於：院内平河クラブ会見場
冒頭発言
本日の役員連絡会ですが、高村副総裁からのご挨拶で、竹下国対委員長は国会対応でご心労だったと思う。引き続きよろしくお願いしたいということでした。
私(二階幹事長)からは、本日は熊本地震から1年。節目の日であり、安倍総理は現地を訪問されている。自然災害から国民を守ることは、私たちの使命である。気持ちを引き締めて、復興に全力を尽くしたい。国会は、昨日予定した衆議院本会議が本日にずれ込み、参議院にはご迷惑をおかけした。それから、党則79条機関「歴史を学び未来を考える本部」の本部長交代について報告する。同本部は一昨年11月、立党60年を機に設置し、本部長には当時の谷垣幹事長が就任していたが、昨年8月の党役員改選で本部長は選任されず今日に至っていた。この度、新本部長に高村副総裁の就任をお願いすることとしたのでよろしくお願いするということを申しました。
松山参議院国対委員長からは、本日の本会議で予定していた原子力損害賠償法は午後、民進党とその扱いについて協議するということでした。
竹下国対委員長からは、きょうから全て正常化することで野党と合意している。テロ等準備罪も法務委員会で趣旨説明、19日（水）から審議に入る。介護保険法は18日（火）の本会議で処理する予定だというご報告がありました。
古屋選対委員長からは、本日夕方、丸亀市長選の決起大会に出席するということでした。
茂木政務調査会長からは、シリア情勢は引き続き注視していく。北朝鮮情勢には何かあった際には党としても即応できるようにしていきたいというご報告でした。この件については内々メンバー等を準備して、直ちに対応できるようにしておきたいと思います。
山口組織運動本部長からは、平成27年党員獲得運動で顕著な成果を収め、党勢拡大に貢献された国会議員の方々に報奨金を贈呈したというご報告がありました。
下村幹事長代行からは、各先生方の政経フォーラムの出席に感謝する。反転攻勢していくというご発言がありました。
以上です。
質疑応答
- 時事通信の水谷です。テロ等準備罪が審議入りとなりますが、与党が目指している月内の衆院通過が困難との見方もあります。衆院通過の見通しについてどのようにお考えですか。
- それは国対の現場でのお話合いに任せているわけですが、遅れているわけですから、できるだけ急いで対応したいと思っております。今のところこっちで日時を設定してそれに追い込んでいくというやり方でなくて、現場の皆さんにお任せをしたいと思っています。
- 時事通信の水谷です。会期延長について、過去には都議選を挟んでという事例もありますが、どのようにお考えですか。
- 大変すばらしい質問ですが、ちょっと早すぎるんじゃないですか。
- NHKの田尻です。テロ等準備罪について、法案審議にどういったことを期待されますか。
- あくまでも慎重審議の基本に立って、かつできるだけ内容の濃い、多くの皆さんの注目の的ですから、しっかりした審議をやってもらいたい。われわれは希望しております。
- NHKの田尻です。改めてこの法案の必要性・重要性についてどのようにお考えですか。
- もう新聞やテレビ等でもしょっちゅう皆さんのご意見等は言われているわけですから、それに沿ってしっかりと審議を熱心にやってもらいたい。こう思っております。
- 朝日新聞の山岸です。北朝鮮情勢について、今週末にかけて緊張が高まっていますが、党としてどのように対応していくお考えですか。
- それぞれご予定もあるだろうから、今、急に縛りをかけているわけではありませんが、直ちに招集に応じられるような態勢で、遠くへお出かけなさらないようにということはわれわれの気持ちは伝えてあります。十分対応します。
- 朝日新聞の山岸です。今後この問題がどのように推移していくのか、見通しについて伺います。
- これは正直に言って見通しは立てられないんじゃないですか、何人も。だからこの事態を慎重に見守りながら適切な対応を適宜していく。後れを取らないようにしなきゃいけないと思っています。
- 読売新聞の小田倉です。衆院選挙区の新たな区割りについて、月内にも勧告される見通しですが、今後候補者調整をどのように進めていくお考えですか。
- どういう調整で来るのか、今噂話にしかすぎません。きっちりした報告を受けて、その後、各位とご相談をしたい。党としてはね。できるだけの対応をしていきたいと思っています。
- 読売新聞の小田倉です。比例の73歳定年制について、例外を設けるお考えはありますか。
- 別に今そんなことはあらかじめ考えているわけではありません。
- 読売新聞の小田倉です。昨日、民進党の細野衆院議員が代表代行を辞任されました。静岡県知事選への出馬も取り沙汰されていますが、自民党としてどのように対応するお考えですか。
- 私は静岡県知事選というのはずっと歴史的に承知しているのですが、今、相手方から何の相談を受けていないものをこちらで、日頃見たこともないような人を急に静岡知事選にいいとか悪いとかいうことを私の立場から申し上げることはかなり無責任な謗りを免れない。したがって、見守っていく。こういうことです。
- フジテレビの門脇です。受動喫煙防止法について、厚労省案に対し党内にはまだ反発の声がありますが、幹事長はどのように進めていくべきとお考えですか。
- 慎重審議、そして各方面のご意見を聞く。そういうことでいいんじゃないですか。たばこを吸う人はそのことに大変関心を持っているでしょうけど、たばこを吸わない人は「そんなの当り前じゃないか」と、こう思っているわけですから、静かに見守っていきたい。そんなことを言ったら問題になるかもしれないけど、大きな政治問題ではありませんよ。それはきれいにしたらいいに決まっているんだ。あれは妙なもので、たばこを吸う人は何とも思わないんですが、吸わなくなった人は、たばこを横で吸われると邪魔なんですよ。だけど、最初からたばこを自分で吸っている間は何とも思わない。そういうことらしいです。私はまったく経験はありません。経験がないからと言ってそんなきついことを言うわけじゃありません。好きな人で、大体、これは書かないでもらいたいけれど、公式に、医学的に認められたものでないから、たばこを吸う人と吸わない人って、健康寿命は5歳と違わないよ。ですから、われわれが取り上げるほどの問題ではない。関係者、専門家にお任せします。
- NHKの田尻です。民進党の細野衆院議員の辞任について、この件が民進党にどのような影響を与えるとお考えですか。
- われわれは民進党の中身、メンバーを熟知しているわけではありませんから。だけど、われわれのカウンターパートであることは間違いないんだから、円満にやっていただいたらいいんじゃないですか。少なくともそんなに、皆さんのように興味を持っているわけではありません。