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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員会後)

平成27年1月26日(月)17:36~17:44
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

(役員会の内容説明)

谷垣 禎一幹事長

本日の役員会ですが、まず安倍総裁からご挨拶をいただきまして、ISILによる人質事案は大変厳しい状況ではあるが、ヨルダンはじめ各国と連携しながら緊張感を持って努力していきたい。また通常国会がスタートして、まずは補正予算と平成27年度予算の一日も早い成立を目指したい。その後、岩盤規制や安保法制などの難しい法案が出てくるが、政府・与党一体となって実り多き国会としたいということでした。
高村副総裁からは、党としてしっかり政府を支えていきたいということでありました。
私(谷垣幹事長)からは、ISILの問題は総理のお話になったとおりであるが、政府があらゆる外交ルートを通じて解放に向けて努力しているので、与党の役割は、政府を全面的にバックアップして、テロに屈することなくテロとの戦いに貢献していくという総理の方針を支持していきたい。また通常国会について、これも総理のおっしゃったように、政府・与党結束して補正予算と平成27年度予算の年度内成立を目指したい。それから山口壮衆議院議員が入党して会派入りしたので、自民党の会派は291名となった。これは町村衆議院議長が会派を離脱しておられますので、現在自民党の会派は291名ということでございます。総裁を先頭に結束していきたいということを申し上げました。 あとはそれぞれ、国会日程等々のお話がありました。
茂木選対委員長からは、山梨県知事選挙、北九州市長選挙の報告等々がありました。
それから最後に意見交換等で、「イスラム国」という表現が使われている例があるが、そういう表現を使うとあたかも日本が独立国家として承認しているような印象も与えかねない。また、イスラムの中から、「あれはテロ集団であるので、イスラム国というような表現を使うのはどうか」という論評もあったようです。したがいまして我々は、ISILという表現を原則として使っていく。それが分かりにくい場合には、「いわゆる」という言葉などをつけて、「イスラム国と呼ばれるテロ集団」といったような表現を使おうではないかという申し合わせをいたしました。

以上です。

質疑応答

NHKの瀧川です。ISILによる邦人拘束の事件に関して、国会で野党に協力を求めていくと言った作業も必要になってくると思いますが、それについて今日の役員会の中でお話はありましたか。
少し不正確かもしれませんが、衆議院は議運の場であったと思います。それから参議院は与野党国対委員長会談を持たれたわけですので、その機会に特にこういうテロ対策等々に関連して、閣僚等に動いていただかなければならない場合があるので、それについてはご協力をいただきたいということをお願いしたという報告は受けております。
日本経済新聞の酒井です。「イスラム国という表現を使わない」ということは、どなたから提案があったのでしょうか。
これは、実は与党対策本部を開いたときにもそういう議論が出ております。まずは政府のなかでそういう議論があったようです。したがって与党対策本部のときも、どなたか政府側から「自分たちはそういう表現を使っている」というご報告があったと思います。それを受けて、「やはりそれは少し考えた方がいいね」という議論が与党対策本部でありました。そして今日、茂木選対委員長から「役員会でもそれについて確認したらどうか」というご提案があったので、私からそのように申し上げたということであります。
時事通信の大沼です。戦後70年談話に関して、総理がキーワードや文言をそのままは使わないというような発言をテレビ番組でされましたが、そのことに関して幹事長はどのように考えておられますか。
今日は特にそれについてのご発言はありませんでした。ただ、キーワードという表現が良いのか分かりませんが、戦後の基本的な談話の趣旨を踏まえていくともおっしゃっておりますのでね。どういう文章を練られていくのかということはあるかと思いますが、基本的な精神は踏まえていくということだと理解しております。