会等々での議論のなかから今後、具体的な論点が出てきたら、我が党としてその考え方について、国民の理解がいただけるような活動を進めていきたいと考えています。
question
共同通信です。派閥離脱の申し合わせについてどのように行われているか。
answer
(二階幹事長): 本日、役員会では、時間の関係もありますから、何もかも議論できたわけではありませんが、派閥の問題については、これから慎重に考えていきたい、このように思っております。
question
NHKです。総務会長時代、総裁任期延長に言及した。これをどうするか。今もその考えは変わらないか。
answer
(二階幹事長): ただいまのご質問は党としても極めて重要な問題でありますので、何か、できれば機関を設けるとかして、議論をする場をつくっていくということが大事ではないかと思っておりますが、これは、これから徐々に取り組んでいきたいと思っております。考えには、発言した当時の考えと今と変わりはありません。いつくらいまでにということは、これから関係者の皆さんにお集まりをいただいて、ご相談していきたいと思っていますが、何もすぐ急ぐという話ではありませんが、こういう政治課題はダラダラとしているものではなくて、おっしゃるように一定の期間を設けて結論を出していくというのがいいと思いますから、できるだけ早く対応できるようにしたいと思っております。
question
朝日新聞です。憲法改正について、憲法改正推進本部の人事をどうするか。野党との議論をどうするか。党の草案の扱いをどうするか。修正は考えているのか。
answer
(二階幹事長): 人事の件につきましては、今日まで熱心に取り組んできていただいた方々もおられるわけでありますから、それらの状況等をよく精査をして、人事は大事でありますから、しっかりした対応をしていきたいと思っております。今、ご質問の次にありました野党との問題ですね。私は、この憲法問題をこれから進めていくうえにおいて、野党との話し合い、これは大変大事である。政治を進めていくにおいて、どの分野においても野党と話し合っていくことは大事ですが、特にこの憲法の問題に関しては、野党の皆さんとできるだけ時間をかけて話し合っていくという姿勢が大事だと思います。これからそういう考えの下に、慎重に対応していきたいと思っております。草案の問題につきましては、またこのなかでしっかり議論していただくというようにしていきたいと思っています。
question
NHKです。総務会長時代は議員外交など活発だった。中国、韓国との関係についてどのようにお考えか。
answer
(二階幹事長): 政治は国の中でやっていく仕事は極めて大事でありますが、同時に外交交渉、まず、日本が世界の中で孤立しないようにしていくという努力は、過去の反省の上に立っても大事なことだと思っておりますから、そういう意味で議員外交というのは、外務省の皆さんが一生懸命やってくれていることと同時に、議員そのものが超党派で、あるいは野党の皆さんは野党の皆さんで、それぞれの政党で外交交渉をやっていただいたり、あるいはまた交流ですね。あるいは最近はスポーツ交流も含めて議員の交流をしようという機運もありますが、私は大変、大事なことだと思っております。それらの点について、今後対応していきますが、今、中国との問題でというお話ありましたが、先般、もう早速、公明党の方から実は、政党間協議ということで、谷垣前幹事長と公明党の幹事長とが中国を訪問していろいろな皆さんとお話し合いをしてきたという、この状況についてのご報告を受けましたが、私は、今回は中国の皆さんが日本に来る番になっているということでありますから、過去のそうした諸先輩のご努力を拝見して対応していく。そして特に外交問題は連続性がなければ意味がないので、そこはしっかりした、その記録等も拝見しながら、約束していることがあれば、そのことに対していかなる努力をしてきたか、そんなものも検証してしっかり対応していきたい、このように思っております。
question
TBSです。小池百合子都知事について、今後、小池都知事や小池氏を応援した自民党議員の処遇についてどのようにお考えか。今後どのように議論していくのか。
answer
(二階幹事長): 私はできるだけ早い機会に東京都選出のわが党の国会議員の皆さんからいろいろなご意見を伺うことになっておりますが、東京は一地方の県連ということではなくて、やはり大東京、世界のなかの東京とも言われますよね。私は事実そうだと思います。その東京での争いは世界中の人が知っているわけです。ですから、いかに英知を結集して関係者の皆様がご努力をいただいて、この問題を解決に導いていくかということは注目をされているわけですから、これこそ慎重の上にも慎重に対応していくということが大事だと思っております。近いうちに、私は東京都出身の国会議員の皆さんのご意見をまず聞いてみようと思っています。徐々に、慎重に対応していくということが大事だと思います。選挙の前には、政策的なこともありますが感情の問題も交じってくるわけですから、これは少し冷静に冷却期間をおいてやっていくというのが政治の一つの手法だと思っておりますが、私は慌てて今日、明日に結論を出さなければいけないという問題ではないと思っております。
question
山陰中央新聞です。二階幹事長が率いる派閥に入っている川上義博氏について、県連は反対している。どうするか。
answer
(二階幹事長): 当然、谷垣前幹事長からこの件についての引き継ぎを受けているわけではありませんので、いかなるいきさつでそういうものを受け取り、またそういう発言が関係者の間でなされているかということは、私は承知をしておりませんが、これから県連の皆さんもお話し合いをする機会もあるだろうと思いますから、できるだけ円満に、敵(かたき)じゃないのだから。皆自民党を愛し、自民党のために一役買おうという気持ちをもっておっていただく各地方の組織の皆さん、排他的に考えるのではなくて、できるだけ皆円満に、しかしルールとか過去のいきさつなどということを重視していかなければならないことは当然ですが、今のところ、このことに、今度幹事長になったどうしようというような考えは持っておりませんから、よく慎重に意見を聞いて、円満に進めていきたい、このように思っています。