於：党本部平河クラブ会見場
冒頭発言
本日の役員会・役員連絡会ですが、安倍総裁からのご挨拶で、今国会では、建設的議論からかけ離れた政策と関係ない議論ばかりに多くの時間が割かれ、国民の皆様に大変申し訳なく感じている。つい強い口調で反論する私の姿勢も深く反省している。特区を巡る調査で対応が二転三転し、国民の皆様の政府への不信を招いたことは率直に認めなければならない。何か指摘があれば、その都度、真摯に説明責任を果たす。国民の信頼が得られるよう冷静に、一つひとつ丁寧に説明する努力を積み重ね、4年前の原点に立ち返り、建設的な政治が実現するよう政権与党として責任を果たす。国民の皆様から様々な厳しい叱声をいただいているが、これを重く受け止め、謙虚に、しかし、改革においては大胆に、もう一度気を引き締めて政権運営に当たるということでした。
高村副総裁からは、加計学園の問題では行政が捻じ曲げられたのではなく、捻じ曲がった行政を政治がただしたということを、引き続いて説明していきたい。テロ等準備罪は世論調査では、その必要性について、賛成の方が多いが、まだ詳しく分からないという人も多いので、分かりやすく説明していく必要がある。平和安全法制は今や賛成の方が多いということです。
私(二階幹事長)からは、国会が閉会した。150日間の会期の中で、補正予算、本予算、税をはじめ多くの重要法案が成立した。政府与党が連携協力し、多くの成果があった。感謝申し上げる。今後も、どこまでも謙虚に、安定的に国政を進めてまいりたい。よろしくお願いするということを申し上げました。
竹下国対委員長からは、本予算、テロ等準備罪、天皇退位特例法、区割り法など、多くの重要案件を成立させることができた。新規提出閣法の成立率は95.5％であったというご報告がありました。
平沢広報本部長からは、報道機関の世論調査についてご報告がありました。
以上です。
質疑応答
- 時事通信の水谷です。昨日、安倍総理が記者会見を行いましたが、幹事長はどのように評価されていますか。
- まず国民の皆さんに謙虚に分かりやすく現状の政治を説明するという意味も大いにあるわけでありますが、同時にそのチャンスをいただいているということになるわけでありますから、丁寧の上にも丁寧にしっかり説明していく。その姿勢を党を挙げてわれわれはこれからも心がけていかなければならないと思っております。総理はそういう意味でおやりいただいたと思っております。なかなか評判よかったじゃないですか。
- TBSの室井です。先ほど、4野党が国対委員長会談を開き、今後改めて予算委員会集中審議や前川前次官、昭恵夫人の証人喚問を求めていくことで一致しました。今後自民党としてどのように対応していくお考えですか。
- 今、あなたから初めて聞かされたわけですから、これからまたそれぞれの担当の方でよく議論して対処したいと思います。
- 読売新聞の小田倉です。昨夜、森友学園の関係先の家宅捜索が行われましたが、これに対する受け止めと国政への影響についてどのようにお考えですか。
- これは司法の判断でなさることですから、これを私の立場から批判するとか、あるいは意見を述べるとかというのは適当ではないと思います。司法の調査をし熟慮をし、そして決断をされて実行したわけですから、何ら申し上げることはありません。
- NHKの田尻です。加計学園の問題について、今後さらにどのように説明し理解を得ていくお考えですか。
- 関係者が付け加えて説明する必要があると判断した場合は説明されればいいことであって、私の方から重ねて何かせよということを申し上げるつもりはありません。
- NHKの田尻です。国民の理解をどのようにしたら得られるとお考えですか。
- それは担当者が、今ほど申し上げましたとおり、ここのところがまだご理解が深まっていないなという判断をされれば、重ねていろいろな場面で説明すればいいことであって、われわれの方から説明せよとか言うつもりはありません。
- 朝日新聞の山岸です。こうした問題が都議選に影響を及ぼさないために、どのような対応をされるお考えですか。
- 何かあると都議選、都議選と言うんですけど、都議選は都議選。地方の県議会の選挙と一緒じゃありませんか。われわれは、東京都ですから、それなりの気配りをしながらできるだけ時間を割いて、地方のそういう選挙に出かけて行ったことないじゃないですか、党本部が。これを今、どんどんやっているわけですがね。ですから、それはそれでそれなりにやっているわけですが、都議選と関係ないじゃないですか。くっつければ日本国中のことは皆関係あるんだよ。しかしそんなことではないんだよ。