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記者会見

二階幹事長ぶら下がり(臨時役員会を受けて)

平成29年9月25日(月)16:39~16:52
於:党本部4Fエレベーターホール前

二階俊博幹事長

冒頭発言

政権奪還以来、経済最優先で政策に取り組み、雇用は200万人近く増えた。正社員の有効求人倍率は、調査開始以来、初めて一倍を超えた。ようやくここまでたどり着いたが、今こそ「少子高齢化」という最大の課題にチャレンジし、わが国の未来を拓く決意だ。
「生産性革命」や「人づくり革命」の2大改革を掲げ、アベノミクス最大の勝負に出たい。これも総理の並々ならぬ決意を表していると思います。年内に新しい経済政策パッケージを取りまとめる考えだ。これは2兆円規模になる。また社会保障制度を全世代型に転換する。こういう意欲的な発言もされております。
実施するためには消費税10%への引き上げの税収を活用する。国民生活にかかわる重大な決断を行う以上、速やかに国民の信を問わねばならない。28日臨時国会冒頭に解散ということも、そういう意味合いを多く含んでおります。
また北朝鮮に「圧力か対話か」という議論がある中で、こういう時期にこそ選挙を行い、この対応について、国民の皆さんに問いたいという謙虚な気持ちが必要ではないか。厳しい選挙となるが、党一丸となって戦い抜きたい。

以上です。

質疑応答

Question
NHKです。先ほどの役員会の中で、総理からこうした内容の発言があったということでよろしいでしょうか。
Answer
そうです。
Question
NHKです。こうした総理の表明を受けて、党の幹事長としてどの様にこの解散を捉えていらっしゃいますか。
Answer
大変に厳しい選挙を迎えるわけでありますが、これは現状の政治の流れの中でこうしたことに至っているというのは当然であると受け止めておりますので、しっかりと対応をして、言うべきことは率直に申し上げる。またこの選挙戦を通じて、色んなことをお伺いすることが沢山あると思いますが、それはそれで誠実に謙虚に承って行くという姿勢が大事だろうと思っています。
Question
NHKです。選挙区の状況によっては大変に厳しい情勢も見込まれますし、楽な戦いでは当然無かろうと思います。党としてどうこの選挙に臨むか、どう指示をして行きたいか。この点は如何でしょうか。
Answer
我々は常在戦場という決意で、常に選挙だということを頭に入れて今まで行動や活動をして来ているだけに、来るべきものが来たという感じでございまして。率直にこの事実に対して党を挙げてしっかりと戦い抜いて参りたいと思っております。
Question
NHKです。野党からは、この解散の判断そのものを批判する声も上がっております。そうした状況の中で対野党について、こうした面ではどうこの戦いに臨んで行きたいとお考えでしょうか。
Answer
野党の皆さんも解散の問題について何かご意見があれば、もっと早い内からしっかりとその主張を国民の皆さんにも分かりやすく説明をして、そうすれば国民の皆さんの中から野党の言っていることもあるではないかという意見が出てくるのですが。今は別に国民の皆さんの間から、野党の意見がどうだこうだという意見が特に出て来ている様には思えない。我々はしっかりとこの選挙戦を通じて、全国各地のそれぞれの地域地方のご意見を十分承って、誠心誠意対応をして行きたいと思っている。
Question
NHKです。新党の動きですけれども、本日小池都知事が、希望の党という新党を自らが代表という形で立ち上げました。こうした動きについてはどうお考えですか。
Answer
私は元来、他党の行動がどうだからとかどう仰ったかということに対して論評を加えることはあまり適当ではないと考えていて、それはお聞きしておくに留めておりました。今回もそういうことだろうと思っております。
Question
朝日新聞です。小池新党に絡んでなのですが、今日午前中に自民党を離党された福田さんとかもいらっしゃいますが、対抗馬は擁立されるお考えはありますか。
Answer
これから内部で検討をしますが、皆さんのご意見を聞いた上で候補者を立てるという所は、積極的に候補者を立てていくということは大事なことだと思っております。
Question
朝日新聞です。関連して、都議選では公明党は都民ファーストと連携をされました。国政において、今回の選挙に関して、東京も含めた公明党との連携についての現状を教えて頂けますか。
Answer
公明党とは連立政権を組んでいるわけでありますから。公明党の皆さんとも話し合いをして、それに対して向こうのご意見を聞いた上で、しっかりした対応をして行きたいと思っております。
Question
フジテレビです。 小池さんの希望の党を巡っては、衆議院選挙において東京を中心に自民党と数々の競合をすると思いますが、どのような戦い方をお考えでしょうか。
Answer
どのような戦い方ということよりも、選挙はやはり日常ですから。選挙が始まったからといって、急に名前を聞いても良く分からない様な人や政党とかに皆は困惑しているでしょう。そういうものではなく、本当は皆が、あの党のあの人の政見放送を聞いたことがあるし個人演説会も聞きに行ったことがある、こういう様な親しみの中から政治というのはより一層磨かれていくのではないかと我々は思っております。必ずしもそう思わない政党の人たちがおられることも、それはそれで自由ですし、存在を我々が認めないわけではありませんが。今日の所はそうした動きかなという風に思っております。
Question
NHKです。率直に、この新党の存在というのが選挙に与える影響をどうお考えですか。
Answer
影響が全く無いということは失礼なことですから、影響は大いにあるだろうということになりますが、それはそれです。自民党は自民党としての道をまっしぐらに進んでいく。後ろを振り向かないで堂々と戦いを展開して行きたい。後は国民の皆さんのご判断次第です。
Question
日テレです。小池都知事が希望の党の代表に就任されるということで、国政にも積極的に関わって行きたいと。都知事をしながら国政に関わって行くということについてはどうお考えでしょうか。
Answer
本人はそれほどの能力がおありだということで決意を述べておられるのですから。見守って行くよりはしょうがないですね。
Question
日テレです。小池都知事が都議選の時の様な風をまた巻き起こそうとしているように思えますが、自民党は改めてその風にどの様に対応していくのでしょうか。
Answer
それはそれで、その人その人の流儀があるわけですよ。その流儀がどうであろうかと一生懸命に後ろを追い掛け回してもしょうがないでしょう。小池流の流儀でしっかりおやりなさいということでエールを送る。選挙にもある程度スポーツと同じ様に、お互いにしっかりと戦い合いましょうというルールの様なものがあっても良いわけですから。私の方は目くじらを立てて、今日出来たばかりの小池新党に、50年も60年も選挙基盤を築いて来ている自民党が右往左往する必要は無いですよ。ただ誠実に真剣に戦い抜きたいと思っております。
Question
時事通信です。一方で、小池新党は選挙において憲法改正について掲げるという話があります。この点で連携出来る部分があるのではないかとの見方もあります。幹事長はこの点についてどうお考えでしょうか。
Answer
どんな考えを持って述べられるのかを聞いた上で判断すれば良いじゃないですか。