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記者会見

政府与党連絡会議後 二階俊博幹事長記者会見

平成28年9月12日(月) 13:00~13:21
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

二階俊博幹事長記者会見

北朝鮮が先週、3発のミサイル発射に続き、核実験を実施したことは、わが国の安全保障に深刻な脅威を及ぼすものであり、断固許されざるものである。既に政府においては、米国、韓国を中心にロシア、中国等の国際社会と連携して対応いただいているが、私自身もベトナムの首脳と、ともに協調して対処していくことを確認した。政府においては、強い対応をとることを強く求める。
台風被害について、党として現地調査団を北海道と岩手県に派遣し、また、与党対策本部会議を開き、政府に対して早期の激甚災害指定を強く求めているところである。これは私からも特に与党の対策本部においても、もう誰が見ても激甚災害だということですから、資料がどうだとか調査の結果がどうだなどということをいつでも災害のときに政府は言うわけですが、激甚であるかないかは一目見たらわかるわけですから、早期に実施するようにと言うことを強く申し上げてまいりました。それから、26日(月)より臨時国会が始まるが、新内閣として臨む初めての国会であるだけに補正予算の早期成立、TPP関連法案の成立など、政府・与党連携してしっかり成果を出していきたいと思っているのでよろしくお願いする。また、来月には東京10区、福岡6区補選、必勝態勢を構築すべく、現在調整しているところである。勝利を目指して準備していきたい。公明党の選挙協力についても、会議におきまして公明党に対して強く協力を要請した次第です。
橋本参議院議員会長は、災害視察に行ってきた。台風被害を想定していない地域での被害、あるいは農業・観光の観点から復旧・復興を行ってほしいということでした。
吉田参議院幹事長からは、政府・与党と連携してしっかりやっていきたいというご発言でした。
竹下国対委員長からは、26日(月の)臨時国会について、14日(水)の議運で官房長官から報告を受けることになっている。また、北朝鮮の核実験に対する決議については、14日(水)の委員会で行う予定である。それから、7日(水)に災害対策特別委員会を開いた。視察も検討しているということでした。
松山参議院国対委員長からは、参議院での北朝鮮の核実験の決議については、衆議院と併せて行う。また、災害対策特別委員会で先週、政府からの報告を受けたということでした。
菅官房長官からは、務台俊介政務官について、松本防災大臣から9月4日付で厳重注意を行った。また、26日(月)から臨時国会、政府・与党連携してやっていきたいというご発言でした。
それから、ベトナム訪問のご報告ですが、北朝鮮による核実験は国際社会への重大な脅威であり強く非難し、国際的に連携し断固たる対応を取るべきである。チョン書記長からは、朝鮮半島の平和と安定、非核化を支持。交渉による解決を望むということでした。フック首相からは、日本のEEZ(排他的経済水域)へのミサイル発射を非難、北朝鮮に国連決議の遵守を要求。非核化も要請する。議員フォーラムで私から、南シナ海問題について、深刻な懸念を共有した。一方的な現状変更で緊張を高める行為は断じて許されるものではない。クオン農業農村開発大臣との会談では、防災、農業協力のさらなる強化で一致した。また、農業基盤の維持管理、水資源管理・利用分野のさらなる支援を要請した。日越大学の開学式において私から、世界水準を目指すこと、第一期修士課程の学生に期待を託すということを申し上げました。日越要人・人的交流について、安倍総理の訪越、フック首相の訪日希望の表明があった。衆議院議長の訪越の要請もあった。また、観光推進の観点から訪日ビザ緩和の要請があり、このことに対しては国において検討する旨答弁を行った。それから、「世界津波の日 高校生サミット」参加予定の高校生6名とその学校の校長先生との面談を果たした。ほかの議員も一緒でした。大変立派なきりっとした高校生ですから、いいフォーラムができるだろうと。私ももうすでに三か国の高校生に出会っているが、学校で選抜されてくる高校生ですから、やはりどの生徒を見てもきりっとしていますし、選ばれて日本を訪れるという緊張感を持っておるようですから、こういう生徒の来日、高校生サミットは必ず成功するだろうという印象を強く持っております。
13日(火)から14日(水)で、下村幹事長代行、林・望月両幹事長代理、福井照国土強靭化推進本部事務総長、武田副幹事長というメンバーで沖縄県を訪問する。13日は、自民党沖縄県連との意見交換などもある。それから14日(水)には、沖縄県経済界との懇談、公明党の沖縄県本部も訪問する。また、沖縄県知事との会談も予定している。

以上です。

質疑応答

question
TBSの室井です。務台政務官の問題について、幹事長はどのようにお考えですか。
answer
これは当然、もう評価に値しないことですが、よく大臣から厳重注意をしておりますから、この問題はその程度の問題だと思っています。
question
朝日新聞の山岸です。加藤紘一元幹事長の死去について、幹事長のご所感を伺います。
answer
お話のとおり、加藤紘一先生はわが党にとっては大変重要な任務を担って次々に活躍をされてこられた人物であります。もっとご活躍の場が広がって、これからの日本の将来にとって重要なお立場を担う人であっただけに大変残念に思っております。15日(木)に党葬が行われることになりましたが、これはもう極めて当然のことであって、党としても、また、幹事長も経験をされた党の重要なお立場の議員でありますだけに、我々は精いっぱい、この先生のご逝去に対して、謹んで哀悼の意を表したいと思います。
question
日本経済新聞の羽田野です。北朝鮮の核実験について、また新たな核実験も懸念されていますが、本日の会議で政府側から具体的な説明などはありましたか。
answer
今の質問に直接お答えするとすれば、特別の非難決議のほかに、特にどういうことを政府として表明するというものはありませんでしたが、とにかく北朝鮮が3発のミサイルを同時に発射したことに対しては、断固許されるものではないと言っておくだけでいいのかという思いは我々にもあります。政府はおいおい対応を考えていくと思います。しっかりそういうことに対しては、安全保障の深刻な脅威なのですから、これに対して断固許されないと言っておくだけでいいのかという思いはあります。政府も考えていると思います。
question
西日本新聞の宮崎です。10月の補選について、公明党に選挙協力を要請したということですが、これに対する回答はあったのでしょうか。
answer
公明党からは当然、与党一体となってこのことに対応していかなければいけないということを公明党幹事長からお話がありました。我々は、このご発言を受けて、さらに候補者の調整等を急いで進め、公明党にも理解していただけるような立派な候補を選んで、この選挙戦に臨みたいと思っております。
question
朝日新聞の山岸です。沖縄県を訪問するということだが、普天間基地の辺野古移設について幹事長はどのようにお考えですか。
answer
あらかじめ何をどうするというような予見をもって沖縄を訪問するのではありません。沖縄は、我々たくさんの友人もおりますし、国会の始まる前に一度訪問をしておきたいなということでお邪魔をするわけです。せっかく行ったなら、沖縄の知事にもお目にかかるのは当然だろうと。知事もご上京された折に党本部にもお尋ねいただいたわけですから。この今度の会談において特別、どういうことが期待するとか、あるいはどういう約束とか、そういうことをこちら側から、構えてお伺いするような、そんな会議ではないです。国会が始まる前に訪問しておこうということです。
question
共同通信の田窪です。加藤紘一元幹事長の葬儀の日程などについて伺います。
answer
15日(木)昼、青山葬儀所です。加藤家と自民党の合同葬です。葬儀委員長は総理です。