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役員連絡会後 梶山幹事長代行記者会見

2024年4月2日(火)10:20~10:31
於:党本部平河クラブ会見場

梶山幹事長代行

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【冒頭発言】

役員連絡会の概要について報告いたします。
冒頭、木村敬(きむら・たかし)氏から熊本知事選の当選御礼挨拶がありました。
茂木幹事長からは、先週木曜日、「令和6年度予算」を年度内に成立させることができました。国対、参議院はじめ関係者のご尽力に改めて感謝申し上げます。能登半島地震からの復旧・復興はじめ、わが国が直面する内外の課題解決のため、今後、政府には速やかな執行に努めてもらいたいと思います。
能登半島地震の発生から昨日で3か月となりました。応急仮設住宅の設置など様々な取組みが進む一方で、未だ震災の爪痕は至る所に残っており、復旧・復興は道半ばです。党として、近く第2次提言を取りまとめたいと考えており、引き続き政府と緊密に連携し、被災者に寄り添いながら、復旧・復興を加速していきたいと思います。
今般の「派閥」の政治資金パーティーの不正な処理に関わる問題について、わが党に対し国民から厳しい目が向けられ、大きな政治不信を招いています。極めて深刻な問題であり、党紀委員会による関係者の処分が必要であると判断し、幹事長として、昨日、党紀委員会の開催を要請いたしました。
処分の対象は、所属議員の多数に不記載が認められた「派閥」の幹部の立場にありながら、適切な対応を取らなかったと考えられる者、および、不記載または不適正な記載の金額が過去5年間で500万円以上と多額に上った者、計39名としています。またこの他、金額が少額の者については、別途、幹事長対応を検討してまいります。
浜田国対委員長からは、参議院側の努力で総予算と日切れ法案が成立し、後半国会を迎えるにあたり、残るすべての法案の成立に向けて、全力を上げてまいる。当面の政治課題につき、本日、与野党の国対委員長会談を開いて協議する。本日13時の本会議で、議了案件の採決と、重要広範議案である「子ども・子育て支援法」の趣旨説明質疑を行う。また、4日(木)と5日(金)も趣旨説明質疑の本会議を立てるよう提案している。
石井参議院国対委員長からは、本日は、6常任委員会が開かれ、所信に対する質疑、一般質疑を行うとともに、内閣委員会においては公益法人2法案、国土交通委員会においては賃貸住宅法案、参議院先議法案の趣旨説明を行う。そして、厚生労働委員会は、衆議院から送付された住宅再建給付金差押禁止法案の趣旨説明・採決を行う予定。
昨日、立憲民主と国対委員長会談を行い、新年度に入り、今後の国会日程等について協議を行った。今月から国会は第2ステージに入り、参議院先議法案、衆議院から送付された法案の審議を行っていく。タイトな国会日程になるが、衆議院と連携を密にし、臨んで参るので、よろしくお願いする。
関口参議院会長からは、先週は、参議院の予算や日切れ法案の成立にご協力いただき、心から感謝申し上げる。新年度も、衆議院と緊密に連携して取り組んでまいるので、引き続きよろしくお願いする。
松山参議院幹事長からは、先週、年度末における6年度予算及び関連法案、日切れ法案の審議にあたっては、衆議院の皆さんのご協力をいただき感謝申し上げる。おかげさまで出口を預かる参議院としての責任を果たすことができた。
新年度を迎え、各委員会で様々な法案審議が始まる。重要案件を含む全ての法案の成立に向け、引き続き緊張感を持って取り組んでまいる。また、昨日より令和4年度決算の審議も始まった。決算審査を重視する参議院として、充実した議論を積み重ねてまいりたいと思うので、よろしくお願いする。
小渕選対委員長からは、春の衆議院補欠選挙に関し、島根1区での活動もいよいよ本格化している。私も一昨日、現地に入り、街頭演説などで各地区を回ってまいった。多くの有権者にお集まりいただくなか、真摯なお詫びと党再生への決意も述べさせていただき、手応えを感じて戻ってきたところ。役員各位におかれても引き続きご支援のほど、よろしくお願いする。
渡海政調会長からは、本日6時52分頃、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した。詳細は分析中だが、飛距離が短く、我が国への影響はないものとみられている。いずれにしても、ミサイル発射を繰り返す一連の北朝鮮の行動は、我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものであり、決して容認できない。前回は3月18日の発射であり、北朝鮮は今年に入っても早いペースでのミサイル発射を繰り返している。政調としては、本日8時からの外交関係合同会議で政府側から速報的な報告を受けた。今後は、国防部会・安全保障調査会を中心に、政府とも緊密に連携しながら対応してまいりたい。
今週は、火曜日、木曜日、ともに政調審議会は予定していない。政調では、今後、6月にかけて、「骨太の方針」に向けた提言に関する議論が中心になっていく。各調査会・特別委員会等の手続きの済んだものから順次、政調審議会で審査を行ってまいりたい。また、今後も閣法や議員立法が数件、出てくる可能性があるので、随時、対応してまいりたい。
森山総務会長からは、総務会は、本日は案件がないため、開催しない。次回の総務会については、諮るべき案件が出て来次第、ご案内する。
役員連絡会の概要は以上です。

質疑応答

Question
北海道新聞です。自民党派閥の裏金問題についてお伺いします。昨日、幹事長が党紀委員会を招集し、議員39人を処分する方針を示しました。その中に岸田総理と二階元幹事長は含まれておらず、二階元幹事長については次期衆院選に立候補しないと表明したことを重く受けとめ、審査は要請しないとありました。総理に関しては言及がございませんでしたが、総理は不記載があった派閥、宏池会の会長を事件発覚直前まで務めておられました。ご自身には不記載はないですが、「幹部の立場にありながら適切な対応を取らず政治不信を招いた」という処分条件には該当するように思いますが、代行はどのようにお考えでしょうか。
Answer
正式に申し上げますと、処分を行う審査の対象者については、「所属議員の多数に不記載が認められた『派閥』の、幹部の立場にありながら適切な対応を取らなかったと考えられる者、および、不記載または不適正な記載の金額が過去5年間で500万円以上と多額に上った者」としておりますので、その結果だと承知しております。そういう前提でお話をさせていただいております。
Question
共同通信です。昨日、茂木幹事長が執行部として、党紀委員会に対して対処方針を示すというご発言がありました。代行は処分の軽重についてどの程度が望ましいなどのお考えはありますか。
Answer
昨日17時半に、茂木幹事長から党紀委員会の逢沢一郎委員長に対して、政治倫理に関わる事案の審査案件について、党紀委員会の開催要請をしたところであります。党則上、処分も含めた党の規律保持については党紀委員会においてなされるとされておりますので、総裁ともご相談の上で、党紀委員会の判断に委ねたいと考えております。今週中にも党紀委員会が開催され、処分方針が示されるものと考えております。
Question
朝日新聞です。岸田総理は党の総裁としての立場もあるわけですけれども、今回党紀委員会の対象にはなりませんが、総理自らが自身の身を律する、処するというあり方について幹事長代行は、どうお考えになりますか。
Answer
自ら律するという話であれば、私どもが言うよりもご自身がおっしゃられることだと思います。