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記者会見

政府与党連絡会議後 二階幹事長記者会見

二階幹事長

【冒頭発言】(稲田幹事長代行)

本日の政府与党連絡会議の概要を説明致します。
安倍総理からは、新型コロナウイルスは世界全体に広がりつつある。特措法改正案を本日国会提出するので与党のご協力をお願いする。
雇用や事業継続に重きを置いた第2弾の緊急対応策は最終調整中にある。本日決定したい。
岸田政調会長からは、第2弾の緊急対応策については、党の意見が反映されたものとなった。その上で徹底したPRと各種窓口の拡充を政府に要請したい。
世耕参議院幹事長からは、現在参議院で審議中の、本予算の早期成立を第一にしっかりと取り組んでいきたい。
その他の発言については、今朝の役員連絡会と同様でございますので、割愛致します。


以上です。

【冒頭発言】(二階幹事長)

昨日の北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて、自民党は午後にミサイル問題対策本部役員会を開催致しました。2週連続の暴挙であります。政府は毎回同じ抗議やコメントを発するだけで、本当に国民のご心配等に応えているのか、責任を果たしているのか、ということを特に申し上げておきたいと思います。
国民の怒りの声や不安は高まっているわけでありますから、ミサイル発射をやめさせるために、より効果のある発信や、米国や各国に対し、一層の政府としての外交努力を行うべきではないか。ただこちらで言っているだけでは、我々としては、もう一段努力が必要ではないか。この際、党としては強くこの点を申し上げたいと思います。
なお、自民党のことでありますが、党大会に代わる両院議員総会を3月17日の夕刻18時から党本部で行うことになりましたので、宜しくご協力を申し上げたいと思います。


以上です。

質疑応答

Question
テレビ朝日です。河井克行議員と河井あんり議員に関して、本人たちが事情聴取を受けたという報道がありました。いまだお二人からはご自身についての説明がない状況ですが、幹事長も会見の中で本人が説明すべきだとご指摘されました。説明責任を果たしていないことに対して、どのように思われていますでしょうか。
Answer
それは本人のお考えでございますから、本人のご判断に任せたいと思います。
Question
テレビ朝日です。これまでの自民党の歴史を考えますと、本人が逮捕されていなくても例えば秘書の方が逮捕された場合には自らその責任をとって離党した方もいらっしゃいます。今回はまだ離党という表明をご本人もされていませんが、お二人の離党についてはどうご覧になっていますか。
Answer
国会議員の離党は大変重大なことでありますから、この事態は本人も承知しているわけですから、本人のご判断に任せる。こういう党の方針であります。
Question
時事通信です。新型コロナウイルス対策について、景気対策の一環として消費税減税を求める声が自民党内にも出ていますが、消費税減税についてのお考えはいかがでしょうか。
Answer
そうしたことを我々も耳にしていますが、いま直ちに消費税減税まで考えているわけではありません。しかしあらゆる政策を駆使していきたいと思っています。これから検討して参ります。
Question
朝日新聞です。アメリカではトランプ大統領が大規模な減税策を経済対策として行うということです。香港では住民一人あたりに支給をするという政策も出されています。こうした政策について、いま消費税減税のお話もありましたが、いろいろな税金についての減税策や支給策についてはどうお考えですか。
Answer
そういうことも含めてしっかりした対応を打っていきたいと思っています。
Question
共同通信です。政府は今朝、新型コロナウイルス感染症の対応について、歴史的緊急事態に初めて指定することに閣議了解しました。教訓とすべく公文書の管理を徹底するとの措置について評価をお聞かせ下さい。
Answer
今後の教訓のために結構なことではないでしょうか。
Question
NHKです。河井夫婦について、説明については本人の判断に任せたいということですが、河井あんり議員は午前中委員会にも出席して説明する場はあったのですがそこでも答えませんでした。説明する責任について、必要とお考えでしょうか。
Answer
本人の判断だと思います。
Question
産経新聞です。新型コロナウイルスを巡って自民党の広報がテレビ番組の内容について反論をするような投稿を最近しています。広報は誤解を与えるような内容については反論していくと説明していますが、こうした対外発信を強化している狙いについてどうお考えでしょうか。
Answer
特別な考えはありません。大きく間違っているときは、違っていますと当然言うべきだと思います。でき得ればそうしたことに対しては、皆さんのご意見は十分聞いていけばよいのですが、間違っていることには間違っていると言わなければ、国民が間違ったことを理解してしまっては困ります。
Question
毎日新聞です。河井あんり議員について、そもそもウグイスへの報酬が一日1万5千円と決められている中で高く支払ったという疑いがあるのですが、1万5千円の上限についてはどう受け止めていますか。適正だとお考えでしょうか。
Answer
私がこれについて適正かどうかの判断を下すべきではありませんが、実態を皆さんが良く考えてみると、1万5千円でやってくれるのかどうか、そういう大変難しい世間の相場というか、そのような難しい状況にあることは事実だと思います。
Question
共同通信です。明日は3月11日を迎えますが、東日本大震災から9年の節目を迎えるにあたって、お気持ちをお聞かせください。
Answer
東日本大震災といえば大変な思いがありますが、もう9年経ったということですが、我々はこのことをやはり片時も忘れてはならない。そして我々は次の代に語り継ぎ、これに対してどう対応していくかという日頃からの構えというものが大事だと思います。そうしたことに対する日頃のしっかりとした対応があれば、その被害もできるだけ少なく済ませることができるわけです。不意打ちを食らったときが一番困るわけです。ですからそのようなことがないように、今後我々は注意し、片時もこの災害を忘れてはならないということだと思います。
Question
共同通信です。復興庁の設置期間10年延長の法案を提出したという状況にありますが、被災地の方の中には復興の進捗状況に関してやや不満をお持ちの方もいらっしゃいますが、そのあたりの進捗状況についてはいかがお考えでしょうか。
Answer
復興は地元との協力によって成り立つものですが、遅れているところに対しては、しっかり対応すべきだと思います。10年延長になったことについては、ただ延長されたという単なる受け止めではなくて、10年延長してでもやろう、という自由民主党および政府の方針に関係当局はしっかり対応すべきだと思います。
Question
毎日新聞です。東日本大震災では、福島第一原発が被害を受けて、福島の方々がなかなか帰れない状況が発生しました。政府の原発政策についてはどのようにお考えでしょうか。
Answer
原子力発電に代わるべき新しい、安価で効率のよいエネルギーが現れてくれば、それの方がよいに決まっています。国民もそう願っていると思います。それが出てくるまでの間、現状、災害が少なくなるように、公害が少なくなるように、ということを配慮しながら、今の状況を少しずつ、頼っている状況を減らしていく努力をしていくべきだと思っています。
Question
テレビ朝日です。先ほどの総務会で国家公務員法の改正案に一部議員が反対意見を述べる中、総務会としては了承したということですが、あらためて公務員の定年延長に関して特に検察官の定年延長についてお考えをお聞かせ下さい。
Answer
審議の通りでありますから、私から個人的に延長すべきであるとか、すべきでないとか、という意見は持ち合わせておりません。
Question
朝日新聞です。河井あんり議員に関して、運動員の1万5千円の報酬について、現状では世間の相場的に厳しいものがあるとの幹事長のご発言がありました。一方で選挙はお金がかからないようにするというのがこれまでの大きな流れだと思います。また、人件費や最低賃金が上がっているという状況もあります。どのように設定や検討を考えていけばいいとお考えでしょうか。
Answer
やはり、金のかからない選挙です。お金が無ければ選挙に出られないというような屈辱はありません。お金が潤沢にある人は別ですが。そういう状況をできるだけ少なくする努力をしていくべきです。ウグイスの方は、あちらの演説こちらの演説と、頼まれたりするものですから、相場観というものはそうした人たちの中でできあがっています。いくらでなければできません、と言われると、2か月や3か月かかって探しましょうというのではなくて、明日からいる必要があります。立場が弱いのは選挙をする側です。ですから、押し切られてしまう場合も、あると言わざるを得ない。そういうことに関して、これは厳重に処するテーマですよ、ということをもっと明確にすべきだと思います。マスコミの皆さんのご協力もお願いしたいと思います。
選挙をやる人は本当は苦しいはずです。少しでも安く収めたいという気持ちで、みな頑張っているはずです。たくさんお金を使ってやろうなどと思っている人は、いないとは言いませんが、大変稀です。しかしこれに対してだんだんと世の中に相場観というものが出てきてしまいます。厳重に処罰の対象だということを再確認して、このようなことを少なくしていくためにみんなが努力していくということが大変大事なことだと思っています。金がかかってほしいと思っている候補者など一人もいないと思います。候補者側からは、金のかからない選挙は大賛成です。しかし現実にはなかなかそうとばかりは言えないところがあります。皆さんは知らぬふりをされておられますが、ここは重要な問題です。マスコミの力でも借りなければ候補者の側からは勝負になりません。しかし我々も努力します。選挙に金をかけることはよいことではありません。選挙に金がかからないように努力することが大事です。選挙は強くなくてはなりません。ですから私は党の人たちにしょっちゅう選挙選挙と言います。金のかからない選挙にもっと心を砕いて、しっかり自分の政策を理解して頂いて、お金をかけなくても、みんなが動いてくれるような状況をつくってほしいというのが我々の日頃の願いです。皆さんのご協力がなければできません。宜しくお願い致します。