ニュースのカテゴリを選択する

記者会見

衆議院解散をうけて 谷垣幹事長会見

平成26年11月21日(金)14:05~14:11
於:院内第14控室
谷垣禎一幹事長

質疑応答

(代表質問)NHKの瀧川です。先ほど衆議院が解散しました。まず率直に選挙に向けて今の思いをお願いします。
これは当然のことですが、これから選挙に臨む、国民の皆様に我々の政策を訴えて審判を受けるのだということですから、身の引き締まる思いを感じております。
(代表質問)NHKの瀧川です。選挙戦では、自民党としてはどういうところをまず訴えていくおつもりでしょうか。
これは、2年前に我々は政権に戻ったわけですが、それ以前と比べると経済はかなり良くなってきたと思うのですね。企業業績もずっと良くなっていますし、雇用も100万人ほど増加している。それから今年の夏のボーナスも好調だということです。そういう意味で経済の好循環は始まりつつあるのですが、ある意味で胸突き八丁が起きているということも事実です。ですから、消費税を10%に上げるのは1年6ヶ月先送りしよう、これは今の日本国並びに国民にとって非常に重い決断、重要な決断だった。これで有権者の皆さまの信を問いながら、今申し上げたような、アベノミクスの方向が正しいのか正しくないのか、私たちはこれしかないというわけですが、それを有権者にお問いかけをするという選挙だと思います。
(代表質問)NHKの瀧川です。アベノミクス以外に、自民党としてこれまでに成果というのがあると思うのですが、そういった点、政策面では他にどういったことを訴えるのでしょうか。
これはいろいろございます。経済以外も、いわゆる集団的自衛権の見直しと言われていることは、結局日本は1945年に戦争に負けて以来、ずいぶん大きく成長したことだけは間違いありません。しかしその時に、日本は比較的この周辺の国々に脅威を与えないような自己主張をしてきた。一つの国が成長するのに周辺の国に脅威を与えるということはしばしばそれが戦争の原因などになったこともあるわけですが、日本はそこを極めて慎重にやってきたことは我々の先輩の誇るべき選択だったと思います。主としてそれは最初、いろいろ経済面で世界のために貢献しようという自己主張だったのですが、やはりここまでまいりますと、地域の安全や平和というようなことにも日本はある程度仕事をしてほしいという国際的な期待もあります。そういうものに応えられるようないろいろな道筋をつけてきた。安倍内閣になってもそれは大きな前進になった。そういうようなことも国民のご理解を得なければいけない、お訴えしなければならないことだと思います。
(代表質問)NHKの瀧川です。選挙を前に野党の方にも動きが出てきました。これまで幹事長は「野党はまだアイデンティティーが不十分だ」という指摘を重ねてされてきたと思いますが、今の選挙を前にした野党の動きをどうご覧になられますか。
極めて好意的に言えば、まったく考え方の違うような方々が一つの党を作っていたということも今であったわけですから、なかなかそれでは選挙は闘えないということで、同じような考え方を持っている者が何とか結集をしようという生みの努力を続けておられるのだろうと思います。しかしそういう中には、必ずしも同じ考えなのかどうかわからない、何をしようとしているのかよくわからないような動きがありますね。
時事通信の大沼です。改めてですが、今回の選挙の目標達成に向けた意気込みをお願いいたします。
目標と申しますと、目標は勝利をしてきちんと政策を進めていく力を得るということだと思います。
北海道新聞の村田です。先ほど本会議の場で万歳をフライングする場面がありましたが、あの受け止めをお願いします。
どうもこうもございません。
テレビ東京の鵜飼です。騒動以来今日初めて小渕議員が登庁されていまして、先ほど取材に応じていただいて、自民党が良ければ自民党として出たいという意向を示されていましたが、自民党として小渕議員の公認について今どのような考えをお持ちでしょうか。
必要なことは、小渕議員は「自分でもわからないことがあるので、いったい何が事実だったのか十分に調べたい」とおっしゃって閣僚をお辞めになった。ああいうことですから、書類を押収されたりなどして分からない部分もあるでしょう。しかし、現時点で分かったことを誠実にまず説明されることが基本的に必要だと思いますね。
(代表質問)テレビ東京の鵜飼です。公認されるかどうかはそれ以降考えるということですか。
はい。
朝日新聞の蔵前です。先ほどの記者会見で、勝敗ラインの話になったときに、政権交代が起こるような時代であればまず過半数を目指すということだというお話をされていましたが、とはいえ今300近い議席を持っていて、多くの議席を減らした場合であっても総裁、幹事長の進退問題には及ばない、及ぶべきではないというお考えですか。
「べきだ」とか「べきでない」とか、私は勝敗ラインということは実はほとんど考えたことがないので、考えたことがないことに対してはお答えもしにくいのですね。今私がやらなければならないことは、全員当選を目指してできる手段をすべて打つということだと思います。