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記者会見

役員連絡会後 二階俊博幹事長記者会見

平成28年11月22日(火)10:33~10:47
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

二階俊博幹事長

本日の役員連絡会ですが、 高村副総裁からのご挨拶は、TPPについてAPECで総理の強い意思が示された。これは大変よかったことだと思う。衆議院でも年金法案を次世代のためにしっかり成立を期したいということでした。
私(二階幹事長)からは、今朝5時59分、福島県沖を震源とするM7.4の地震が発生した。6時02分に官邸、幹事長室とも直ちに連絡室を設置した。私も先ほど内閣府防災から状況の報告を受けた。現在までのところ、特段の被害は確認されていないとのことだが、引き続き被害状況の把握に努め、政府・与党一体で対応に全力をあげたい。ご地元の各先生方はそれぞれの自治体などと連絡を取り合いながら、万全を期していただきたい。また、国会は終盤を迎えているが、一層緊張感を持って、年金法など、今国会の残る重要案件の審議に全力を尽くしてまいりたい。それから、先般の総務会で、私にご一任をいただいた、第84回党大会運営委員会、実行委員会、運動方針案起草委員会の人事については、党内各機関よりご推薦をいただき決定したので、ご報告申し上げるということを申しました。
今朝の地震について総理から指示がありました。国民に対し津波避難等に関する情報を的確に行うこと。早急に被害状況を把握すること。自治体とも緊密に連携し、政府一体となって被害者の救命救助等の災害応急対策に全力で取り組むこと。これは総理から政府への要請であったわけですが、われわれはこれを党に対する要請とも受け止めて、これに対して党としての対応を今朝ほど来いろいろできる範囲でやっているところですが、今後、こうしたことも頻繁に起こってくることが予測されるわけですから、党としての積極的な対応について、これからも十分連携を取って、災害のときに大騒ぎをしなくて済むような体制を整えておく必要があるということを確認した次第であります。
竹下国対委員長からは、25日(金)に本会議で上がり案件の処理を行う。総理の外交について、野党から質問や報告要求がある。厳しい日程ではあるが、できるだけ対応を協議・検討しているということでした。
橋本参議院議員会長からは、和田政宗氏が会派入りし、自民党の所属国会議員は124名となったというご報告でした。
古屋選挙対策委員長からは、滋賀4区の支部長に小寺県議を選任し、来週支部大会を開く。また、柏崎市長選について、桜井氏が当選することができたというご報告がありました。
茂木政務調査会長からは、今朝の地震について、今後の対応に万全を期していきたい。昨日から税、予算の議論も始まった。税は12月上旬を目途に取りまとめたいというご発言がありました。
山東党紀委員長からは、長崎幸太郎氏の復党審査について、委員長預かりとなった。改めて審査をすることになるが、その際は報告するということでした。
平沢広報本部長からは、報道機関の世論調査についてご報告がありました。

以上です。

質疑応答

Question
時事通信の水谷です。トランプ次期米大統領がビデオメッセージで、TPPからの離脱を就任初日に議会が参加国に通告するということを改めて宣言されました。これについての受け止めと、政府・与党としては今国会での承認を目指す方針に変わりはないのでしょうか。
Answer
外交関係の課題でもあるし、同時にまだ大統領に就任していない方のご発言でありますから、慎重に対応しなければいけない。直ちに反応するのはいかがかと思いますから、これは慎重に反応していくということでありますが、TPPの問題についてはわれわれは今、国会でも審議をお願いしている最中でありますし、基本的には方針はいささかも変わりなく、日本は参議院におきましても承認いただくべく今、政府としては努力をされているところであるし、党としても同じ考えであります。アメリカが何かをするとこちらが風邪をひくとか、よく今まで言われていて、それが世界の常識のようなことになっておりましたが、われわれは今回の場合、アメリカがどのようにおっしゃろうとも日本は日本の考え方を内外に明らかにすべきだ。そうしたところからしっかり訓練をして、日本がまさに名実ともに独立国家として、アメリカと違う意見になったって別にいいわけですよ。しかし同盟国ですからご一緒にやっていけるところはどんどんご一緒にやっていくということにすればいい。アメリカの場合は、大統領選挙を挟んでおりましたから、大統領選挙のときの発言と今後の大統領としての行動のうえに、多少いろいろな制約などもあると思いますが、これは日本としては静かに見守っていけばいい。そして、われわれはわれわれの方針通り意見を述べていくということでいいのではないのでしょうか。
Question
朝日新聞の山岸です。トランプ次期米大統領との会談で総理が信頼関係を築けたとおっしゃっていたなかで今回、このような発言をされました。両氏の信頼関係について幹事長はどのようにご覧になっていますか。
Answer
基本的な信頼関係とそれぞれの課題についていちいち意見が一言半句違わないという状況でなくても、信頼関係には多少の隔たりがあってもいいわけですから、これは箸の上げ下ろしを、就任されていない早々に我々の方からいろいろ言うのもいかがかと思いますから、静かに穏やかに見守っていればいいのではないかと思っています。
Question
東京新聞の大野です。IR法案について、内閣委員会に付託されず与野党で議論が続いている一方で、野党が推進議連を立ち上げるなど機運の盛り上がりも見られます。幹事長は審議入りに向けて機は熟しつつあるとお考えですか。それとももう少し慎重に見極めるべきだとお考えですか。
Answer
機は熟しつつあると理解するのはほとんど当たっているのではないかと思います。今朝の自公幹事長・国対委員長会談でも私もそのように受け止めています。
Question
東京新聞の大野です。週内に審議入りという話もありますが、それは非現実的なことではないというご認識ですか。
Answer
詳細にわたっては現場の扱いですからいろいろご意見があろうかと思いますが、審議に入っていくとわれわれは理解しております。
Question
朝日新聞の山岸です。自公幹事長・国対委員長会談で、会期延長について議論があったということですが、どのような議論がなされたのでしょうか。
Answer
議論は頭のトレーニング程度の議論です。