谷垣禎一総裁は9日、東京都内のホテルで、内外ニュース社会長で、党機関紙「自由民主」の連載執筆者でもある政治評論家・清宮龍氏と対談し、党再生や教育問題をめぐって意見を交換した。「自民党再生に向けて」と題されたこの対談は同社の主催。清宮氏はさきの総選挙で自民党が大敗した要因や党の再建策、来年夏の参院選に向けた戦略などを尋ねたのに続いて、「新しい人材の育成が自民党には急務だ」として、国会議員の世襲問題や派閥解消などとも絡めて、党員の教育ついて総裁としての考え方を問うた。谷垣総裁は委員長が副委員長である若手を教育する国会対策委員会などの例を出しながら、「党内に教育機能がなくなったとは思わないが、もう少しやらなければならないのは、若手を発掘し政治的関心を持ってもらう機能を拡充すること。各県連で具体的に進めてもらうよう通知している」と答えた。また、清宮氏は「与野党に関係なく具体的に対応してほしい課題」として教育問題を指摘し、「本来親がやるべきことを学校に押し付けている現実をどう見るか」「民主党内には日教組がたくさんいるが、いつか彼らの本性が出てくると思う。自民党としてどうするのか」と問うた。谷垣総裁は「できるかぎり自民党としての考え方や対案を出していかなければならない」「家庭の教育力も相当落ちていると思う。子どもの可愛がり方を知らない親もかなりいるのではないか。昔、大平正芳先生が掲げた『家庭基盤の充実』をもう1度振り返ってみるべきだ」と答え、清宮氏に「そういうことに力を入れ正常に戻す努力をすることが、自民党再生のひとつのカギになるのではないか」と指摘された。
|