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記者会見

役員連絡会後 二階俊博幹事長記者会見

平成29年5月19日(金)10:58~11:23
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

二階俊博幹事長

本日の役員連絡会ですが、高村副総裁からのご挨拶で、憲法の党内議論だが、昨日総理から保岡憲法改正推進本部長に協力してほしいと言われたということでした。よって党は今後一丸となって憲法改正論議を進めて広く多くの人々のご理解、ご了解を得られる憲法改正に持っていきたいというのが党の考え方であります。
私(二階幹事長)からは、5月12日から16日に訪中し、一帯一路フォーラムに出席するとともに、習近平国家主席、モンゴル首相やベトナム国家主席など、世界各国の指導者と会談を行い、友好と理解を深めてまいった。 習主席には安倍総理の親書をお渡しし、その場でお読みいただいたが、大変よい雰囲気の中で会談することができた。今後とも自民党は党を挙げ、政府の外交を後押しする形で協力していきたい。留守の間、北朝鮮がミサイルを発射し、私も、分科会のスピーチの中で断固抗議したところだ。北朝鮮の代表団が出てきていることを承知のうえでこのことをお話した。党本部においては茂木政調会長を中心に、2日間に渡り対策本部を開き、万全な危機管理対応をしていただいたことに感謝申し上げる。災害にしろミサイルにしろ、われわれの予期しないところで問題が起こってくる場合があるわけですが、それに対しての危機管理に留守中ではあったがしっかり対応していただいたことに感謝申し上げる。それから昨日、保岡憲法改正推進本部長と会い、今日までのご努力を多とするとともに、憲法改正いよいよでありますから、憲法改正推進本部の態勢を強化し、党を挙げて取り組んでいくことで一致した。ご承知のとおり、熱心な方々が憲法改正にこれまで大変な長きにわたってご努力いただいたこと、このことに対しては感謝申し上げながら、さらにこれから先は広く多くの国民のご理解をいただくということを念頭に入れて、党全体として多くの皆さんの協力のもとに、まさに党を挙げてという形での憲法改正に取り組んでいきたい。会期は残り一か月となった。本日はテロ等準備罪も大きな局面を迎えると聞いている。一致結束し、最後まで気を抜かず仕上げていく。どさくさでの採決ということではなくて、やはり議論を尽くせるところまでしっかり尽くして、しかる後に結果、今日までの慣例にしたがって仕上げていきたいと考えているということを申しました。
松山参議院国対委員長からは、衆議院で山場を迎えているが、連携を密にしていくということでした。
竹下国対委員長からは、昨日の本会議で、金田法務大臣の不信任決議案を粛々と否決することができた。法務委員会は本日9時から、「テロ等準備罪」について4時間の質疑。朝の理事会で本日の採決を提案した。しっかりと対応したい。また、「天皇退位特例法」は本日提出されるが、衆議院は議院運営委員会で取り扱うというご報告がありました。迅速に成立させることは大事なことだが、同時に静かで穏やかな雰囲気でこれが審議されることを望んでいます。
吉田参議院幹事長からは、重要法案が残っているが厳しい日程だ。国対委員長を中心にしてしっかりと支えていきたいというご発言がありました。
古屋選対委員長からは、今朝ほど、支部長選任に関する会議を開催したというご発言でした。
茂木政務調査会長からは、天皇の退位等に関する皇室典範特例法案は、昨日、与党手続きを終え、本日閣議決定された。
細田総務会長からは、昨日福島県連が来て、双葉郡の人口が今7千人ほどとのことだが、6万人が住民登録をしている。戻りたいけど戻れない状態だが、このままいくと県議の枠がなくなってしまうので、特例法を作って対応していきたいと考えているということでした。当然了承であります。
下村幹事長代行からは、都連選対本部が党本部に設置された。より効果的な対応をしていくというご発言でした。いずれにしても、党の取り組み方は今まで例のなかったことをしっかりやって取り組んでおりますが、これは都民の皆さん、自民党支持者の皆さんの一層の奮起をお願いするとともに、党所属の国会議員は自らの問題としてしっかり対応していただきたい。今まで地方の県会議員等の選挙に、東京都にお願いして何かしたことあるか。そんなことありませんよ。ですから、東京都の皆さんはそのことをしっかり胸に置いて対応していただきたいということです。
自民党米作りプロジェクトについて、6月17日(土)10時から田植えを行う。120名程度の参加が今言われておりますが、農業という問題を真正面から取り上げて、これに対してわれわれも考えを新たにしていきたい。JAの皆さんといろいろなところでお会いする機会がありますが、このことに大変関心を持ってくれているようですから、農協もどうぞご参加いただければということでありますから、多くの皆さんに申し上げて、日本の米作り農業を中心とした日本の農政、農業、このことについて一から真剣に考えてみたい。昨年現場の田んぼで収穫されたというお米のおにぎり等は現地の女性部の皆さんにご協力をいただいて協力していただくことにしておりますが、多くの民さんのご協力で農業問題を国民皆で考えるということの原点にしたいと思っておりますので、マスコミの皆さんのご協力もお願いしておきたいと思います。

以上です。

質疑応答

Question
時事通信です。テロ等準備罪について、与党側は本日の採決を提案していますが、幹事長としてはこのタイミングでの採決についてどのようにお考えですか。
Answer
われわれはこれだけやればいいというのではなくて、他にもいろいろと日程が立て込んでおりますから、そろそろ採決していただいたらいかがかということを申し上げておりますが、その方向で進んでいくのではないかと思っております。
Question
朝日新聞です。現段階での会期延長の見通しについてどのようにお考えですか。
Answer
今のところは会期延長は考えておりません。その気で審議に臨まなきゃ、延長してもいいんだぞという調子でやっていたんじゃずるずるして前へ進まないでしょ。延長しなきゃいかんときには延長しますよ。しかし初めから延長ありきじゃなくて、やれるところまでやってみようということですから、マスコミの皆さんをはじめご協力をお願い申し上げます。
Question
NHKです。テロ等準備罪について、議論を尽くすという意味において、きょうの裁決についてどのようにお考えですか。
Answer
これはわれわれはそれぞれ対応分野を分けて対応しております。国対、議運関係の皆さんのご判断ですから、私はそれで結構だと思っております。
Question
読売新聞です。天皇退位について、本日閣議決定されましたが、これについての受け止めと今後の議論の進め方についてどのようにお考えですか。
Answer
天皇退位の問題については、国民のすべての皆さんが重大な関心を持って見守っていただいている。こういうことでございますから、それを念頭に入れて、われわれは慎重のうえにも慎重に、そして広く多くの意見を静かに聞く。そういう態度でしっかり臨んでいきたいと思っております。
Question
読売新聞です。附帯決議に女性宮家を盛り込むということについて自民党としてはいかがですか。
Answer
今担当の専門家の間でいろいろな取り組みをしていただいておりますから、われわれはそれを静かに信頼をして見守っておりますが、この結果についていよいよ文言が固まった段階で判断していきたいと思っております。
Question
西日本新聞です。眞子様のご婚約内定という報道がされていますが、皇族の減少ということについてどのようにお考えですか。
Answer
今日正式の発表ではないですが、国民の誰もが承知しているわけでありますし、併せて各界各方面の反応は当然のことではありますが、大変国民の皆さんが素直に喜んでおられますよね。私はこれは素晴らしいことだと思います。これを機会に何か制度をどうするというようなことは、私は、時期はともかくとして、全く別の角度で考えるべきであって、これは眞子様の方のご婚約内定、このことに対して国民が皆賞賛しているわけですから、ここで特別このことをきっかけに議論することではなくて、切り離して考えることではないかと思っています。
Question
朝日新聞です。憲法改正について、保岡本部長と憲法改正推進本部の態勢強化で一致したということですが、幹事長ご自身もこの中に入っていくということなのでしょうか。
Answer
私も国民の一人ですから、重大な関心を抱いております。今までは憲法の専門家のような人が集まって党内で長い長い期間をかけて議論をいただいた。私はこのことを率直に多としていきたいと思っておりますが、それだけではなくて、まさに広く多くの国民の皆様のご意見を拝聴するということは今こそ自民党が取り組むべきことだと思っておりますから、改めて多くの皆さんのご意見を拝聴しながら慎重に、そしてある程度スピード感を持って進めていきたい。このお慶びの国民の皆さんの様子を見ていて、これにふさわしいような議論ができればいいんじゃないかと思っています。
Question
朝日新聞です。具体的にどういったところが仕切り役になるのでしょうか。
Answer
それは議論の内容によるわけですよ。総理から言われたからってそれを聞いてそのままこうだというわけにもいかんでしょう。そこらはこれからの内容です。自民党は自由民主党でありますから、ちゃんと民主的に進めていきます。
Question
時事通信です。きょう行われた支部長選任に関する会議について、この結果を教えていただけますか。
Answer
少なくともわが党の公認候補、あるいは国会議員、それは1000人程度の党員、その党員のバックアップ、党員からの意見を十分吸収しながら国会に臨むことが基本だということを我々は内外に発表しているわけです。党大会においてもそういう決意で党として党員の皆さんにも、党を愛好していただくご支援いただく皆さんにもそういうことでお願いしているわけですから、熱心な人はうんと熱心だけど全然このことにほとんど見向きもしないというようなこと、そんなことが自民党のなかにあってはなりませんから、これは明確にしておきます。いきなりどの県、どの議員のところが何名だというようなことを皆さんに発表するようなことは、今はいたしませんが、ある一定の時期が来れば、それはその地域の皆さんが、「うちの先生はこんなに少ないのか。これは党に対して申し訳ないね。少し増やすように皆で協力しよう」といって、10万近い票を頂戴してくる議員でしょ。1000人くらいの党員が集められなくて次の公認については考えなきゃいけないという声が党内にあるんですよ。私はそういうことではない。純粋に考えたらいいと思っているんだけども。党内の意見が、一生懸命集める人と何もしない人との、これでいいのかと言われれば、答えはおのずから明らかですから、そこはこれから皆で激励し合いながら。例としてふさわしいかどうか分かりませんが、学校のときにあるじゃないですか。うんと出来のいい人とそうでない人と。そうでない人も包み込んでいくのが自民党のよさですから。しかしあまり包み込まれる方に入らないように。役職はもらいたい、海外は出張したい、何はどうだって、そんなことを言う人もなかにはおりますよ。だけど、党員募集にしっかりやっていただかなきゃならんということは、もう申すに及ばんことですよ。どうぞよろしくお願いします。