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党声明・談話
天皇陛下と中国の習近平国家副主席との会見問題について
谷垣禎一総裁談話
平成21年12月14日
自由民主党
 今回、天皇陛下と中国の習近平国家副主席との会見が、これまでの慣行を破る形で設定されたことは、極めて遺憾であり、厳しく非難されなければなりません。

 会見で宮内庁の羽毛田長官は、今回の鳩山政権による決定の経緯について、「国の政治的案件に、天皇陛下を打開役に、ということになったら、憲法上の陛下のありようとは大きく違うことになる」と強い危惧を表明しました。また「大きく言えば天皇陛下の政治利用にあたる懸念がある」との見解も示しています。天皇の政治利用が指摘されることは、極めて異常な事態です。

 これまで政府は、「期間1ヶ月を切った会見要請は受けない」というルールを決め、厳格に運用してきました。その理由は、陛下のご体調への配慮であると同時に、日程に政治的、外交的な思惑を入れてはいけないとの観点からであります。

 日本国憲法によって全国民統合の象徴と定められている天皇陛下が、政治利用されたと受け取られることがないようにすべきことは当然であり、慎重の上にも慎重を期すべきであります。

 にもかかわらず、羽毛田長官によると、平野官房長官は「日中関係の重要性に鑑み」と話し、外交的な思惑が“ゴリ押し”の背景にあったことを明らかにしています。そして、習副主席の訪日に先立ち、民主党は小沢幹事長を代表とする、議員143名、総勢600名を超える訪中団を送っています。鳩山政権の強硬な会見要請の裏に、小沢幹事長の自己の権威を顕示する目的があったとすれば、自己の利益のために政治利用するという、許しがたい暴挙です。

 小沢幹事長はまた、韓国訪問で記者団に(天皇陛下の訪韓について)「韓国の皆さんが受け入れ、歓迎してくださるなら結構なことだ」との発言もしていますが、これもまさしく政治利用にほかなりません。

 もとより、日中友好は大事であり、わが党としても習近平国家副主席の訪日を心から歓迎するものです。

 しかし、国家として、国民すべからくお祝いすべき友好の訪日が、民主党・鳩山政権の政治的な思惑で歪められるとすれば不幸なことです。

 鳩山首相の対応に対し、強く抗議し、鳩山内閣の責任を厳しく追及していく所存です。
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