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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成28年5月27日(金)10:30~10:39
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の役員連絡会ですが、高村副総裁からのご挨拶で、サミットで世界経済についてリスクを共有できたことはよかった。会期末まで1週間足らず、しっかり有終の美を飾って、参議院選挙で勝利するよう頑張ろうということでした。
私(谷垣幹事長)からは、サミットも順調に行われている。また、本日はオバマ米大統領が広島を訪問されるということで歴史的な日となるわけで、引き続き与党もしっかり政府をバックアップしていこう。また、本日から沖縄県議選が告示されるわけですが、痛ましい事件後の選挙であって、厳しい選挙戦が予想される。基地負担軽減問題をはじめ、雇用、産業、観光、子育て支援等々、沖縄が抱える課題にしっかり結果を出せるのは自民党だということを訴えていきたい。各位のご協力をよろしくということを申しました。それから、来週、会期末であるが、最後まで気を引き締めて対応していこう。そして参議院選挙を頑張ろうということを申しました。
吉田参議院国対委員長からは、本会議日程、委員会日程についてお話がございました。
溝手参議院議員会長からは、会期が残り少なくなってきたので遺漏なきようやっていきたいということでした。
伊達参議院幹事長からは、最後までしっかりやっていこうというところでした。
佐藤国対委員長からは、今国会で処理すべき法案は全て参議院に送付した。また、内閣不信任案の提出などに速やかに処理できるよう備えていきたいというお話でした。
河村議運委員長からは、国立公文書館の候補地について昨日、小委員会を開いて憲政記念館の土地を候補地として進めたいということを決めたというご報告がありました。
茂木選対委員長からは、沖縄県議選は本日、告示であるが、20名の公認・推薦候補者の全員当選を目指していきたいというお話がございました。また、6月1日(水)に選挙対策本部会議を開くというご報告がございました。
稲田政務調査会長からは、骨太の方針、成長戦略、規制改革について本日、総務会で審議していただくというお話でした。
二階総務会長からは、総務会は最終盤、案件が多いがよろしくお願いするということでした。
木村広報本部長からは、参議院選挙用のポスターについてご報告がありました。

以上です。

質疑応答

question
NHKの瀧川です。昨日、安倍総理が「世界経済はリーマンショックと似た状況だ」という認識を示されました。幹事長も同じご認識ですか。
answer
私は、昨日、いろいろ数字なども示されたようですので、一度それもよく勉強したいと思っているところです。
question
NHKの瀧川です。安倍総理が示された状況は増税延期の理由・根拠になり得るものだとお考えですか。
answer
そこは私自身もどういう数字なのか、数字の持っている意味は何なのか、少しよく勉強したいと思っているわけです。似ているというのはいろいろな「あのときに似ているね」というのがあるわけですが、それぞれ「似ている」の射程距離がありますからね。そういうことで、サミットの議論も踏まえて少し勉強してみる必要があるかなとは思っております。
question
NHKの瀧川です。幹事長は事前に安倍総理と経済状況について意見交換をされて安倍総理のそういった認識をお聞きになっていたのですか。
answer
いや、聞いておりません。私はどちらかというと月例経済報告などでずっと安倍総理と一緒に聞いておりますので、基本的にああいうところの認識なのですが、そういういろいろな数字や現象というものがあるでしょうから、そういうものがどういう意味合いのものかというのは少し今回の議論を踏まえて勉強する必要はあるのかなと思っています。
question
NHKの瀧川です。幹事長が直接、安倍総理のご認識を確認するのはいつになるのでしょうか。
answer
これはちょっとそういう機会があるだろうとは思いますが、まだちょっと分かりません。
question
東京新聞の木谷です。民進党の岡田代表が昨日、「消費税先送りの言い訳にG7を利用している。非常に恥ずかしいことだ」と批判されて、「もし上げられる状況をつくれないなら責任を取って退陣すべきだ」と発言されました。こうした野党の反応についてどのようにお感じですか。
answer
それは岡田民進党代表の反応であって、野党第一党ではこういうところで、会期末で、参議院選挙の前で、そのくらいはやはり、こういう表現が適切かどうか分かりませんが、もろ肌を脱ぐということも必要でしょう。
question
時事通信の越後です。仮に増税延期ということになると、野党側から「アベノミクスの失敗」ということを掲げて参議院選挙で攻勢をかけてくることは必至だと思いますが、こういった野党に対してどういった戦い方で臨まれるお考えですか。
answer
まだそれで決めたわけではありませんから、どうやって戦うかと言われても、まだ私は現在の段階では答えを持っておりません。これからやはりそこをよく、今起きている現象をどう分析し理解するかということがありますので、少し勉強してみたいと思います。
question
共同通信の小笠原です。これまで幹事長は「増税の判断はまだする時期でない」とおっしゃってこられましたが、幹事長は今後、判断を進めていくというお考えですか。
answer
結局、月例経済報告があったりいろいろな経済の分析というのは常に行っているわけです。ですから、そういうものはある意味では先のことを考える手がかりであることは間違いないですね。サミットでああいう議論がされたのをどのように理解し整理していくかという作業はしなければいけないのだと思います。
question
朝日新聞の笹川です。そうすると、増税延期の判断は参議院選挙前にしなければならないというお考えですか。
answer
いや、そこまではまだ申し上げていないので、要するに常に経済状況をどう見ていくかというのはなければいけないのですが、サミットの議論を少し勉強してみる必要はあるかなとは思っています。
question
毎日新聞の高橋です。本日、広島にオバマ米大統領が訪問されますが、改めてこれについての評価をお願いいたします。
answer
ずっと日本は戦後、アメリカの同盟国としてきているわけですが、要するに第二次世界大戦ではアメリカと戦ったという経緯がありますね。その戦いの原因、あるいは歴史的評価というのはいろいろなことがあると思いますが、日本がそれで一番、ある意味で、戦争というのはどちらも傷つくわけですが、一番傷ついたことの一つは広島・長崎の原爆、核兵器の悲惨さというか、それを当時戦った相手であるアメリカの最高権力者である大統領が訪れられるということの意義は極めて大きいということだろうと思います。