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記者会見

役員会後 二階俊博幹事長記者会見

平成29年5月29日(月)18:09~18:21
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

二階俊博幹事長

本日の役員会ですが、安倍総裁からのご挨拶で、先週のサミットでは、北朝鮮の核・ミサイル問題を、最優先事項と位置づけ、もはや国際社会全体の脅威である、との認識をG7で共有した。トランプ大統領との会談でも、この問題について突っ込んだ意見交換を行ったが、今後、北朝鮮を抑止するため、米国とともに具体的な行動をとっていく考えだ。韓国、中国をはじめ、国際社会と連携しながら、国民の安全確保に万全を期していきたい。次に、本日から、参議院において、テロ等準備罪処罰法案の審議がスタートした。わが国の責務として、国際組織犯罪防止条約を早期に締結し、テロ対策で国際連携を強化することが極めて重要だと考えている。今後、参議院においても、丁寧な上にも丁寧な説明を積み重ねながら、今国会での確実な成立を期す考えであるということでした。
高村副総裁からは、重要法案が残っているので一致結束、特に参議院の皆さんはよろしくお願いするということでした。
私(二階幹事長)からは、今朝、北朝鮮が今月に入って3度目のミサイル発射を行い、わが国の排他的経済水域内に落下したと推定されている。三週連続の暴挙だ。先週末のG7サミットの首脳宣言では、安倍総理のリーダーシップのもと「北朝鮮の問題は国際社会の最優先事項」という明確なメッセージを出していただいたが、これに基づいて断固たる態度で臨んでいくことは言うまでもない。党としても先ほど対策本部を開催した次第だ。それから、参議院におかれてはテロ等準備罪の審議がいよいよ始まる。会期も残り少ないが、成立に向け総力を結集していただきたいということを申し上げました。
竹下国対委員長からは、次回の本会議は明日30日(火)13時から行う。それから、「天皇退位特例法」は、附帯決議や審議日程について議運や実務者間で調整している。今週中に参議院に送付できるよう全力を尽くす。また、区割りの「公選法」は倫選特で今週31日(水)に委員会採決することが決定しているというご報告がありました。
松山参議院国対委員長からは、明日の法務委員会では総理に冒頭出席いただき審議するとのご報告でした。
橋本参議院議員会長からは、テロ等準備罪は少しでも国民のご理解を得られるよう努力したいというご発言がありました。
古屋選挙対策委員長からは、都議選に関し、参議院の方できめ細かい体制で応援していただき感謝申し上げるということでした。
茂木政務調査会長からは、天皇退位法案の附帯決議について、民進党の方からいろいろなことを言ってきているが、今週、衆院で審議できるようにしたい。来週火曜日に、骨太方針、日本再興戦略、規制改革について、全体での議論を行うということでした。

以上です。

質疑応答

Question
NHKの田尻です。本日、テロ等準備罪が参議院で審議入りしましたが、重要法案の成立に向けてどのように進めていくお考えですか。
Answer
提案している政府がしっかりとして説明を行い、十分委員会での答弁にも丁寧な慎重な説明をして、ご理解が得られるように努力すべきだと思います。そうしたうえにおいて、一日も早く成立できるよう努力すること、これが与党の責任だと思っております。
Question
NHKの田尻です。会期内成立を目指していく方針に変わりはないということですか。
Answer
会期内成立の方針は変わりありません。全力を尽くすつもりであります。
Question
共同通信の池田です。野党側は加計学園問題の追及を強めていますが、この問題が終盤国会にどのような影響を与えるとお考えですか。
Answer
そういう意味の質問ですと、やってみなきゃ分かりませんよね。しかし良識ある立場でご質問なさるわけですから、それに対しては丁寧の上にも丁寧に、先ほど申し上げたとおり、しっかり答弁する。そのことからまた道が開けてくるのではないかと思っています。
Question
時事通信の水谷です。本日、若狭衆院議員が進退伺を提出しましたが、どのように対応されるお考えですか。
Answer
わが党は以前からもいろいろな歴史がありますが、自分の進退を、相当大幹部の人でその人のことによって大いにこの判断によってまたさらに難しい問題が生ずるというような場合は別ですが、一議員の進退をいちいち委ねてこられても、それは執行部としては扱いに困るんではないかと。同志ですから、どうぞご随意にとまでは言いませんが、この際進退は自分で決めていただきたいと思います。
Question
TBSの室井です。若狭衆院議員について、今回のような事態になった率直な感想をお願いいたします。
Answer
感想を申し上げるに及ばないんじゃないですか。先ほど申し上げましたように、どうぞご随意に。
Question
朝日新聞の山岸です。若狭衆院議員について、今回の事態となった一因として加計学園問題をめぐる政府や与党の対応への不満を挙げられていますが、これについてはいかがですか。
Answer
私は今までのことで、彼のいろいろな進退のことについて、窮地に陥ったときにも、われわれは常に応援の手を差し伸べてきましたが、きょうのところは何も聞いておりませんから、その何とか学園がどうしたこうしたということも直接聞いておりません。それから、本気で辞めていくというならば私のところへ来るのが本当でしょう。だから、何も聞いていません。
Question
読売新聞の小田倉です。若狭衆院議員について、会見のなかでは「除名処分も想定の範囲内だ」と発言されていましたが、これについてはどのようにお考えですか。
Answer
私が直接聞いたわけではありませんから、そんなことは考えてもみたこともありません。