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記者会見

役員会後 二階俊博幹事長記者会見

平成29年1月23日(月)17:49~18:03
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

二階俊博幹事長

本日の役員会ですが、安倍総裁からのご挨拶で、28年度第三次補正予算、29年本予算、それぞれ高い緊張感を持って気を引き締めて国会対応をお願いしたい。できるだけ早期に訪米したいという希望を持っているので、会期中ではあるが、国対関係者をはじめ党役員のご理解をいただくようあらかじめお願い申し上げるということでした。また天皇の退位について、本日、「天皇陛下の退位を巡る政府の有識者会議」の論点整理が出ることになっている。党において高村副総裁を座長、茂木政調会長を座長代理として議論をいただきたいというご指示がありました。
高村副総裁からは、天皇の退位についてはできれば役員会メンバーとごく少数の人で進めたいというお話がありました。 私(二階幹事長)からは、本日から本会議で本格論戦が始まった。総理からもしっかりとした丁寧なご答弁をいただいた。私から感謝を申し上げたいと思います。今後も党として、国民の皆さんに分かりやすい論戦を心掛けていくのは当然のことでありますので、引き続きよろしくお願いしたいということを申しました。
茂木政調会長からは、先週、米国を訪問した。日米同盟の重要性は認識されている。首脳間でも信頼を高めていただくようお願い申し上げる。また、閣法64本、条約19本を今国会で審査を進めていく。それから、天皇の退位については、高村座長、茂木座長代理、そして役員会メンバーで、「天皇の退位等についての懇談会」を開催させていただく。2月中旬をめどに、スケジュール感は議長の日程等を勘案して決める。有識者の論点を全議員に配布し、それを参考にさせていただきながら議論を進めていく。文言等の正確性を期するためにペーパーで意見を伺うようにしたいということでした。

以上です。

質疑応答

Question
NHKの田尻です。天皇の退位について、幹事長としてはどのように議論を進めていくべきとお考えですか。
Answer
元よりこれは張り切ってご議論いただく話ではなくて、できるだけ穏やかに常識的な線でまとめていかなくてはならないと思っておりますから、高村副総裁の掌握力に期待し、穏やかにまとまることを願っています。
Question
朝日新聞の山岸です。これまで政府は「退位」という直接的な文言を使っていませんでしたが、今回党としては「天皇の退位等についての懇談会」と「退位」という表現を使っています。これは党として踏み込んだと受け止めてよろしいでしょうか。
Answer
特に党が張り切って退位をお勧めしているわけではありませんので、どちらでも結構ですが、退位と受け取っていただいても、事実上はそうだから、それでいいんじゃないですか。
Question
NHKの田尻です。天皇の退位について、特例法での対応や皇室典範の改正など様々な議論がありますが、議論の進め方について幹事長としてはどのようにお考えですか。
Answer
これから始めようとしているときですから、あらかじめ構えてどっちでいくかということを決めなくても、もう少し議論をしていって落ち着くところに落ち着かせるということで、あまり方向性を力こぶを入れて進めていくというのではなくて、穏やかに話し合っていけばそれぞれ落ち着くところへちゃんと落着するだろうと。だから高村副総裁にお願いしているのですから、そのことは高村副総裁もよく承知されているはずです。
Question
時事通信の水谷です。天皇の退位について、ペーパーで意見を伺うというのは、全議員が対象ということですか。
Answer
そんなことを考えているのかもしれませんが、できるだけ広く多くの意見を聞くと言ったら、皆並べて意見を言ってもらうわけにもいかんでしょうから、ペーパーでご意見があればというような形です。
Question
朝日新聞の山岸です。代表質問のなかで、「だらだらと働いていては生産性は上がらない」と長時間労働の問題に言及されていましたが、過労死や過労自殺の原因が労働者側というよりも企業側にあるというようなところへ議論が進んでいるなかでのこの発言の真意について伺います。
Answer
企業の側も同じですよ。ピリッとして、能率の上がるように労使双方よく話し合ってやってもらいたい。こういうことです。
Question
朝日新聞の山岸です。過労死や過労自殺の原因が、労働者がだらだら働いていることに原因があるという趣旨ではないということですか。
Answer
だらだら働いているということは能率が上がらないということを言ったのであって、だらだら働いているからと言って過労死になるって、そんなことないじゃないですか。余計過労死にならないよ。だらだらゆったりしていたら過労死にならないと思う。
Question
TBSの室井です。きょう佐藤議運委員長が、高木毅衆院議員に関する福井県連の調査報告について、実際にはそうした調査報告はなかったと発表していますが、この件について幹事長に報告はありましたか。
Answer
そのようなことについて、細かい報告も大雑把な報告も受けておりません。
Question
TBSの室井です。幹事長室を通じて福井県連に確認したということなのですが、いかがですか。
Answer
幹事長室と言ったってあの部屋皆が幹事長室だから、どうですかと聞かれたことはあるかもしれませんが、そんな細かいことを私がいちいち承知しているわけではありません。興味を持っているわけでもありません。
Question
読売新聞の小田倉です。都議選について、小池都知事の政治団体である「都民ファーストの会」が公認候補を発表しました。また、この団体が地域政党として活動していくことも発表されました。都議選が自民党との全面対決ということも予想されますが、幹事長の受け止めをお願いいたします。
Answer
前から言っているじゃないですか。全面対決がお好みならば、われわれもそれを受けて立つ。それだけのことですよ。自民党におられた人でしょう。おられたというか今もいる人ですが、そういう人のおっしゃることですから、若干割引して聞かざるを得ませんね。ですから、お話は承っておきますが、それまでです。