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記者会見

役員会後 二階俊博幹事長記者会見

平成29年5月8日(月)18:00~18:19
於:党本部平河クラブ会見場
二階俊博幹事長

冒頭発言

本日の役員会ですが、安倍総裁からのご挨拶で、5月2日(火)に、吉野復興大臣と宮城県を訪問した。復興は政権の最重要課題である。今後も、現場主義を徹底し、被災者の皆さんに寄り添いながら、一つひとつ結果を出すことで、復興をさらに加速していく考えだ。それから、先週、「憲法施行70年」の節目の日にあたり、憲法改正について、自民党総裁としての考え方を表明した。憲法改正は、わが党の立党以来の党是であり、歴代の総裁、すべての党員の悲願だ。これを受け継ぐ私たちには、この国の未来像をしっかりと国民に提示し、そして、「結果」を出していく、大きな責任がある。政治は「結果」であります。どんなに立派な案であっても、衆参両院で3分の2を形成し、国民投票で過半数の賛成を得られなければ、ただ言っているだけに終わってしまう。その現実を胸に刻み、この節目の年にあたり、自由民主党が、衆・参の憲法審査会において、現実的かつ具体的な議論をリードする。その責任がある。これは、わが党の「歴史的使命」である。役員の皆様方とともに、党一丸となって、本年いよいよ、憲法改正への歴史的な一歩を踏み出したい。その決意なので、ご理解とご支援をお願いする。それから、後半国会も、政府と与党が十分に連携し、高い緊張感を持って、丁寧なうえにもさらに丁寧な審議を重ねてまいりたいということでした。
高村副総裁からは、総裁の憲法発言をしっかり受け止め、まず党内議論を加速させていかなくてはならないということでした。
私(二階幹事長)からは、与謝野馨 元衆議院議員の復党について、党紀委員会において審査をした結果、できるだけ党内の各位の承認・了承を得るということがまず一番大事だろうということで、その取り付けに努力を願いたいということを私の方から申し上げておりましたが、これについて多くのご支持というか了承を得て、4月30日付で了承されたのでご報告申し上げる。それから、私は、中国政府からの招待に応じ、5月14日(日)から15日(月)まで北京で開催される「一帯一路」国際協力ハイレベルフォーラムに出席する予定だ。中国及び各国からの参加者と建設的な議論を行う。党としても、日中関係改善に尽くしていきたいということを申し上げました。
松山参議院国対委員長からは、衆議院と連携を密にしながら日程を進めてまいりたい。明日は午後から予算委員会集中審議が行われるとのご報告でした。
橋本参議院議員会長からは、限られた日程のなかで集中していきたいというご発言がありました。
古屋選対委員長からは、ゴールデンウィーク期間中、若手議員などは地元をこまめに回っていたようだというご報告がありました。
茂木政務調査会長からは、今週中にも政府より各党に天皇退位等の法案が提示される予定だということでした。
下村幹事長代行からは、本日、総裁・幹事長との写真撮影も終了した。いよいよの態勢ができたので、都議候補にはしっかりと指導していくというご発言でした。

以上です。

質疑応答

Question
NHKの田尻です。憲法改正に関する総理のご発言について受け止めをお願いいたします。
Answer
総理のご発言は、とにかくわが党としては結党以来の悲願でありますから、この憲法改正を行い、立党以来の党是である、あるいはまた歴代の総理総裁が悲願としておられたことでありますから、これを受け継ぐわれわれが結果を出していく大きな責任があることは当然であります。それに向かって党内一致結束して対応していけるようなことを考えなきゃいけない。われわれは国民投票で過半数の賛成を得なければ、ただ改正は一時だけに過ぎないことになりますから、その辺りの努力を今後しっかりしなきゃいけない。そして、総理総裁たる人が口火を切ったような形でありますから、われわれ党としても全力を傾けて、その方向が実現できるようにしなきゃいけない。このように思っております。
Question
朝日新聞の山岸です。憲法改正の具体的な項目とスケジュール感について、9条に自衛隊を明記すること、2020年施行という総理の発言がありましたが、党の方も同じお考えということでよろしいですか。
Answer
きょうはそこまで立ち至って発言があったわけではありませんが、今後当然このことがテーマになり、関心事でもある。ですからまたご意見を頂戴して、その都度この場にご報告をしながら取り組んでいきたい。このように思っています。
Question
時事通信の水谷です。総理の発言について、党内からは与野党の話し合いが難しくなるという懸念も聞かれますが、これについてはいかがですか。
Answer
きょうのところは具体的にその懸念についてのやり取りがあったわけではありませんが、おっしゃるようなことも含めてこれから党内の意見をまとめていく。この努力をわれわれはこれから力を傾けていかなければいけないと思っています。
Question
NHKの田尻です。2020年施行ということについて本日の役員会で総理からご発言がありましたか。
Answer
きょうは特に2020年という時期を区切ったような発言はありませんでしたが、これから十分意識をしながらわれわれも取り組んでいきたいと思っています。
Question
NHKの田尻です。この目標について幹事長はどのように見ておられますか。
Answer
総理がそれだけの決意を込めて言っておられるわけですから、2020年が別に2021年にしようが2019年にしようが大したことはなくて、2020年が国民の皆さんのご意見を聞いても妥当だということであれば、その線でまとめるということはいいんじゃないかと思っています。
Question
共同通信の池田です。今後の党内論議の進め方についてイメージなどありましたらお願いいたします。
Answer
まだ特別のイメージ、このような取りまとめをしようということを決めているわけではありませんが、まずは党内の意見を十分くみ取ってやっていくのが当然のことでありますし、この性格上、特に広く党内の意見をまとめるということが一番大事なことだと思っていますから、その意味で努力をしていきたいと思いますが、今こんなルールで、こんな方法で、こういう結論を出そうなんていうことを今考えているわけではありませんが、円満な党内議論の上に結論を導き出していきたい。このように思っています。
Question
毎日新聞の水脇です。国民投票と国政選挙を同時に行うことについて、懸念の声もありますが、幹事長はどのようにお考えですか。
Answer
これはそれこそ広く党内の意見を聞いてまとめるべきでありますから、幹事長が今こう考えるとかこの方向でいこうとかいうことではなくて、時間は当然、急がなくてはなりませんが、慎重に対応したいと思っています。
Question
朝日新聞の山岸です。総理の発言について、事前にご相談もあったかと思いますが、その経緯をお聞かせいただけますか。
Answer
そういういつどこで何を言ったかというようなことではありませんが、憲法改正については、70年の節目を迎えて、これに対して党の総裁としてしっかりした考えを持って対応していかなきゃいけないという不退転というか並々ならぬ総理の決意だと思います。われわれはその決意を受けて、自民党総裁としてわれわれは支持しているわけですから、このお考えに基づいて党内をまとめていく。そういうことが大事じゃないかと思います。
Question
朝日新聞の山岸です。総理とのやり取りのなかで、二階幹事長として憲法改正まで見届けてほしいといったお話などはありましたか。
Answer
そんな話は全くありません。
Question
時事通信の水谷です。野党側とはどのように協議を進めていかれるお考えですか。
Answer
野党とも円満な話し合いをしていくことが当然、大事なことではありますが、何でも言われるままに結論を出すわけではありませんから、そこはこれからの話し合いだと思います。
Question
日本経済新聞の秋山です。都議選に向けて改めて決意をお聞かせください。
Answer
きょうは自民党の総裁と各候補者との写真撮影を終えました。私も同席させていただきました。いよいよ選挙だなと言うことがいやがうえにも気持ちとして高まっているようで、各候補者とも私も一人ひとり撮影をしましたが、そこで交わす言葉のなかにも相当の決意を秘めている。だんだんスタートラインに立つに際して、気分的な盛り上がりが垣間見えるような感じでございますが、いよいよこれからですよね。本番に向けてしっかり各候補が頑張ってくれる。私は特に都連の皆様にも申し上げているんですが、やっぱり選挙は自分だと。自分が頑張らなきゃいけないんだと。そういうことをお互いに徹底していこうじゃないかと。党に、都連に、本部にと、頼るところはいっぱいあるんですが、私らも選挙を何回も重ねておりますが、最後に頼るのは自分ですよ。だから、自分に頼ってしっかりした選挙をやってもらいたいということを重ねて強く要請しているところであります。
Question
読売新聞の小川です。都議選について、小池都知事は公明党候補の応援に入るなどしていますが、こうした動きが国政の自公関係にどのような影響を与えるとお考えですか。
Answer
大して影響を及ぼさないと思いますが、特に詳しく知りたい人は小池さんに聞いてください。