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記者会見

役員会後 二階幹事長記者会見

2018年11月19日(月)17:48~18:04
於:院内平河クラブ会見場

二階幹事長

【冒頭発言】(金田幹事長代理)

今日の役員会の概要を報告いたします。
まず安倍総裁からは、入管法の審議において政府のデータに誤りがあり大変遺憾だ。これまで以上に気を引き締めて丁寧な説明を行う。パプアニューギニアで行われたAPEC出席の報告。明日、経済情勢を踏まえ2次補正の編成を指示する。国土強靭化、農林水産業強化、中小・小規模企業支援策など十分な対策をとりたいというお話でございました。
森山国対委員長からは明日の本会議は法務委員長解任決議案を否決したのち、日EU経済連携協定の趣旨説明質疑を行います。
西田参院国対委員長代行からは先ほどから急きょ国対委員長会談の要請を受けて始まっておりますとの報告がありました。
橋本参院議員会長からは明日昼に、山梨県知事選挙の打ち合わせ会を行いたい。
吉田参議院幹事長からは山梨県知事選に全力を挙げるというお話がありました。
甘利選対委員長からは熊本市長選と福岡市長選でわが党が推薦または支持した大西市長、高島市長が当選した。特に、高島市長からは「アベノミクスのベースの上に今の街づくりがある」とのお話がありました。現在までに来年の参院選挙の公認候補者は選挙区40名、比例代表は25名となっている。残りの空白区についても今後調整を加速したい。
新藤政調会長代理からは22日に消費税引き上げ対策の議論を行い、まとまれば、総理に申し入れをしたいとの発言がありました。
加藤総務会長からは明日、総務会を開催する。
その他として安倍総理から、シンガポールで行われたASEANで、プーチン大統領と1956年の日ソ共同宣言を基礎として、平和交渉を加速させるということで一致した。これから具体的な交渉に入る。年明けにはロシアを訪問したい。なお、APECではメドベージェフ首相から「二階幹事長によろしくお伝えください。政党間交流も進めましょう」との話があった。

以上です。

【冒頭発言】(二階幹事長)

明日の本会議は野党から法務委員長の解任決議案が出されていますが、党はこれを粛々と否決し、法案の審議を進めたいと考えております。国会での議論を順調に進めるためには、政府がしっかりと準備を行うことは当然であります。このことは開会前から申し伝えておりますので、今後とも一層気を引き締めて対応してもらいたいと思っております。

以上です。

質疑応答

Question
朝日新聞です。2025年の万博誘致の結果が23日に決まります。日本、アゼルバイジャン、ロシアが立候補しています。現在の状況をどう見ていますか。また残りの期間で勝敗を決めるポイントは何だとお考えでしょうか。
Answer
各国、今お話がありました3か国が最後に残ったところになろうと思いますが、いずれも負けず劣らず頑張っておりますし、手を下ろす気配はありませんから、このまま突っ込んでいくと思います。この結果については今のところ見通しは十分立っておるわけではありませんが、日本としては最後まで勝ち残るためにあらゆる努力を重ねていくという決意です。
Question
朝日新聞です。安倍首相はこれまで万博誘致について、東京五輪後の地域経済の起爆剤というふうに仰っています。誘致の結果次第では、日本経済や関西経済に大きな影響を与えることになると思います。いかがお考えですか。
Answer
ベストを尽くして、結果を待つのみです。
Question
日本テレビです。役員会の中で安倍総理から、メドベージェフ首相から政党間交流もやっていきましょうとの発言があったという紹介がありました。現時点で二階幹事長は、日露の政党間交流についてどのようにお考えでしょうか。
Answer
先般来、われわれも短い時間ではありますがお目に掛かるチャンスを捉えて、政党間交流には精一杯の努力をして、われわれの意のあるところを伝えてまいりました。これに対しての反応の一つだと思っておりますから、これを活かして今後日本からの代表団を送る、あるいは先方からの代表団のお越しを待つ、こういうことを具体的に進めていきたいと思っております。今までロシアと日本との関係というのは極めて微妙と言いますか重っ苦しい関係の中での対応であっただけに、このような話し合いが出来るのは、今はこういうチャンスが来ているという意味で、しっかり捉えていきたいと思っています。
Question
日本テレビです。二階幹事長が団長を務めての議員団を構成して訪れるという考えは現時点でございますか。
Answer
それはまだ考えておりません。
Question
時事通信です。日露の交渉に関連して、日ソ共同宣言を基にということは、俗に二島先行返還だというふうに言われております。日本としては四島の帰属の解決が原則という方針だったと思います。二島先行返還という考えについて、どうお考えですか。
Answer
これは従来通り、四島一括返還ということを主張し続けてきたわけですから。政策の大きな転換を図るとすれば、これは国会にも国民の皆様にも広く訴えてご理解をいただいた上でのことであって、今のところ政策の転換とは考えておりません。
Question
時事通信です。幹事長としては基本的に四島一括という従来の姿勢で行くべきだとお考えですか。
Answer
結果はどうあろうとも、従来日本が主張した姿勢を、適当に急に縮小して対応するということは適当ではないというふうにわれわれは思っておりますから。そのことを政府も考えて対応するだろうと思いますから、これを待っていきたいと思っております。
Question
北海道新聞です。日露首脳会談では、日ソ共同宣言を基礎に条約締結交渉を加速化するということでしたが、既にロシア側から、プーチン大統領は歯舞、色丹の譲渡については、日ソ共同宣言には日本への引渡しと書いてあるだけでどちらの主権になるのか明記されておらず、今後はこれ自体も交渉対象だという認識を示しました。既に日本側をけん制した格好ですけれども、今後の交渉について日本政府にどのような対応を求めますか。
Answer
ただ今の主張は先方の主張であって、日本政府は日本政府としての従来の考え方があるわけですから。日本政府の今後の交渉を待ちたいと思っています。
Question
日本テレビです。従来通り四島返還を主張していく中で、方針転換をする場合には国会や国民にも承認を得る必要があるというご発言だったと思います。二島返還に正式に方針を転換する場合には、衆議院の解散などで信を問う必要があるというふうにお考えですか。
Answer
そこまでは考えていませんが、政府の方針を大幅に変更するわけですから、何らかの方法で国民の皆様の理解を得る努力をする必要があるだろうと思っております。
Question
時事通信です。法務委員長の解任決議が出ております。出入国管理法の関係ですが、今日資料開示があって、野党側の姿勢はより厳しくなっていきそうです。幹事長としては、政府側の姿勢や与党としての姿勢、どのように臨んでいくとお考えですか。
Answer
こういうことでぶつかり合った場合はですね、やはり誠心誠意話し合いをしていくということが大事ですから。この政府の話し合いに期待したいと思います。
Question
毎日新聞です。誠心誠意話し合うことが大事だということですが、会期が迫ってきておりまして、会期延長やむなしという報道もあります。会期についてどうお考えですか。
Answer
会期は私の一存で決めるものではありませんから。政府の方針を、われわれは十分耳を傾ける必要があると思いますが、今のところ回答を持ち合わせているわけではありません。
Question
時事通信です。総理から明日指示するとのお話があった2次補正ですが、幹事長はどのようなものになるのが望ましいとお考えですか。
Answer
政府と言いますか総理の方から、この必要性、国土強靭化であるとかはいつでも大事なんですが、中小企業に対する対応とか農林水産業に対する対応等、しっかりしたものを考慮に入れて対策を講じてもらいたいという気持ちを政府が持っておることを、われわれは同じ身内ですからよく承知をしております。
Question
フジテレビです。憲法改正について、フジテレビが今週末に実施した世論調査で、憲法改正に向けた議論と憲法改正の是非に関わらず今すぐ議論すべきだ、との意見が併せて70%に上りました。臨時国会ではまだ憲法審査会での議論は始まっていないが、この70%という結果について、またどのような議論をされるべきかとお考えですか。
Answer
憲法改正についてはそういう積極的な意見が巷にあることはわれわれも承知しておりますが、そこは慎重に対応していきたいと思っております。
Question
NHKです。先ほど日産のカルロス・ゴーン会長が報酬の過小申告で逮捕される方針という報道がありました。これについて幹事長の受けとめを。
Answer
これは日本国内でのことではありますが、外資系の優良企業のこういう事件でありますから。先様が今後どういう対応をしていくかということを慎重に見極めていきたいということです。