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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(政府与党協議会後)

平成27年7月27日(月)12:28~12:38
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の政府与党協議会ですが、まず菅官房長官からは、国会審議の御礼についてと、今週から参議院で平和安全法制の審議に入るが、「戦争法案」とか「徴兵制」などといった誤解を解くべくきちんと説明していきたい。また、新国立競技場については間に合うようできるだけコストを抑えていきたい。それから、概算要求については平成28年度予算も経済再生と財政再建の二本を目指していく。TPPについては、わが国の利益のため最善を尽くしていくというようなご報告がございました。
私(谷垣幹事長)からは、平和安全法制は本日から参議院で審議に入る。いろいろ厳しい審議になると思うが丁寧に説明して頑張っていこうということを申し上げました。また、先ほど11時からの与野党幹事長・書記局長会談の報告、参議院で苦労いただいた参議院選挙制度改革も審議に入っていくということ、それからいろいろ重要案件があるので緊張感を持っていこうということを申しました。
井上公明党幹事長からは、平和安全法制の審議がスタートするが、政府・与党、衆参連携してやっていこう。国民の理解が進むように委員会の場以外にもいろいろなところで説明していきたいということでした。また、新国立競技場の見直しについてはよかった。これまでの経緯を検証して責任を明確にして計画を進めていくことが大事であるということ、それから、TPPが大詰めを迎えるが、国会決議を踏まえた対応をお願いしたいというご発言でした。また、各地方選挙にもしっかり対応していきたいということでした。
佐藤国対委員長からは、参議院の公職選挙法改正について明日、委員会、本会議で処理する予定であるというご報告がありました。また、予算委員会の集中審議については調整中であるということでした。
大口公明党国対委員長は、与党連携して平和安全法制の審議を進めていこうということでした。
吉田参議院国対委員長からは、本日の本会議で平和安全法制の趣旨説明質疑を行う。明日、委員会は開会するというご報告がありました。
長沢公明党参議院国対委員長からは、平和安全法制の他の法案審議も進めていくというご発言がありました。
溝手参議院議員会長からは、衆議院の方も公職選挙法改正についてよろしくお願いするということと、平和安全法制にこれから集中していくということでした。
魚住公明党参議院議員会長からも、同趣旨のご発言がありました。
伊達参議院幹事長からは、参議院選挙制度改革についてよろしくということと、平和安全法制についてしっかりやっていくということでした。
西田公明党参議院幹事長からも、同趣旨のご発言がありました。

以上です。

質疑応答

共同通信の比嘉です。先ほど、参議院選挙制度改革で合区の対象となった4県の国会議員の方が幹事長のところにいらっしゃったと思います。そのなかで救済策について「今週末、幹事長や茂木選対委員長が県連に説明に行かれるときには示してほしい」という要望があって、幹事長からも「そのときには案を出さなければいけない」というお答えがあったということですが、いかがですか。
ちょっとニュアンスが違いまして、要するにこの前の党内の平場で茂木選対委員長がおっしゃり私が「しっかり裏打ちする」と言ったこと、それは当然、そのことは今回行ったときに言わなければならないだろう、誠実にやっていくということを申し上げたわけです。
共同通信の比嘉です。ということは、具体策を示すというお話ではないということですか。
まずそれぞれの県連のお考えをよく聞いていこうということですね。
東京新聞の宮尾です。先週の参議院本会議での採決で、採決時に退席された方が何人かおられて、退席された後に記者団に対して明確に「反対の意思表示だ」というようなことをおっしゃっていました。これについて執行部はどうも処分に後ろ向きの感じを受けるのですが、どのようにお考えですか。
これは参議院の執行部がどう判断するかというのを待って我々の方は対応するということではないかと思いますが、「後ろ向き」というのは、そういう評価を込めておっしゃっているのでしょうか。
東京新聞の宮尾です。同情論みたいなものがかなり執行部からも出ているようなのですが、いかがですか。
これはまず参議院執行部がどのように判断されるかですね。
東京新聞の宮尾です。党議拘束に違反したという事実はあるわけですよね。
党議拘束はかかっておりますからね。
テレビ朝日の植村です。昨日、東京都調布市で民間の飛行機が住宅地に突っ込むという大変痛ましい事故があったのですが、これに対する受け止めと、今後、政府・与党で、今まで例のないような事故だと思いますが、何か対策などは考えているのでしょうか。
まだ私は報道で拝見したくらいで、民間機あるいはああいう小型機の運用というものに十分知識・経験がありませんので、軽々にお答えすべきことではないと思います。しかし、あの飛行場は私もあの周辺はよく存じておりますが、傍に民家があったり大きな競技場もあったりする。しかもかなり使われている飛行場ではないかと思います。私自身もあそこの飛行場を何回か使ったことがありますが、ああいう事件が起こったことよって周辺の方に不安が広がっていることは間違いないだろうと思います。もう少し改善する余地があるのかどうか、これは当然役所も研究しなければなりませんし、おそらく我々の方も何か考えていかなければならないと思いますが、まだ十分頭が整理できているわけではありません。
共同通信の比嘉です。礒崎首相補佐官が週末、ご自身の国政報告会で、平和安全法制関連法案について「法的安定性は関係ない。わが国を守るために必要な措置であるかどうかは気にしないといけない」と発言されています。「法的安定性は関係ない」というのは、安倍総理の国会答弁では「法的安定性は担保されている」と何度もおっしゃっているのですが、まず発言についての受け止めをお願いいたします。
皆さんすぐ「受け止め」とおっしゃるのですが、こういう発言はどういうニュアンスでどういう抑揚でどういう表情でおっしゃったのかということも含めて検討しなければいけないと思うのです。伝えられるように「関係ない」とおっしゃったのだとすれば、これは極めて配慮の欠けたことであって、私は、これは法的安定性も十分に考慮しながらこの範囲では法的安定性というものに支障はないという判断で今回の法案を作ったと理解しておりますからね。どういう発言かまだ中身を理解しておりませんが、法的安定性を検討しながら「この範囲では十分法的安定性は確保できる」という判断だったと理解しておりますから、もし字義通りそのようなご発言をされたとするとちょっと違いますね。
共同通信の比嘉です。民主党の枝野幹事長が、この発言について「補佐官として行政に携わる資格がない。いろはの『い』も分かっていない」ということで解任要求をするとおっしゃっていますが、いかがですか。
どういう意味合いを込めてどういうニュアンスで発言されたのか、私もよく分かりませんので、軽々に反応するのはまだ差し控えたいと思います。
共同通信の比嘉です。今後、確認されるということですか。
確認するというか、どういうことであったのかもう少し事情を知りたいと思います。