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記者会見

役員会・役員連絡会後 二階俊博幹事長記者会見

2018年7月24日(火)10:41~10:55
於:院内平河クラブ会見場

二階俊博幹事長

冒頭発言(小泉筆頭副幹事長)

本日の役員会の概要報告を行います。
まず安倍総裁から、本日の閣議で、一連の豪雨災害を激甚災害に指定する。既に生活支援、なりわい復興対策に向けたパッケージの検討を急ぐよう指示している。地元の提案も踏まえ、早期に策定し、被災された方に希望を持ってもらえるようにしたい。通常国会では、総選挙での約束を前に進めることができた。今夏は研修会や地元での行事など、様々な活動で英気を養っていただきたいという発言がありました。
高村副総裁からは豪雨災害への対応、北朝鮮問題、貿易摩擦など諸課題に対応しつつ、英気を養って頂きたいという発言がありました。
森山国対委員長からは新規提出閣法は65本中60本が成立し、成立率は92.3%。新規提出条約は11本すべてが成立したという報告がありました。
関口参院国対委員長からは、8/2に閉会中審査で災害対策特別委員会を開催するというお話がありました。
橋本参議院議員会長からは、公選法が成立したので来年の夏に向けて準備に入りたいというお話がありました。
吉田参議院幹事長からは32日間の会期延長の判断は間違っていなかった。世論調査の結果は真摯に受け止めたいというお話がありました。
林選対委員長代理からは来年夏の参院選の第一次公認の報告がありました。
岸田政調会長からは、今国会は政審で閣法、条約、議員立法146件の審査を行ったという報告がありました。

以上です。

冒頭発言(二階幹事長)

第196回通常国会は働き方改革法をはじめ、多くの成果を上げることができた。182日間のみなさんのご協力に、心より感謝申し上げます。災害対応は、政府も党も全力で取り組んでおります。引き続きスピード感を持って、一日でも早く元の生活を取り戻すことが出来るように、安心して暮らしていただけるように、復興を進めて行くつもりであります。よろしくご協力をお願いします。

以上です。

質疑応答

Question
NHKです。災害対応ですが、閣議決定で激甚災害に指定ということですが、かねてより幹事長は激甚災害への指定というのはスピード感を持って早くということを再三言って来られました。今回の指定のスピードや政府の対応をどう評価いたしますか。
Answer
これはスピード感を持った速やかな対応であって結構なことだと思っております。この災害は、発生した瞬間にもう激甚災害かどうかというのは本当のところは分かっておるわけなんですよ。細かいところまでは別としまして。ですからスピード感は、いつもそのことを念頭に置いて、関係者は対応していただきたいと思います。
Question
NHKです。一方で各社の世論調査などでは、今回の災害における政府対応の評価の声が低い面も見られます。政府は今も取り組んでいるところですが、今一層党として求める点がありましたらお願い致します。
Answer
まぁ先ほども申し上げましたように、この災害というのは発生した時にもう復旧に対してどう対応するかということを考えなければいけないので。それぞれのポジションにある人々はそういうことを対応しているわけですが、これに対して予算その他の措置で、われわれが対応しなければならない部分、これを一緒に集中的に対応していくという方針を常に明らかにして、ご一緒に関係者がみんなで力を合わせて協力をするという態勢を取っていきたいと思っています。
Question
TBSです。自民党の杉田水脈議員が月刊誌に対する寄稿で、LGBTの当事者に対して次のように寄せられております。「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるのか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』が無い」ということであります。一方で杉田議員は、生き辛さに係わることをクリアできれば、LGBTの方々にとって日本はかなり生きやすい社会になるとも述べているんですが、この発言に対して野党や自民党内から批判の声が上がっています。自民党内からは、生産性の無い人間などはいない、政治では無くただのヘイトだという主張を寄せる議員もおります。自民党の政権公約の中で、多様性を受け入れる社会の実現を図るということを公約にも掲げているということで、この発言に対して幹事長のご所見をお伺いしたいと思います。
Answer
この当事者の方が社会・職場・学校の場で辛い思いや不利益を被ることの無いように多様性を受けて入れていく社会の実現を図るということが大事だと思っておりますから。そういうことに今後も努力をしていきたいと思っております。
Question
TBSです。このような発言が上がるということになると、党としては多様性を認めるということを掲げている一方でこういう主張をするということで残念だという声も上がっているんですけれども、幹事長は率直にどのように、ご発言を受け止めますか。
Answer
いろんな考え方の人がおりますからね、それを右から左まで各方面の人が集まって自由民主党は成り立っておると思っておりますから。こういう発言があったということは、そういう発言だということに理解をしていくということで進めて行きたいと思っております。
Question
TBSです。なかなか案件をたくさん抱えていらっしゃる中で、考えの中には無いのかもしれないですけれども、杉田議員から直接、幹事長室としてお話を聞くという機会を設ける考えはありますでしょか。
Answer
今のところは特別そういう考えは持っておりません。
Question
時事通信です。林選対委員長代理からも一次公認の件についてご報告がありましたけれども、選挙区では残り9選挙区、特に2合区では全て現職を抱えるなど、調整が結構難しいところが残っておると思います。幹事長としては、この来年の参議院選に向けての候補者調整に、どのような構えで当たろうと思われておられますか。
Answer
選挙は勝つことが大事ですから。勝てる候補ということを念頭に置いていく、当然のことだと思います。後は諸般の状況・情勢を見ながら公認候補を決めていきたいと思います。
Question
日本経済新聞です。参議院選挙の一次公認の関係ですけれども、今回9人の方がいわゆる定年である70歳を超えて公認を希望されて、その内7人の方を公認されるという決断をされました。一方で、この定年制というのが形骸化、骨抜きになっているのではないかという指摘もあるわけですけれども、その辺りは幹事長としてはどのようにお考えでしょうか。
Answer
これは議論の分かれるところであろうと思いますが、そうしたご意見があったことを十分念頭に入れて、今後対処をしていきたいと思います。
Question
日本テレビです。先週金曜日、閉会後に安倍総理大臣が会見をした中で、総裁選挙において誰が候補になっても憲法改正が大きな争点になるというご発言がありました。そのことに関する幹事長の受け止めと、9月の総裁選挙において何が争点になるとお考えになっておられますか。
Answer
ご承知のとおり、自民党は大変広く幅のある政党ですから。いろんな意見が総裁選挙以前からもどんどん出て来るだろうと思いますが、それぞれのご意見を皆で勘案して対応していくということですから。特別のそういうご意見に、構えて対応するということはありません。
Question
朝日新聞です。杉田議員の寄稿について、かつて他の政党に所属していらっしゃって、落選中も同様の発言等をされておりましたけれども、その後に自民党が公認候補として擁立した責任を問う声も出ておりますが、この辺について幹事長はどうお考えでしょうか。
Answer
まぁ人それぞれ政治的立場は元より、いろんな人生観もありましょうし、いろんな変化があるわけで、元野党に所属しておって今自民党ということだって有り得るわけですから。別にそのことに大きな驚きを持っているわけではありません。
Question
東京新聞です。西日本豪雨の災害対応についてですが、現在応急・復旧対策が中心になっていると思いますが、今後あれだけの大規模な災害であることから復旧・復興予算なども必要かと思います。復旧・復興予算はどの程度の規模が望ましいか、あるいはどういった所に重点を置くべきでしょうか。
Answer
財政が厳しい中での対応であるということはまず一つありますが、それであっても人命あるいはまたそれぞれの皆様の生活、その地域にとっては非常に衝撃的な事件が起きておるわけでありますから。これらに対して国を挙げてこの復旧に立ち上がること、そしてその復旧の完成を急ぐことは当然のことだと思っておりますから。懸命に努力をしていきたいと思っています。
Question
NHKです。今の関連ですが、野党からは補正予算の編成を行って、臨時国会も開くべきだという主張もあります。幹事長として補正予算の関係は今のところどのようにお考えですか。
Answer
今のところはしっかりした対応を行っておりますが、足らざる時には補正予算を組んだり色んな対応を考えていくことは当然のことでありますから。その時はその時の対応を、今からちゃんと準備はしておきたいと思っております。