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記者会見

衆参本会議での首班指名を受けて 谷垣幹事長記者会見

平成26年12月24日(水)15:39~15:44
於:院内第14控室
谷垣 禎一幹事長

質疑応答

(代表質問)日本テレビの矢岡です。首班指名選挙が終わりました。改めて今国会はどのように進めていくおつもりですか。
今までねじれという現象がありましたので、首班指名も多少両院協議会等が必要であったりした場合がございましたが、今回の選挙、それから前回の参議院選挙を受けて、スムーズに安倍総理を指名していただいた。これは安定した政治ができる環境を有権者に作っていただいたということだと思いますね。ですから、まずそのことを心からありがたく思っております。ただそれと同時に、安定した政治ができる体制ができたということは、与党に「きちんとそれだけの仕事をせよ」という責任が重くなってきているのだろうと思います。選挙結果はやはり、「アベノミクスの方向性はいいが、きちんとした結論を出す今少し時間をやろう」ということでもあったと思いますので、これからの予算編成、あるいはいろいろ政策をどう打ち出していくか。これは真剣にやらなければいけませんし、またいろいろな政策というものは、国民によく理解していただいて初めて実行ができるというところがありますので、国会で丁寧に説明をしていくというか議論をしていく。こういう姿勢が我々に求められているのだろうなと思います。
(代表質問)日本テレビの矢岡です。経済最優先と安倍総理はおっしゃっていますが、同時に憲法改正にも意欲を示されています。次の通常国会で、まず安保法制についてどのように進めていかれたいと考えておられますか。
これは目下準備を進めているところですが、基本はやはり、今申し上げたことですが、丁寧に国会で議論していく。これがやはり一番基本だと思いますね。特に国の安全あるいは安定に関わるようなことは、国民が「そうだ」と得心がいきませんとなかなか効果が出てこないというか、うまくいかないと思います。ですから国会で丁寧に議論を進めていくということが一番肝要かなと思っています。
(代表質問)日本テレビの矢岡です。そういった安保法制の中で、党内で議論を引っ張ってきた中谷元衆議院議員が防衛大臣に就任という報道も出ていますが、このことについてはいかがでしょうか。
これは組閣本部をつくって方向を出していくわけですが、いずれにせよこの安全保障問題については、相当長期の議論があるわけですし、かなり専門的な分野がありますので、練達の方に丁寧な説明・対話をしながら物事を進めていく。人事もそういうことでなければいけないと思います。
共同通信の比嘉です。今回閣僚の大幅な入れ替えがなかったという点について、総理の狙いはどのようなところにあるのでしょうか。
これは9月の初めに内閣を変えたところですので、おそらく総理としては基本的には骨格を維持するというか、基本的にはその体制を維持していこうというお考えであったのではないかと思います。
共同通信の比嘉です。今後の予算編成・経済対策を速やかにという狙いもあるかと思いますが、1月の通常国会までもこの体制で臨まれるような形でしょうか。
「いついつまでの体制で総理はお臨みになっているのですか」ということを議論したことはありませんが、とにかく今おっしゃったように、要するに消費税を1年半伸ばすということにするというのも、個人消費等々経済に若干弱いところが見られるからですので、それに対応する手立てを迅速に出していくということが今一番求められているのではないかと思います。ですから、総理が基本的な骨格を維持したいと思ってこられたのも、あまり大幅にいじっているとどうしてもそういうことが遅れてきますので、経済対策と予算編成、補正も含めて、迅速に取り組んでいくということですね。