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記者会見

役員連絡会後 下村博文幹事長代行記者会見

平成28年10月25日(火)10:33~10:50
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

下村博文幹事長代行

本日、二階幹事長は石川県へ出張中です。
本日の役員連絡会ですが、高村副総裁からのご挨拶は、総裁任期の延長は、役員会では2期から3期にする案とそもそも任期を撤回するという意見があり、私に一任された。明日、役員会を開いて、私の考えを伝え、全体会議にかけたい。紛糾しないでまとまればいいと思っているとのご発言がありました。
私(下村幹事長代行)からは、東京10区、福岡6区の補選では若狭勝氏と鳩山二郎氏が勝利し、鳩山氏については追加公認となった。新体制になって初めての国政選挙で政権の帰趨を占う非常に重要な戦いであった。今後は有権者のみなさんからいただいたご期待に真摯に応え、謙虚な姿勢を忘れず、安定した国政運営に務めていきたい。応援に入っていただいた先生方に感謝申し上げる。また同時に行われた富山県、岡山県の知事選挙でも、わが党が支援した石井隆一氏、伊原木隆太氏が勝利したことも、あわせてご報告申し上げる。また、無所属で活動中の浅尾慶一郎議員が本日付で、「自由民主党・無所属の会」に会派入りすることとなった。それから、綿貫民輔先生の除名解除及び復党願いについて、先週、富山県連から安倍総裁に上申書が提出された。昨日の役員会で取り扱いを協議した結果、党紀委員会に復党審査をお願いすることとなったのでご報告申し上げる。また、10月21日に小坂憲次元参議院議員が逝去された。当選回数は衆議院6回、参議院1回、在職25年6ケ月のご経歴で、文部科学大臣、党参議院幹事長を歴任された。本日、明日と通夜・密葬が執り行われる。後日、ご地元で行われる本葬を「自由民主党・小坂家 合同葬」として執り行う予定であり、日時・場所等の詳細につきましては、決まり次第、ご報告するということを申し上げました。
松山参議院国対委員長からは、パリ協定を外交防衛委員会で審議するというご報告がありました。
古屋選対委員長からは、補選の報告とともに、勝って兜の緒を締めよということでこれからも対応をお願いしたいというお話がありました。
茂木政調会長からは、党の災害対策特別委員会で鳥取地震のヒアリングを行うというご発言がありました。
細田総務会長からは、明日、国勢調査の結果が出る。それを基に各選挙区の較差見直し、区割りを行う。区割りは青森県、三重県など6県が1減される。また比例は東北、九州、近畿、北関東あるいは北信越が1減される。来年3月までに区割り答申を法案化し、来年夏までに定数465で確定となるというご説明がありました。


以上です。

質疑応答

Question
時事通信の近藤です。過去2回比例復活当選した人は次期衆院選では比例重複は認めないという報道が一部であるのですが、これについていかがですか。
Answer
もともと党の方で小選挙区で敗れて2回連続比例復活は、そこで改めて見直しをするというのは党で決まっているそもそも論でありますから、今回改めて特別見直すということではなくて、今までのルールに則って、特に古屋選対委員長の下でそれを今進めているというところであります。
Question
NHKの徳丸です。TPPの参考人質疑が行われている。一旦正常化しましたが、本日の審議を民進党と共産党が欠席する状況です。これについての受け止めと今後の審議の進め方についてどのようにお考えですか。
Answer
今日、竹下国対委員長からそういう報告がありました。残念ながら今日、そういう形でTPPは進めているが、今後も丁寧に対応しながらしっかりと、しかし対処することは対処するという話がありました。あらかじめ期日は決めないということですが、しっかり丁寧に野党についても説明していきたいということであります。
Question
NHKの徳丸です。共産党は「強引だ」と主張していますが、いかがですか。
Answer
これは現場で判断をされ、委員長の職権で今日も決まったということだし、民主的な丁寧な手続きの下で行われていると承知している。
Question
NHKの徳丸です。野党に理解を求めていくということでよろしいですか。
Answer
これからもさらに丁寧にやっていきたいと国対から報告がありました。
Question
テレビ朝日の澤井です。昨日の1,2期生との懇談会のなかで、萩生田副長官が総理の意向として活動状況次第では候補の差し替えも行うと発言されました。代行としては具体的にどういった場合に差し替えの対象になるとお考えですか。
Answer
具体的なことも古屋選対委員長の下でやっていると承知しています。一つの党における特に若手に対するメッセージとして考えているということでありますが、具体的にどれぐらいの選挙区でどれを対象にするかということはまだ決めていないと思います。今後検討されることだと思います。
Question
朝日新聞の二階堂です。昨日の懇談会のなかで代行から次の選挙では86議席減る可能性があると説明されました。その根拠について教えていただけますか。
Answer
前回の衆議院選挙で野党が一本化された場合に単純にその合計得票を野党の一本化候補が得たとしたら、自公候補を上回るという選挙区が86あるという、単純な数字の足し算として申し上げました。
Question
朝日新聞の二階堂です。それは前回の参議院選挙を基にしたものですか。
Answer
いえ、前回の衆議院選挙です。
Question
朝日新聞の二階堂です。もう少し少ないかなと思ったのですが、当時の民主党と共産党の二つの政党を単純に足したものですか。
Answer
これはもともと選挙博士の細田先生が試算したのをそのまま私が使わせていただいたのですが、細田先生の話だと野党を全部足したときの数字と言われていましたから。
Question
日本経済新聞の田島です。補正予算について、二階幹事長は昨日の記者会見で3次補正も一つの考え方だと発言されました。足元の景気状況を踏まえ、3次補正の必要性についてどのようにお考えですか。
Answer
アベノミクスは20年来続いたデフレ経済から脱却をするということのなかで、今何とか流れを変えていくためにはさらに加速度をつけたロケットの噴射のように、今はその時期として大変重要だという意味での第3次補正予算という話だと思うのですね。これは最終的には経済状況を見ながら判断することで、今すぐそうすべきだという考えではありませんが、アベノミクス、デフレ経済から脱却するためのあらゆる手段の一つとして、そういう発言があるのではないかと思います。
Question
共同通信の原口です。経産省が福島第1原発の廃炉費用について800億円から数千億円に増えるとの見通しを示しました。電力料金への上乗せ負担という可能性もありますが、これについてどのようにお考えですか。
Answer
ちょっとそれは詳細をまだ聞いていないので、単純に電気料金にどのように上乗せするのかどうかというのは報告を聞いてみないと判断はまだできません。
Question
共同通信の原口です。東京電力は廃炉費用について柏崎刈羽原発の稼働を充てることを考えていたと思いますが、新潟県知事選で頓挫する可能性もあります。知事選が与えた影響についてどのようにお考えですか。
Answer
新潟県知事選が与えた影響は本当に大きいと思います。野党は原発反対というワンイシューでにわかに出た候補者が当選したというのは、新潟県民のかなりの人たちが原発についての不安感があったという証左でもあると思いますから、今後、政府は丁寧に経過を含めて、また今後のことも含めて説明していかないと、これは原発政策、そしてエネルギー政策に大変な影響を与えるということでありますから、改めて新潟県知事選についての検証と、福島の原発事故の今後の対応、あるいはそれについて調査検証委員会でも進めているわけですが、与党としてもこのエネルギー政策、原発政策についてはこれから丁寧に改めて党としての政策等を議論していきながら、国民に納得してもらえるような対策をしていかなければ、非常に信頼獲得という意味では厳しいということを謙虚に受け止めるべきだと思います。
Question
朝日新聞の二階堂です。参院合区解消のPTについて、メンバーと初会合について教えていただけますか。
Answer
21日(金)に総裁直属の79条機関である憲法改正推進本部、選挙制度改革本部、政治制度改革本部、選挙制度調査会の本部長、代表の方、衆参の幹事長室が集まり、参院の合区対策のPTを立ちあげるということを決定いたしました。PTはそれぞれのところから二人前後を選んでもらって、まとめ的な担当責任者は私がしますが、PTのメンバーをそれぞれの本部や調査会で選んでいただいた段階で、できたら来週中にでも1回目のPTを開き、そこで座長を決め、今後の運営等について、1年くらいはかかるのではないかというのが前回の話として出ましたが、憲法改正議論もありますし、国会法の改正もあるかもしれないし、公職選挙法の改正もあるかもしれませんし、それをトータル的に党としてしっかりとPTの中で議論していこうというところまで決めております。
Question
時事通信の近藤です。復党問題。二階幹事長が自派の議員の復党に意欲を示されています。地元県連や派閥内部からは慎重な意見や否定的な意見も出ていますが、今後、幹事長室でどう調整していくお考えですか。
Answer
地元の県連の意見は十二分に尊重する必要があると思います。同時に衆議院選挙では、比例ではブロックでもあるから、そこの県連だけの問題ではなくブロック全体のことにも関係する部分がありますから、それについては幹事長室がしっかりと対処する必要があると思いますので、二階幹事長はそういうことも含めながら適切に対応されると思います。
Question
TBSの室井です。浅尾氏の会派入りについて、小此木神奈川県連会長は反対の立場を示されていましたが、会派入りの理由について教えていただけますか。
Answer
今日、小此木県連会長も党の役員連絡会に出席されておられましたが、特に反対等の発言はありませんでしたので、最終的には了承されたものと理解しています。