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記者会見

稲田朋美 政務調査会長 記者会見

平成27年8月6日(木)14:00~
於:党本部記者会見場

冒頭発言

本日開催されました政調審議会の概要をご報告いたします。お手元の案件表の通り、2件を了承いたしました。
私からは以上です。

質疑応答

日本経済新聞の小嶋です。今ちょうど、新国立競技場の提言に関する議論がなされたところなのですが、全く作らないという「ゼロ・オプション」というような選択肢も提示されています。それはともかくとして、少なくとも民設民営、公設民営ということで、民間に最終的には運営を委託するということが、提言の一つとして入っているのですが、そういった考え方については、政調会長はどう思っていらっしゃいますか。
まず、今までの経過を踏まえた上で、総理が、白紙から見直すということをおっしゃたわけです。白紙から見直すということは、色々な、今までの経過にとらわれることなく、自由な発想で、もちろん2020年に間に合わせるという前提の下で、どのようなものが考えられるかということ。国民の皆様方が、今回の経過を見ていて、なぜ1300億円なのか、そしてなぜあのデザインでそれが3000億円になり、2500億円超になり、この財政事情の中でいったいどうなのだと、様々なご意見があったかと思います。
そういうようなことを踏まえて、私は、色々なオプションを提案するという趣旨で、行政改革推進本部にも、また内閣部会・文部科学部会にも、検討をお願いしているところです。また、民間の活力を使うということは、安倍政権の成長戦略や、方向性としても、合致しているものだというふうに思います。
朝日新聞の相原です。今の質問に補足して質問なのですが、一方で、検証というものも同時に進んでいるかと思うのですが、昨日、河野太郎行政改革推進本部長は、「資料が出揃っていないので、もしかしたら切り離すかもしれない」というふうに言っているのですが、その辺は、ちょっと遅れることになりそうでしょうか。
今回、何かを提案するにしても、きちんと検証したうえで提案するべきだということもあって、行政改革推進本部の河野先生にお願いをしてきました。そして、河野先生も精力的に、行政改革推進本部で検証していただいているわけでありますが、要求した資料が昨日の段階で全て出ているわけではないということもあったりして、今までの大まかな検証はそれとして、ちゃんとした資料が出揃った検証を、できるだけ8月の末や9月の初めまでに出していただくようにお願いをして、作業を進めております。
東京新聞の宮尾です。ちょっと話題が変わるのですが、総理が間もなく戦後70年談話を出されるのですが、50年、60年のときは、国会の方でも決議をしたのですが。今回も党内で、そのような国会での決議というものを検討したということはあるのでしょうか。それで、結果的にそういうことにはなっていないのですが、なぜでしょうか。
私個人としては、今回総理が出される談話に関しては、総理がお決めになることだと思っております。その上で、国会の中で、例えば予算委員会等々でも、戦後70年談話については議論にもなっています。その中で総理が、過去に対する痛切な反省と、それから戦後の日本の平和な歩みと、これからの未来志向の談話にしていきたい、ということもおっしゃっておられます。それをもとに有識者の会議も開かれて、そこでの報告書もまとまったというところでありますので、そういったものを踏まえて談話を出されるものというふうに思っております。
東京新聞の宮尾です。国会では特に通される必要はないということでしょうか。
そうですね。国会の決議は、原則全会一致ですよね。ですから私は、今回、総理が今までずっと国会で述べられていたことを基礎に、ご自身の談話を出されるべきではないかと思っています。
朝日新聞の相原です。これに関連して質問なのですが、来週にも出される戦後70年の総理談話ですが、与党内では閣議決定したほうがいいという意見と、その必要はないのではないかという意見両方あるようです。会長としては総理個人の談話とおっしゃっていますけれども、どちらの方が好ましいと思いますか。
私は、その点についても総理自身がお決めになればよろしいのではないかと思っています。
朝日新聞の相原です。仮に閣議決定しなくとも、総理自身の思いで、というか、形式にはこだわらないのでしょうか。
それは、総理が閣議決定という形で出されるべきだというふうに判断されるかどうか。そこは総理が、適切にお決めになるものだと思っております。
読売新聞の福田です。関連してですが、70年談話ですけれども、お詫びの文言を入れるか、入れないかについて、色々なご議論をされているのですけれども、政務調査会長として、目指すべき方向性みたいなものがあれば教えてください。
方向性は、今まで総理が述べられてこられた、過去に対する痛切な反省、戦後の平和な歩みと未来志向、という3本の柱を立てておられますので、その柱にのっとった談話だというふうに認識をしています。
NHKの田村です。今日夕方このあと、有識者の懇談会から総理に、一連の報告書が提出されるのですけれども、この70年という機に、こういう形で、色々もう一度、諸々の検証がおこなわれたことの評価についてお願いします。
私は、今までの有識者懇談会の議事録の全てを読んでいるわけではないのですけれども、非常に本質的な議論であったり、今までここまで掘り下げて、政府に関連する会議で議論されていないところまで議論されているということは、すごく意味のあることです。反省するといっても、いったい何が悪いと思うか。それがないと反省にはならないと思いますから、こうしてきっちりとした形で検証というか、議論がされて報告書がまとめられたということは、とても意義があることだと思います。
共同通信の金友です。8月15日についてお伺いしたいのですが、靖国神社を参拝されるご予定があるかと、もし参拝されるのであればその理由についてお聞かせください。
どのようにこの問題について考えるかであったり、靖国神社に参拝するかどうかというのは、一人ひとりの国民のというか、政治家としてもそうですけれども、心の問題でありますので、行くとか、行かないとか、そういうことを申し上げるつもりはありません。