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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員会後)

平成27年8月3日(月) 18:03~18:13
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の役員会ですが、安倍総裁からは、平和安全法制の審議が参議院で行われているが、しっかり丁寧に説明し国民の理解が深まるようさらに努力していきたい。また、礒崎首相補佐官の発言で大変ご迷惑をかけた。法的安定性はもとより重視しており、誤解のないようにしっかりやっていくということでした。
高村副総裁からは、しっかりやっていこうというご挨拶でした。
私(谷垣幹事長)からは、まず平和安全法制について、参議院で今、ご努力をいただいて、質疑のあり方等も工夫してできるだけわかりやすい答弁を引き出すように努力をされているが、さらに政府・与党協力してしっかりやっていこう。また、TPP交渉は残念ながら合意には至らなかったがかなり前進したと聞いている。党としても引き続き注視しバックアップしていきたい。それから、参議院選挙制度改革について先週、合区対象4県に茂木選対委員長、溝手参議院議員会長、伊達参議院幹事長、鶴保政審会長と手分けして説明・意見交換に行ってきた。県連の意見も踏まえながら対応策をしっかり講じていきたい。それから、本年はわが党立党60年でございますので、党員のさらなる一致結束と党勢拡大を誓って、党是である憲法改正等、わが国と党の未来像を共有するための記念式典を、11月29日(日)午後2時から「グランドプリンスホテル新高輪」で開催したい。ついては、次回の総務会で報告し決定したい。また式典の準備は、関係各機関と連携して幹事長室で行う。それぞれ役員各位には随時、相談、報告させていただくのでよろしくということを申しました。なお、11月に記念式典を開催すること、また来年の参議院選挙の時期等々を鑑みて、来年の定期党大会は、例年は1月に開催しておりますが、3月に開催することを併せて総務会にお伝えして、正式な日時・場所については、改めて総務会に諮りたいということを申しました。
佐藤国対委員長からは、8月7日(金)に予算委員会集中審議を行う。それから本会議日程についてご報告がありました。
吉田参議院国対委員長からは、平和安全特別委員会の日程と、予算委員会の集中審議についても今、協議中であるというご報告がありました。
溝手参議院議員会長からは、参議院選挙制度改革を受けてしっかり対応していきたい。平和安全法制もしっかりやっていきたいということでした。
伊達参議院幹事長からも、参議院選挙制度改革についていろいろご協力をいただいたということの感謝と、平和安全法制は分かりやすい質疑ができるように対応していきたいということでした。
茂木選対委員長からは、合区対象4県への訪問についての報告と、仙台市議選の結果、与党で過半数を取ることができたというご報告がありました。
稲田政務調査会長からは、新国立競技場の見直しの検証・提言を今週、まとめていきたいというご発言がありました。

以上です。

質疑応答

NHKの瀧川です。高村副総裁のご発言について、もう少し具体的にお願いします。
これはもう、あまり具体的ではないのです。「総裁のご発言を受けてしっかりやっていこう」というような、「総裁のご発言」は頭についていたような気がしますが、内容はそのように包括的なものでございました。
NHKの瀧川です。礒崎首相補佐官の発言について、安倍総理からもお詫びの言葉があったということです。
「迷惑をかけた」ということですね。
NHKの瀧川です。それ以外の役員の方からご発言はありましたか。
特に発言はありません。
NHKの瀧川です。本日午後に、参考人招致がありましたが、これをご覧になって幹事長はどうお感じでしょうか。
事前の会見でも皆様のご質問に対して、「礒崎首相補佐官は、言葉は足らなかった。しかし、礒崎首相補佐官が法的安定性そのものを不必要だと考えているはずもないので、午後の発言を聞きたい」というようなことを申し上げたと思いますが、そういう趣旨は明確に言っておられたと思います。ですから、首相補佐官というお立場でありますので、発言はやはり過不足のない発言、注意してもらいたいと思います。
NHKの瀧川です。参考人招致を受けて、野党あるいは与党の一部から辞任を求める発言が出ていますが、これは今後どうなっていくか、また平和安全法制の審議への影響はどうなっていくか、これについて幹事長はどのように考えていらっしゃいますか。
どうでしょうか。発言が舌足らずだということは好ましいことではありませんが、ご本人から明確な釈明はあったと思いますので、その辺は、私はしっかりご自分の立場は主張されたし、それはまたリーズナブルなものであったと思います。
共同通信の比嘉です。そうしますと幹事長は、礒崎首相補佐官は現時点では辞任する必要はないとのお考えですか。
私は、「舌足らずではあったが発言そのものがそんなにおかしなものであったとは考えていない」と前々から申し上げてきたので、そこはきちんと釈明されて、私はしっかり対応されたと思っております。
朝日新聞の笹川です。先ほどの選対本部会議の冒頭で、安倍総理から「わが党を巡る状況は厳しい状況にある」とのご発言があって、幹事長からも「選挙的にも厳しい状況だ」というご発言がありましたが、これは具体的にどういうことを念頭に置かれておっしゃったのでしょうか。
例えば、今回の仙台市議選についても、先ほども私が申し上げましたように、数的には自民党も増やしておりますし、公明党も維持しておられるのだと思うのです。ただ、票は必ずしも、しっかりいただいているというか、共産党が伸びているのが目立つ。これはやはりいろいろな国政の状況の影響なしとしないと思いますので、そういったことにしっかり対応していかなければならないという思いを込めて、安倍総理のおっしゃったことの射程距離がどこまでなのかつまびらかにいたしませんが、私はそういうことを念頭に申しました。
共同通信の比嘉です。選対本部会議でも「厳しい状況だ」ということをおっしゃっていましたが、それに関連して、TPPの閣僚会合が最終的な合意を見送ったことで、今後、まとまるという見通しではあると思いますが、臨時国会で関連の国内手続きを進めるのが難しくなったのではないか、あるいは難しい可能性があると思います。そうしますと、TPP関連の手続きが来年の通常国会に先送りされた場合、参議院選挙に大きな影響が出てくると思いますが、いかがですか。
そこはまだよく分からないので、本日、行ってこられた方のご報告もありますので、そのご報告を聞いてからでないと私も明確に申し上げることはできません。ただ、かなり進んで残されたテーマが少しであるならば、速やかに大筋合意に至る可能性もあるようですので、それによってみんな違ってくるのではないかと思います。今、ちょっと明言することは差し控えたいと思います。
NHKの瀧川です。報告を受けるのは本日、この後の予定ですか。
はい。それで全部分かるかどうか、先の努力のこともありますのでね。 今までの議論はどう整理するのかというのは伺いますが、この先どう進展していくのか、これは予想の部類ですが、もう少し今までよりも情報が入るかもしれないとは思っております。