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記者会見

政府与党連絡会議後 二階俊博幹事長記者会見

平成28年12月5日(月)13:08~13:21
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

二階俊博幹事長

本日の政府与党連絡会議ですが、安倍総理からは、鳥インフルエンザについて、「やることはすべてやる」との決意の下に万全を期していく。また、会期延長について、年金改革法案、TPP関連法案など国民の皆様に理解が得られるよう丁寧に進めていきたい。次に、南スーダンPKOについて、現地情勢が極めて緊張感を持って対応しなければいけない状態にある。それから、ロシアのプーチン大統領とは胸襟を開いて交渉を進めたい。信頼関係の下に着実に一歩ずつ進めたい。また、女性活躍について近く会合が開かれるので万全を期していきたい。それから、来年度予算、税制改正は大詰めを迎えているので、与党の格段のご協力をお願いする。特に会期末であるだけに、緊張感を持って特段の配慮を願いたい。国民の負託に応えていくために全力で臨みたいと思っているということでした。
山口公明党代表からは、税・予算のこと、日露首脳会談のこと、鳥インフルエンザのこと、これは関係各所と連携を取って風評被害などに万全を期していきたい。また、北朝鮮への追加制裁措置について、同時に対話の道を閉ざしてはならない。それから、南スーダンPKOについてのお話。会期末、年末となるので政府・与党一体感を持って国民の期待・負託に応えていきたい。
特に鳥インフルエンザの件について、現地に行ってこられたということで、漆原公明党中央幹事会会長から、職員の心のケアが必要だと強く認識した。あれだけの鳥を処分するわけだから、それに対して職員が後々このことで支障をきたすことのないように対応してほしいというご発言がありました。これに対して菅官房長官から、政府としても与党と連携し緊張感を持って臨みたいというご発言でした。

以上です。

質疑応答

Question
時事通信の水谷です。本日の会議での幹事長のご発言をご紹介いただけますか。
Answer
今、提案をされている法律案が、会期延長したからといってのんびりやっていたのでは成立は難しくなるわけですから、ここで全力を挙げて、国会を延長したにふさわしい成果が得られるように全力を挙げて対応してもらいたいということを発言しました。
Question
時事通信の水谷です。IR法案について、参議院に審議の場が移りますが、参議院の内閣委員長は民進党議員が務めています。今国会成立について幹事長はどのようにお考えですか。
Answer
委員長がわが党でない、あるいはまた民進党が委員長を占めているというような状況で、必ずしもそうだからといって法案の行方が、成立するとかしないとか直接的に関係する場合もあるし関係しない場合もある。もう少し慎重に見極めていきたいと思っています。
Question
共同通信の池田です。今日、総理から日露交渉について「一回で解決するような簡単な問題ではない」というご発言がありましたが、日露首脳会談の見通しについて幹事長はどのようにお考えですか。
Answer
相手は名だたる大国であるロシアでありますからそう簡単に問題が解決するというようなことは、私は五分五分というか、難しい交渉を重ねなければならんということを思っております。思っておりますが、日本にお越しになってお話をというのですから、喧嘩を売ったり、あるいは話が全く今よりも後退していくというようなことになっていくとは思わないわけです。ここは、楽観はできませんが、だからといって悲観する必要もない。大いに前向きに対応していけばいいと思っています。思っていますが、そう簡単なものではない。来るから島を返してくれるかとか、来るから過去のことを謝ってくれるかなど、そんなこっちの都合のいいようなばかりに外交交渉というのはいかないものですから、われわれはこれを慎重に見守って、与党として対応していきたいと思っています。
Question
朝日新聞の山岸です。今日、総理から、ロシア外交に専念するために延長した会期内で懸案を全部成立させてほしいというような期待感というか、ご要望はあったのですか。
Answer
それはありません。胸襟を開いて平和条約交渉を進めたい。信頼関係の下に着実に一方ずつ進めたいという大変慎重に信頼関係を構築していくようにこれから努力していきたいということでありますから、私は、会談があるからといって舞い上がってしまってということなら心配があるでしょうが、私は今日の総理の姿勢で信頼に足るということで期待しているという状況です。
Question
NHKの田尻です。鳥インフルエンザの問題もありますが、第三次補正予算について幹事長はどのようにお考えですか。
Answer
前々から鳥インフルエンザのことについては、今までの準備しているお金が50億円程度ある。したがってそこまでのことならば予算に対してそう心配しなくても対応できるというようにわれわれは聞いておりましたが、段々具体化していくにつれて予算額も増えてくるようでありますから、簡単にはいかないとは思いますが、一応今あるだけのもので対応して、足らざるところはまた実行できるようにプラスしていくという形を取らざるを得ないと思っておりますが、今のところ第三次補正予算まで話題としてはまだ出ておりません。
Question
NHKの田尻です。今日の会議でも第三次補正予算については特に意見はなかったということですか。
Answer
政府からも党側からも、第三次補正予算はしなくてもいいのかなど、そういう意見はまったくありません。
Question
NHKの田尻です。安倍総理の在職日数が今日で中曽根元総理を抜き歴代4位となりました。これについてのご所感をお願いいたします。
Answer
中曽根政権というと戦後の政治のなかでも大変重要な位置づけがなされて今日まで立派にやってこられた。したがって、総理の胸の中にも中曽根政権の時代をクリアしたいというお気持ちもなかったと言えばうそになる。したがって、十分そういうことを心の底に意識されていたと私は思いますが、われわれ与党としても中曽根政権の、その前後の政権の状況から見まして、これを超えたということになると大変喜ばしいことであって、公明党・自民党の連立・連携のなかでなし得たことではあるにしても、私は安倍総理のご努力に対して与党として敬意を表したいと思っています。
Question
NHKの田尻です。安倍政権を支える立場としてはどのように評価されていますか。
Answer
政権とか政治で満点というのはなかなか難しいと思いますが、安倍政権はその周辺を伺うだけのご努力もなされているし実績も挙げている。対外的な問題においても大変素晴らしい実績だと思っておりますから、このことを背景にしてさらに一段のご努力、ご活躍を祈りたいと思いますが、われわれ与党としてもしっかり支えていきたい、緊張感を持って対応していきたいと思っております。