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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(政府与党連絡会議後)

平成28年1月20日(水)12:35~12:45
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

本日の政府与党連絡会議ですが、安倍総理からは、バス事故について二度と起こさせないよう徹底究明、再発防止に向けて努力していく。また、補正予算が早期成立できたことの御礼がございました。本予算も一日も早く成立させて景気回復を実感できるようにしていく。それから、世界経済については、足元の状況を注視しながら経済好循環に向けて頑張りたい。また、選挙制度改革については、各党各会派が議論して結論を出していくことをお願いしたい。それから、いわゆる慰安婦問題について昨年末、合意ができて、新しい時代を築いていきたい。また、G7サミットなど日本外交が世界を引っ張っていく一年でもあって、世界各国と協力しながら進めていきたい。政府・与党協力して前に進んでいきたいということでした。
公明党については、公明党の方からまたブリーフがございますので省略をさせていただきます。
私(谷垣幹事長)からは、まず補正予算成立の御礼を申し上げた次第です。また、引き続き本予算審議に入るので、早期成立を目指して政府・与党結束して頑張りたい。政府側も緊張感を持って答弁等の対応をお願いする。それから、17日(日)から宜野湾市長選挙が始まっているわけだが、横一線の厳しい選挙戦であるので、与党結束して勝利を目指していきたい。よろしくお願いする。また、先週、衆議院選挙制度に関する調査会から答申が出されたわけで、佐々木座長をはじめ委員各位には1年以上にわたる調査・検討のご努力に心から敬意を表する。党としては、細田幹事長代行を中心に検討して結論を出していきたいということを申し上げました。 佐藤国対委員長からは、補正予算成立の御礼と、公選法改正案を明日、送付するということ、それから本予算の早期成立に向けて努力していきたいということ、あとは本会議日程についてご発言がありました。
吉田参議院国対委員長からも、補正予算成立の御礼と、本会議日程についてご報告がありました。
菅官房長官からは、補正予算成立の御礼と、本予算審議に入るがこれからもよろしくということ、また観光立国新ビジョンをしっかり作り上げていきたいというご発言がありました。

以上です。

質疑応答

NHKの瀧川です。補正予算が先ほど成立しました。幹事長はかねてから早期成立ということを繰り返しおっしゃっていましたが、この時期に成立したことについてどう評価されていますか。
一億総活躍社会に向けた緊急対策であるとか、あるいはTPP対策、それから災害復旧、防災・減災、復興加速化など、そういうような内容があるわけですが、約3.3兆円の補正予算が速やかに成立することができまして、関係者のご努力に心から感謝していきたいと思います。要するに、引き続き本予算を速やかに成立させるということに尽きるのですが、やや足元が、日本のファンダメンタルズがそんなに悪くなっているわけではありませんし、いい材料もあるのですが、やはり国際金融情勢、中国等の経済情勢等々から、実体経済というか金融面を中心にやや不安な材料、不安な心理がありますので、補正予算が早期成立したというのは、それに対して「これをしっかりやっていくぞ」というメッセージにもなるのかなと思っています。これをやはり迅速に効果が出るようにしっかり執行していくということでしょうね。
毎日新聞の佐藤です。補正予算に関わる予算委員会での与野党の審議状況について幹事長はどのようにお感じですか。
迅速に結論を出していただいたことはよかったと思います。
共同通信の小笠原です。公職選挙法改正案について、18歳以上に選挙権が拡大されることに伴って、新たに有権者になる若者が進学などで選挙直前に転居すると投票できなくなる事態が生じるということで、それを解消するための改正案が21日(木)の本会議で採決されることが先ほど議運の理事会で決定しました。こういった18歳以上への選挙権拡大に関する動きについて幹事長はどのようにご覧になっていますか。
投票しやすい環境を作っていくことも必要だと思います。直前に転居した場合というのは別に今度新しく選挙権を受ける人に限った話ではありません。サラリーマン等でも転居があるなどいろいろありますので、必ずしも18歳、19歳ということを見据えた措置ではないと思うのです。もう少し選挙に参加しやすくなる状況を作っていこうということで、それはそれで結構なことだと思います。
今までわが党の青年局を中心にある程度若い方々との接触というのを図ってきたことを聞きますと、そういう我々の呼びかけに応えて話を聞きに来るなどという方は、どちらかというと政治に関心が高い方だと思うのですが、それでもやり取りを聞いていますと、必ずしも十分に政治的な素地というか政治というものに対する理解が十分であるとは思えないところがあります。私は、結局政治に対する関心というのも抽象的なものではなくて、もちろん抽象的にもいろいろあるかもしれませんが、抽象的なものというよりも自分が日々暮らしていく、「これからどうしていこうか」ということを考えるなかで政治に対する期待なども出てくるものではないかと思います。ですから、若い人の関係で言いますと、「君たちはどう生きるのか」という問いと「君たちはどう政治に関心を持っていくのか」という問い、「将来これから君たちはどうして生きていこうとしているのか」という問いと実は深く関わっていると思うのですね。言うなれば、職業教育というのも技術的な意味だけではなくて、やはり人間いくつであろうと、どうやって自分の身を立て家族と一緒に世の中を生きていくのかという問題意識を喚起していくということかなと思います。